Webデザイナー・クリエイターの履歴書・職務経歴書の書き方|選考通過率が高まるポイントを解説|Webデザイナー・クリエイター専門の転職エージェントHIGH-FIVE
公開日:2023/05/08
変更日:2024/06/03
目次
履歴書を作成するときは「読み手の気持ち」を意識してまとめよう
こんにちは。
クリーク・アンド・リバー社でクリエイターの転職エージェントをしている川原です。今回は、転職活動に必要な履歴書、職務経歴書の書き方をこちらの記事にまとめました。
特に初めて転職活動をされる方からは「何を書けばいいのかわからない」「まとめ方がわからない」等のお悩みの声をよく聞きます。そんな皆様はもちろん、2回目、3回目の転職をお考えの方にも参考になるようにまとめました。これから転職をお考えの方にはぜひ読んでいただきたい内容です。
まず本題に入る前提として、履歴書、職務経歴書の作成にあたっての大事なポイントを先にお伝えします。それは「読み手が何を知ろうとしているか」を意識して内容をまとめるということです。書類を見た人事担当者や現場の選考官が「魅力的な方だな」と思うような内容にしていきましょう。読み手の気持ちを意識することを念頭に置きながら、それではさっそく書類作成に取り掛かりましょう!
履歴書の基本情報の書き方
履歴書は学歴や職歴、賞罰などを記載するものですが、注意点はただひとつ。「嘘を書かない」ということです。基本的すぎて拍子抜けしてしまったかもしれませんが、学歴や職歴を偽ると「詐称」となります。もし発覚した場合には内定取り消しや入社取り消しはもちろん、損害賠償請求をされることもありますので、絶対にやめましょう。故意的でなくとも、うっかり在籍年数を間違えている方はよくいらっしゃいます。完成後に必ず見直しをしましょう。
①基本情報
基本情報欄は履歴書の第一印象を左右する大切な部分です。正しい情報を正確に書くように心がけましょう。
日付:郵送の場合は投函日、面接に持っていく場合は当日の日付を記入。
年齢:送付時の年齢。生年月日は西暦で記入。
住所:都道府県から省略せずに記入。
電話番号:最も連絡が取りやすい電話番号を記入。携帯電話が一般的。
メールアドレス:会社用アドレスは控え、確実にメールを受信できるように気を付ける。
②経歴
経歴ではこれまでどんな教育を受けたかを記載する学歴と、どのような仕事をしてきたのかを記載する職歴があります。どちらも大切な内容になりますので、正確に、そして自己アピールに繋がるような書き方を心がけましょう。
学歴:大学または専門学校を卒業した場合は「高校卒業」から、高校卒業者は「高校入学」から記載。大学院を修了した場合、大学または高校卒業から記載。学部・学科・コース名を正確に記入し、応募職種において生かせる専攻や研究テーマについては、更に詳細に記述するとよい。
職歴:会社名は略さず正式名称で記入し、業種や従業員数・簡単な職務内容を次の行に追記。応募職種に関連する仕事内容があれば強調して書くとよい。
③資格欄
免許は資格より先に記載することが一般的です。免許と資格が同一欄になっているタイプの履歴書の場合は、免許と資格を混ぜて記載しないように注意が必要です。また、応募する職種に関連するものがあれば先に書くことで、採用担当者の目に留まりやすくなります。
④志望動機
志望動機は抽象的な表現ではなく、具体的かつ明確な理由を挙げましょう。企業や職種に対する理解や期待を具体的に示すためには、企業の特徴や価値観、事業内容を熟知し、それを元にした志望理由を述べることが大切です。企業のWebサイトや報道記事、社員の声などから情報収集するとよいでしょう。
また、自身の強みやスキル、経験を把握し、それがなぜその企業や職種に適しているかを具体的に示し、自分の強みと企業のニーズを結びつけることが大切です。自身の独自性や特徴を見つけ、他の応募者と差別化できる点を強調しましょう。
履歴書を書くときによくある質問
ここからは履歴書作成においてよくある質問と回答を記していきます。
Q1.手書きがいいのか、データがいいのか
