【クリエイティブディレクター】「より深く、より広く、クライアントと向き合うために」フリーランス15年目の決断をサポートした、セカンドオピニオン的な転職支援
公開日:2025/05/12
変更日:2025/05/12

転職者情報


Nさん(50歳)
前職 :
応募社数:
面接回数:
転職支援期間:

転職後の職種
目次
“点”から“面”へ。もっと深くクライアントと向き合うために選んだ次のフェーズ
――今回転職しようと思ったきっかけを教えてください。
私はこれまで15年ほど、フリーランスとして活動してきました。けれども、数年前のコロナ禍で広告クリエイティブ業界も大きな打撃を受けてしまい……仕事の動きが一気に鈍くなり、進行中のプロジェクトが凍結されるケースが少なからず起きました。
でも、それはきっかけの一つかもしれません。クリエイティブディレクターとしてさまざまなブランドに関わってきましたが、「フリーランス」という立場ではどうしても踏み込める領域や、出会うことのできるクライアントに限りがあると感じていて。もっと深いところでクライアントと向き合ってみたい——。そんな想いもあって、久しぶりに企業に所属してみようと動き始めました。
――関われる領域に限界があるというのはクライアントワークだから、ということなのでしょうか?
そうですね。クライアントの課題があり、その解決のためにクリエイティブを用いるわけですが、課題の奥にあるビジネスそのものまでは触れることができません。マーケティング的な知見も多少はありますが、スペシャリストというわけでもないので、結局のところクリエイティブの範疇でしか考えられないんです。
だからといって方向性が大きく外れるようなことはないんですが、「クライアントの先にいるエンドユーザーを見極められているのか」と自分に問うてみても、自信を持っては答えられない。
とくに近年では「体験価値」や「顧客体験」といった考え方が重視されるようになり、私自身もう一歩踏み込んだ立ち位置に進む必要があるのではないか、と考えるようになっていました。なので必然的に「クライアントのビジネスと顧客」と最前線で向き合っている企業に関心が向いたのだと思います。
――15年以上フリーランスでいらっしゃったということですが、数年ぶりに企業に所属することに不安はなかったのでしょうか?
転進についてはここ2年ほど考えてはいたんです。自社の業績も決して順調とは言えませんでしたが、とはいえ「ここまで独立独歩でやってこれた」という自負もあった。その狭間で悩みながらも、ようやく気持ちが吹っ切れて本格的に動き出したのが、昨年の秋ごろでした。それまでは、なんとかフリーのままで続けられる方法がないものか、模索していた時期もあります。
ただ、「フリーのクリエイティブディレクター」という立ち位置の難しさもあって。たとえば、フォトグラファーなら写真、デザイナーならデザインと、その技能と成果はダイレクトに結びついていますよね。でも、私のようなクリエイティブディレクターの仕事は、課題の整理から始まり、コンセプトメイクからチーム編成、全体のディレクションから予算管理など、抽象度の高いものから具体的なものまで、あらゆる領域に携わります。プロジェクトに対してトータルに関わっていくのですが、それを分かりやすく「生業」として理解してもらうのは簡単ではありません。
だからこそ、日ごろからそういった営みをビジネスとして成立させているような企業=組織に加入することで、自分のポテンシャルをより有効に活かしてもらえるのではないか。そう考えるようになってはじめて前向きに決心することができるようになったんです。
“話が通じる”と思えた、クリエイティブ業界特化の転職エージェント
――クリーク・アンド・リバー社をご利用いただいたきっかけを教えてください。
転職活動を始めた際、まずはスカウトサービスにポートフォリオや職務経歴書を登録しました。年齢的にも51歳なので、正直「ちょっと厳しいだろうな」と思いながら、なかば冷やかしの気持ちで登録してみたのですが、幸いなことに数社からメッセージをいただいて。その中に、藤巻さん(HIGH-FIVE転職エージェント)からのスカウトもあったんです。
――いくつかスカウトを受け取られたと思いますが、その中で藤巻にご返信いただけた理由は何でしょうか?
