【20代UIデザイナー】「どう生きていきたいか」を軸に、大手IT企業へ転職

公開日:2022/08/16

変更日:2024/03/12

転職者情報

Aさん(29歳)

前職  :

UIデザイナー

応募社数:

8社

面接回数:

8社

転職支援期間:

1ヵ月

転職後の職種

UIデザイナー

コロナ禍で突然始まった転職活動

今回ご支援させていただいたAさんは、実は当社でお取引のあるクライアント企業に所属している方でした。新型コロナウイルスの影響で転職活動せざるを得ない状況となってしまい、企業担当者のご紹介でご登録いただいたんです。

初めてのオンライン面談では、表情が豊かで、ロジカルな考えができる方という印象を受けました。UIデザイナーとしての経験はまだ1年半と短い点が懸念でしたが、お人柄の明るさから、事前に対策をしっかりすれば、問題なく転職成功できると感じましたね。

次の転職先のご希望としては、withコロナ時代でも社会を明るくし、コロナで失われたものを取り戻せるような、社会課題解決に繋がるビジネスに関わりたいとお考えでした。また、コロナ禍になったからこそ発見された価値や新しい文化もあると感じられていて、そういったプロダクトにも携わりたいとおっしゃっていました。

このような希望には寄り添いつつも、すでに現職の退職時期が決定していたので、離職期間を発生させないようスピーディかつスムーズに転職活動を進めること、また転職エージェントの利用が初めてでしたので、より丁寧なコミュニケーションを心がけていました。

あえてご本人の希望にこだわりすぎず紹介

まずは、退職時期から逆算して転職活動のスケジュールを決めました。最初の面談の時に、かなり細かく今後の進め方を共有していきましたね。

そして、これも退職が決まっている方だからこそなのですが、あえてご本人の希望にこだわりすぎず、スキルマッチしている求人はすべてご紹介しました。というのも、離職期間が発生することは、キャリア構築においてあまり好ましくはないからです。生活もありますし、スピーディな転職活動のために、これまでの経験が活かせる場所をすべて見ていただこうと考えました。もちろん、求人票の情報だけでは判断しづらいので、「少しでも興味があればまずは面談の場を設定できるように先方に掛け合います」とお伝えして、選択肢を広げていただけるようご提案していきました。

通常は求人票データをお渡しして、応募する・しないを判断してもらうのですが、求人票データとは別に、Aさんとクラウドで共有する企業リストシートを独自に作りました。Aさんの希望に沿う企業については、どんなところに興味を持ったのかAさんにコメントを書いていただき、Aさんの希望とは異なる企業については、キャリアにおいてどんなメリットがあるか、私がコメントを添えてAさんに見ていただくようなシートです。

求人票の内容だけではわからない企業の魅力や特徴、所属部署の雰囲気などは、普段から企業担当者とやり取りをしている自分の中に蓄積しているので、その情報をお伝えすることで、具体的なイメージを持っていただければと思って取り組みました。

「どう生きていたいか」を軸にした企業選びへ。転職軸の変化に寄り添う支援

先ほどお話したように、当初Aさんは社会課題への興味が非常に強かったのですが、やり取りを続けていく中で、ご本人がエンターテインメントの領域に対しても強い興味を持っていることが分かってきました。ご本人も当初は自覚がなく、いろいろな求人を見比べる中で気づきがあったようです。

また、Aさんはとても素直というか、ピュアさをお持ちなので、面接官の印象や、面接での会話を通して感じた社風によって興味度合いが大きく変動してしまい、希望の軸がぶれてしまうことが何度かありました。そのため、面接が終わると毎回電話で気持ちを受け止めて、思考の整理をするよう心掛けました。それが良かったのか、最終的にはしっかりと軸を保ちながら、納得感を持って企業選びの意思決定ができました。

グローバル展開している大手IT企業から内定を獲得され、UIデザイナーとしてのご入社となりました。選考ハードルは決して低くはなかったのですが、採用担当者からは「書類選考時には正直面接をするか悩んだものの、お会いできてよかった」と仰っていただけました。実は、書類応募時にその企業のどんなところに興味があるのかをAさんに伺って、企業へ伝えていたんです。それが功を奏したかなと感じます。企業からはご入社後に「明るい人柄で前向き」「経験は浅いものの、自走力がある」というフィードバックもいただき、良いご縁に繋がって嬉しかったです。

働き方やキャリアビジョンの視点ももちろんですが、最終的には「どう生きていたいか」が決め手でした。転職活動をしていく中で「自分はグローバルでボーダーレスな環境で生きていたい」と思うようになったそうで、グローバル事業を展開している企業で働くことで、それが実現できる道だと感じたようです。企業選びの軸は人によって違いますが、Aさんのように「どう生きていたいか」という人生の本質的な部分に関わるお手伝いができて良かったなと感じます。

エージェントからヒトコト


今回、私自身学んだことが一つあって、それは「初回面談が全てではない」ということです。コロナ禍においては対面の面談は最初だけ、あるいは実際にお会いすることなくオンラインのみでご支援を続けるエージェントさんもいらっしゃると思います。それは決して悪いことではないですが、エージェントも人間なので、コミュニケーション量が少ないと、その分第一印象に引っ張られてしまうこともあります。今回のように、意識的にコミュニケーション量を多くすることで、最初は二人とも見つけられなかった軸を見いだせたのは、とても嬉しいことでした。大切にしている転職軸は人によってさまざまなので、求職者のお話をよく聞き、その方に寄り添ったご支援を今後も続けていきたいです。

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