結論、どちらでも構いません。ですが、データでの作成を強くお勧めします。 今はほとんどの企業がメールやエントリーフォームを通じて書類データを提出する流れをとっています。よって、WordやExcel、Google Docsなどデータ形式で用意をしておいたほうがよいです。一度書けば、志望動機や自己PR以外の部分は使いまわしができ、時間削減にもなります。
Q2.写真は自撮りでいいのか
前述の通り、履歴書はデータでの提出が基本となっているので、写真もjpeg画像等データで用意しましょう。街中にあるスピード写真撮影のサービスでもデータ提供してくれるものがほとんどです。写真を撮りに行く時間がない方は、スマホで自撮りでも大丈夫です。無色の背景を選んで撮影しましょう。服装は気をつけてください。ビジネスカジュアルの服装がよいでしょう。
Q3.西暦で書くのか、元号で書くのか
これも気にされる方が意外と多いのですが、統一されていればどちらでも構いません。企業側で「元号で表記してほしい」という声を聞いたことはないので、西暦表記が分かりやすいですし、お薦めをしています。
Q4.同じ会社での異動や昇格は記載するか
履歴書には記載しなくてよいと思います。異動や昇格などで職務内容が変わった場合は、職務経歴書にその詳細を書くことになりますので、わざわざ履歴書に同じことを書かなくてよいというのが私の考えです。
同じ会社に長く在籍されている方が社内でいろいろな業務を担当されていて、職歴欄に何行も書くとぱっと見、「ジョブホッパーかな」と思われてしまう可能性があります。シンプルに入社年月、退職年月のみを記載するようにしましょう。(ただし、派遣会社所属から派遣先企業に所属が変わった場合は、その旨を記載しましょう)。
Q5.志望動機は応募企業ごとに書き直したほうがよいか
志望動機は応募企業ごとに書き直したほうが良いです。書類を見る人事の立場を想像してみれば、多くの応募者の書類の中で志望動機が明確に書かれていない書類は後回しにされてしまう可能性があります。
会社ごとにゼロから書き換える必要はなく、転職をしようと思ったきっかけや次の会社で成し遂げたいことなど活動の根底に通ずる共通項があるはずです。それをベースとして、応募企業ごとに肉付けをしていく形で書いていくと良いでしょう。
職務経歴書の書き方
職務経歴書は、あなたのこれまでの仕事経験や仕事に対する価値観、今後どういうことをしていきたいのか未来の希望まで盛り込みます。つまりあなたのすべてをこの書類に込めることになります。
クリエイターの中には個性的なデザインやレイアウトをする方もいらっしゃるのですが、職務経歴書にも一般的なひな形が存在します。読み手にとって、一般的なひな型に沿っていない職務経歴書は、実は読みづらく、敬遠される傾向があります。デザイン性や情報設計のアピールはポートフォリオで行い、職務経歴書はあくまで一般的なひな型を使い、内容で惹きつけられるようにしましょう。
ここからは、職務経歴書に記載するべき項目について記していきます。記載の順番通りに書いていくとよいでしょう。
①職務要約
まず、あなたのこれまでの半生をまとめます。職務経験だけでなく、学生時代から振り返ってもよいでしょう。これまでの半生をまとめるつもりで書いてみてください。あなたのこれまでの物語です。特にクリエイターとして活躍している方は、この業界で働きたいと思ったきっかけや原体験となる出来事やずっと記憶に残っている作品がありませんか? そういうものも織り交ぜながら、300~400字ほどでまとめましょう。
②活かせる経験
箇条書きで、得意なことを記載しましょう。
例えば、エージェントを長くやっている私の場合は 「クリイター職の方のキャリア支援/転職支援」「営業チームのマネジメント」等を書いています。Webディレクターの方であれば「ワイヤーフレーム作成」「ペルソナ設計」「ユーザーインタビュー」「エンジニアとの業務進行調整」など、業務を細分化してみるとたくさん出てくると思います。その中で特に自分が得意な部分をいくつかピックアップして書くと良いでしょう。
③職務経歴詳細