独立前は制作会社で働いていたので、クリーク・アンド・リバー社の名前は聞いたことがありました。それもあって「クリエイティブ系に強い転職エージェント」という印象はもともと持っていたのですが、藤巻さんのスカウト文面からもその専門性が伝わってきたことが大きな理由ですね。
というのも、かなり前になりますが、会社員からフリーランスに転向するタイミングで別のエージェントとお話ししたことがあって。その時「じつはクリエイティブ業界のこと、あまり詳しくなくて」と話されているのを聞き、「まあ、そうだろうな」と頷きつつも、やはりこの業界特有の事情を理解してくれる方でないとミスマッチが起きそうだと感じていたんです。
藤巻さんからのメッセージを読んだ時に、「この方には話が通じるかもしれない」と感じられたのが、面談をお願いするきっかけになりました。
――スカウト文面から弊社の強みを感じ取っていただけたんですね!
そうですね。それと、御社のホームページも拝見したのもありますね。他の数社とも比較しましたが、クリエイティブ業界に対する知見の深さが伺えたし、実際に支援を受けた方々のインタビュー記事なども公開されていて、興味深く読ませていただきました。
スカウト文面やホームページから、クリエイティブに理解のある「人となり」のようなものが伝わってきた。「ここはパートナーとして信頼できそうだな」とコミュニケーションを取るうえでの安心材料になりました。
信頼できるセカンドオピニオンがくれた安心と決断の後押し
――実際に弊社をご利用いただいて、良かったと感じた点はありますか?
大きくは2つあります。1つ目は “マッチ度の高い求人”をご提案いただけたこと。2つ目は非常に手厚くフォローしていただけたことです。
――「マッチ度の高い求人を提案できた」という点について、もう少し具体的に教えていただけますか?
私はクリエイティブディレクター兼コピーライターとして「ブランディングに軸足を置いたクリエイティブ」に取り組んできました。そうすると、一つひとつのプロジェクトをゼロから立ち上げていくことになり、いわゆる「クリエイティブ」と言われる作業のずっと前の段階から携わることになります。
植物にたとえると……「花」が最終的な成果物だとすると、私の仕事は根っこを耕し、幹を育てていくところから始まります。私はよく「仕込み7割、クリエイティブは3割」と言っているのですが、きれいな花を咲かせるためにも、目に見えない仕込み——課題の整理や初動のコンセプトメイク——は欠かせないのです。
そういった、やや特殊なキャリアや役割を、藤巻さんはインタビューを通じて丁寧に理解してくださって。「まさに、そういったポジションを求めている企業があるんです」と、ぴったりの求人をご紹介いただけました。
――仰る通り、クリエイティブ業界での役割って少し特殊ですよね……。
はい。特にクリエイティブディレクターって、「特定のソフトが使える」とか「特定のプログラム言語が書ける」といった分かりやすいスキルで計れないぶん、求人としても打ち出しにくいと思うんです。それでも、きちんと私の経歴を読み解いて、関心を持ってくださる企業と繋いでいただけたことに、とても感謝しています。
――そういった丁寧に向き合う姿勢が、2つ目の「手厚さ」につながるのでしょうか?
それもありますね。特に印象的だったのは、クリーク・アンド・リバー社が「両面型」で企業とも直接つながっているという点でした。選考に進む際には、企業の詳しい情報や、「こういうことを聞かれると思います」「こんな方が面接官です」といった具体的なアドバイスを事前に共有してくださって。これはとても助かりましたね。
面接が終わったあとも、毎回のように藤巻さんと電話で面接の感触を振り返ったり、自分の考えを整理したりする時間を設けてもらっていて。1人で考えていると、どうしても堂々巡りになってしまうんですが、「じつはこう感じていて…」と話してみると、気持ちが少し落ち着いたり、「やっぱりこう思い直しました」と再度お電話したこともありました。遅い時間にもかかわらず、じっくり話を聞いてくださって、非常に心強かったです。
――転職活動中の「壁打ち相手」といった感じですね!
