はじめに
こんにちは。株式会社クリーク・アンド・リバー社HIGH-FIVE編集部です。 今回は、WebデザイナーやWebディレクター、UI/UXデザイナーなどIT/Web業界で転職支援をしているエージェント吉田のストーリーです。UXデザイナー、台湾から日本へ初めての転職チャレンジ
今回ご紹介いただく転職事例ではどのような方をご支援されたのですか?
今回ご支援させていただいたKさんは、台湾出身の方です。台湾でWebデザイナーとして2社経験された後、日本で就業するという本来の夢のため来日され、大学で日本語を学ばれました。当社主催で開催した、Webデザイナー・UI/UXデザイナー向けのイベントへお越しいただいたことがご支援のきっかけです。イベントへ登壇いただいた企業に興味を持ったとのことで、転職のご相談にいらっしゃいました。
イベント経由でサポートが始まったのですね。Kさんはどのような課題を持っていたのでしょうか?
Kさんは、台湾で大手企業のアプリリニューアル案件をデザイナーとして担当されており、競合調査からユーザーテスト、UIデザインまで全機能の再設計を経験されています。
UIデザインだけでなく、UX設計から携わったご経験をお持ちで非常に優秀な方だとお見受けしました。Kさんのご年齢で、UIデザインとUX設計の両方の経験をお持ちの方は市場価値が高いです。企業から求められる人材だと感じました。
ただ、お話ししてみると日本語での会話にまだたどたどしさを感じました。UI/UXデザイナーはさまざまな職種のメンバーとのやり取りが頻繁に発生する場合が多いので、コミュニケーション能力も重視されます。日本での初めての転職チャレンジということもあり、本人もその点に不安を感じられていたため、Kさんのスキルが活かせる環境を探していく必要がありました。また、履歴書・職務経歴書に誤字脱字が多く、ポートフォリオもページがばらばらでうまくまとめられておらず、書類を整えていく必要もありました。

ポートフォリオの作り方がばらばら…1ヵ月かけてブラッシュアップ!
デザイナーの転職にはポートフォリオが必須ですよね…。ブラッシュアップが必要だったかと思うのですが、どのようにサポートされたのでしょうか?
最初にお持ちいただいたポートフォリオは、各ページによって情報量も記載項目もバラバラで、一番の実績である大手企業のアプリリニューアル案件についての記載が少なく、アピールすべき点ができていませんでした。
そのため、
・ポートフォリオ全体の情報設計を行う(記載項目、情報量を統一する)
・強みであるUI/UXデザインの実績やアプローチ手法を前面に推す
を目標としてポートフォリオのブラッシュアップに取り組みました。
デザイナーの転職においてポートフォリオはその人のスキルやこれまでの経験を企業に正しく評価してもらうためにとても大切なものです。そのためKさんにも「ポートフォリオはデザイナーが一番自由にデザインできる作品なので、デザイナーとしてのこだわりを存分に発揮してください」とポートフォリオの作り方や重要性をお伝えし、その後1ヵ月かけて2人でブラッシュアップしていきました。履歴書・職務経歴書も添削をし、誤字脱字がないか、記載情報に過不足がないかを丁寧にチェックしました。
その間に2回面談を実施し、これまでのご経験について時間をかけてさらに深くお伺いすることで、ポートフォリオの内容も充実させていきました。情報量を充実させるだけでなく、エージェント目線で「企業に評価されやすいポートフォリオの作り方」についてもアドバイスをさせていただきました。
1ヵ月かけてブラッシュアップしたのですね!手厚いサポートですね!
時間をかければよいというわけではないですが、Kさんの場合は語学力をカバーするために、ポートフォリオでスキルをアピールしていくことが重要になると感じました。1ヵ月かかりましたが、日本で初めての転職になるので、アピールポイントの棚卸をしながら、丁寧に書類に落とし込んでいくほうが結果につながると思い、アドバイスさせていただきました。
Kさんのように、「初めて転職をする」という方や、その他にも「書類がなかなか通過しない」というような方には、ポートフォリオや書類の見直し・ブラッシュアップをご提案させていただく場合が多いですね。
1日で最終面接まで!直接交渉しにくい事も転職エージェントが臨機応変に対応
書類の用意を終えて、その後どのように進めていったのですか?
イベント時にご興味いただいた企業へ、早速推薦を進めていきました。Kさんにとって非常に興味が高く、第一志望群ではあったのですが、もともと進んでいた企業がすでに最終面接フェーズになっていました。Kさんとしては「すべての企業を受け切って判断したい」という希望をお持ちだったので、選考スピードを合わせていく必要がありました。
そこで、企業担当エージェントから事情を説明し、1次面接と最終面接を同日に実施していただくよう調整しました。
すごいスピード感ですね!他企業での選考状況や日程の調整は、企業と直接やり取りしづらかったりするので、転職エージェント利用のメリットだと思います。結果はどうでしたか?
無事内定となり、希望通り他企業と比較検討できる状況となりました!イベント時に企業の情報を詳しく聞いていたことで、業務のイメージがしやすかったという点で、最終的に第一希望の企業へ決定されました!大規模サービスのUXデザインに携われることや、外国籍の方も活躍されている実例などを面接の中で知ることができたことも決め手です。
企業側からは、Kさんのお人柄の良さやUXデザインの経験値を評価いただき、内定につながりました。

エージェントからヒトコト
最後にKさんのご支援の中で特に印象に残っていることはありますか?
当社のエージェントに中国語を話せるメンバーがいまして、就労ビザの申請方法や入社手続きなど、Kさんが特に不安に感じていらっしゃった重要な事項に関しては、齟齬が生じないように中国語で会話させていただく場面もありました。
書類の添削から面接日程の調整、中国語でのサポートと、Kさんに合わせたご支援をさせていただけました。最後までいろんな形で寄り添うことができたからこそ、初めての転職でもKさんに安心してご入社いただけたのだと思っています。
ひとりひとりに合わせた支援をされていることが伺えるエピソードでした。本日はありがとうございました