この項目がいちばん重要です。職務経歴書は言わずもがな、応募した企業の採用担当者や現場面接官が目を通すものになります。
多くの人は、職務経歴部分に、今まで取り組んできたことや実績の事実のみを箇条書きしているケースが多く見られます。それも必要ではありますが、「採用する側」の視点で考えたとき、それら実績や成果を「どのような手段で出してきたのか」が分かるように書きましょう。
例えば、「プロダクトのUIデザインの改修」という業務を記載する場合、改修前の課題は何か、それに対してどんなデザインアプローチで解決を試みたのか、改修前と改修後のユーザーの反応はどう変わったか、の一連の流れを記載しましょう。
また、これまでと異なる環境下でも成果を出してくれるだろうか、という「再現性」を選考官は見ています。自身の仕事の進め方や考え方がアピールできるように意識して内容をまとめましょう。
経歴を記載する順番に決まりはありませんが、選考官は直近の成果や取り組みを気にしますので、新しいもの(つまり現職の内容、離職されている方はひとつ前の職務内容)から遡って書くとよいでしょう。
④PCスキル、利用可能ツール
オフィスツールやデザインツール、プロトタイピングツールなどに加え、Slackなどのコミュニケーションツール、Notionなどコロナ禍に広まったツールも経験があれば記載しましょう。
⑤自己PR
職務経歴書を締めくくる項目は自己PRです。締めになるので、箇条書きよりも文章でまとめると良いと思います。前述した通り、職務経歴書には必ず採用担当者という「読み手」がいます。読み手がこの書類から何を知りたいと思うかを想像して書くことが重要です。自己PRにおいても「こういう強みがある」「これからはこういうことにチャレンジしていきたい」という思いだけを羅列しても、心に刺さる内容にはなりません。
今後なぜそれをやりたいのか、社会人時代だけでなく、学生時代や幼少時代まで遡って繋がるストーリーを感じられると、読み手に納得感を得られます。強みについては、これまでの社会人で取り組んできた内容を踏まえてなぜそういう力をつけてこられたのか、自身の行動や考えも織り交ぜながらまとめるとよいでしょう。
コピペで使える職務経歴プロフィールのテンプレート
▼実例をもとにコピペできる職務経歴書のプロフィールを作成しました
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履歴書の書き方に迷ったら転職エージェントに相談しよう
転職活動において、履歴書は「第一印象を左右する重要なツール」です。ここまで履歴書の書き方について解説してきましたが、初めて履歴書を作る方や、異業種・異業界に挑戦する方の中にはどのように書けば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。そんなときは、転職エージェントに相談するのも一つの手です。HIGH-FIVEの転職エージェントは人事から評価されるポイントをしっかり熟知しているため、応募企業に合わせた書類の作成方法をお伝えしたり、書類の添削が可能です。転職活動を成功させるために、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。
過去と未来の自分を棚卸して、会いたくなる書類を作成しよう
いかがでしたか。この記事では、転職活動を始めるにあたって必要となる履歴書、職務経歴書作成のポイントを紹介しました。
多くの企業では、書類選考のあとは面接が実施されます。直接会話をすることで初めて気づける企業の魅力がありますし、書類だけでは解らない魅力や強みを伝えられる場が面接です。私は一社でも多くの企業と面接や面談を実施して求職者、企業双方が、書類や求人票上の情報だけでは気づけなかった魅力をお互いに発見できればいいなと思っています。
多くの企業と面接実施ができるよう、魅力的な書類を作成してみてください。
今回教えてくれた転職エージェント:川原 祥平
この記事を書いた人
HIGH-FIVE編集部
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