そうかもしれません。ただ、「壁打ち」とは違う部分もあって。藤巻さんに伝える中で自分自身の考え方も整理されていくし、こちらの話をしっかり受け止めて「つまり、こういうことですよね?」と要約もしてくれる。そのうえ「それはこう感じたからではないですか?」と別の角度からの視点も提供してさえもらえる。
これは転職活動に限らずですが、ものごとを決定するプロセスにおいて「他者」が関わることの大切さをあらためて感じましたね。藤巻さんのおかげで、1人きりでは絶対にできなかった決断ができたと思います。
――転職エージェントサービスというと一方的なサポートのように思われがちですが、今のお話からは“二人三脚”のような関係性が伝わってきます。他に担当エージェントとの印象的なエピソードはありますか?
貴社経由で選考を進めていた2社から内定をいただいた時は、本当に嬉しかったのですが、同時に本当に迷いました。一方はこれまでの経験が活かせる明確なポジションで、もう一方は未経験領域ながら経営者やメンバーの想いに強く惹かれていて。どちらを選ぶか、かなり長い時間悩んでいたんです。
その時も、藤巻さんから「必要であればお話しましょうか?」と、まるでタイミングを見計らったかのように声をかけていただいて。「じつはちょうど相談したかったんです!」とオンラインでお話しすることができました。事前に考え方をまとめるための質問項目もいただいていたので、それに回答することで自分の期待や不安に向き合うこともできました。それを経てご相談ができたことで、自分の本当の「想い」に気がつくことができたんだと思います。
面談や電話を通じて、今後のキャリアプランを踏まえた広い視野からのアドバイスをいただけるので、まさに「信頼できるセカンドオピニオン」という存在でしたね。最終的にどちらを選ぶかは自分の判断ですが、そのプロセスを1人で抱えずに、悩みを共有しながら並走してくれるパートナーがいてくれたことは、本当に心強かったです。
企業というフィールドと自分ならではの強みを活かして
――次の企業に入社を決めた理由を教えてください。
これまで培ってきた経験がストレートに活かせそうだな、と感じたことが一番ですね。立場は少し変われども同じ業種なので、面談でも「同じ言語」で話せているな、と通じ合う感覚もあって。あまり不安は感じませんでした。
また、選考中に伺った課題について「自分なら改善できるかもしれない」と感じられたことも大きいですね。実際に担当予定のクライアントの現場を訪れてみたのですが、つぶさに観察することで自分なりの分析もできたし、「こういった提案ができそうだな」というイメージが沸いてきて。自分なりの具体的な未来像を思い描くことができました。
――次の企業での夢や目標はありますか?
クライアントの課題に対して、現場はもちろんのこと、ビジネスの内実にも触れさせていただいたうえで、より本質的で強靭な提案をしていきたいと考えています。
それはブランディングやアドバタイジングもあるだろうし、あるいは別のカタチの提案になるかもしれない。マーケティング的な視野も養っていきたいし、ターゲットやメディアの詳細なデータ分析のような知見も増やしていきたい。自分にとっての「進化・深化」のチャンスだと捉えているんです。そう考えるとワクワクしてきますね。
――素敵なお話をありがとうございました!
担当転職エージェントからヒトコト
Nさんは、デザインを課題解決の手段と捉え、常に目的や背景を的確に理解した上で、最適なアウトプットを導く姿勢が印象的でした。その根底には、深い思考力と柔軟な対応力があり、これまでのご経験の中で培われてきたものだと感じています。
一般的には、フリーランス歴の長さや年齢が転職市場で懸念されることもあります。しかしNさんの場合は、そうした背景を上回るほどの「企業にスキルを還元したい」という明確な意志と、クリエイティブの言語化力によって、ご自身の強みをしっかりと伝えられていました。
また、私たちとしては、「志向性を丁寧に見極めたうえで求人を選定すること」、そして「密な接点を持ち、壁打ち相手として思考に寄り添うこと」を意識して支援を行いました。そのような点が、ご本人と企業の双方にとって納得感のある転職につながった要因ではないかと感じています。
今後は新しい環境で、Nさんらしいバリューをさらに発揮しながら、ますますご活躍されることを心から願っています!
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