【UIデザイナーとは?】サービスや経験年数別の年収・必要なスキルをプロの転職エージェントが徹底解説|仕事図鑑2024

公開日:2024/08/23

変更日:2024/10/29

\業界専門用語で会話OK!/

UIデザイナーとは?

UIデザイナーはIT/Web系のクリエイティブ職の一つであり、WebサイトやサービスなどのUIを設計する職種です。

UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、ユーザーと製品・サービスとの接点のことを指します。Webサイトを例にすると、サイト全体の構成やデザイン、画像、ボタンなど、「見た目」にかかわる部分すべてを総称してUIと呼びます。こういったユーザビリティを重視する仕事がUIデザイナーであり、ユーザーと製品・サービスとの接触がスムーズにいくようなデザイン、つまり「使いやすい」デザインを実現することが目的です。

Webサイト制作では、写真と文章が見やすく配置された構図、画質の良いきれいな写真、見やすい配色、読みやすい文字の大きさ、分かりやすい応募導線……などを意識してデザインします。ユーザーがWebサイトに訪れた際に、目的を達成できるためにはどのような配置やデザインが良いのかといったユーザビリティを意識しながら、最適なデザインを実現していく必要があります。

UXデザイナーとの違いとは?

UIデザイナーと似ている職種にUXデザイナーがあります。UXとは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、ユーザーが製品やサービスを使った際に得られる体験を指します。

UXデザイナーの仕事は、UI部分も含めて、サービスやWebサイトを利用したユーザーの体験を設計することが目的です。Webサイトを訪れた際に「どのような感覚を抱き、どのような体験を得られるのか」を考え、サービス全体を設計していきます。

UIとUX、どちらも似た概念ですが、ユーザビリティを重視して設計するのか、ユーザーの体験に重視するのかで大きく異なります。

Webデザイナーとの違いとは?

もう一つ、UIデザイナーはWeb デザイナーと混同してしまうことが良くありますので、それについても解説いたします。UIデザイナーとWebデザイナーはそれぞれ、UIデザイナー=「機能美」を追求する仕事であり、Webデザイナー=「装飾美」を大切にする仕事と言われます。
極端ですが、宝石や金で作られた特別な装いの時につける時計と、「時間を知る」という機能に特化した普段使いしやすい時計をそれぞれイメージしていただけると良いのではないでしょうか。Webサイト・サービスの見た目の美しさか、使いやすさか。そういったところに違いがあるため、Webデザイナーはクライアント起点、UI・UXデザイナーはユーザー起点であるとも言えます。

ただしこのような違いはあるものの、「UIデザインはWebデザインの一部」と考えることもできるでしょう。現在ではWebデザイナーであってもUIを考慮したデザイン設計が求められるようになってきていますので、両者の役割は年々曖昧になってきていると言えます。

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UIデザイナーに求められる経験・知識・スキルとは?

UIデザイナーと一口にいっても求められるスキルや経験は、WebデザインかWebサービスかアプリサービスかなど、携わるサービスの種類や企業によっても異なります。会社や組織の規模感などでも、役割は大きく異なるでしょう。そのため「このスキルがあれば良い」とは一概には言えません。Webデザインに関わる知識・スキルに関しては幅広く身につけておくようにしましょう。

UIデザイナーとして働くために最低限必要なスキルをHIGH-FIVE転職エージェントが解説します。

① WebデザインのUI
・サイトの全体遷移や機能設計、画面設計
・HTML/CSS/JavaScriptなどのフロント技術に関する知識(もしくは経験)
・SEOの知識、実務経験
・グラフィック素材のデザイン(バナーやLPなど)

② WebサービスのUI
・デザイン思考のフレームワークを用いて、プロダクト・サービスの設計経験
・企画やエンジニアとコミュニケーションを取りながらサービス開発を行った経験

③ アプリサービスのUI
・デザイン思考のフレームワークを用いて、プロダクト・サービスの設計経験
・企画やエンジニアとコミュニケーションを取りながらサービス開発を行った経験
・デザインガイドラインの理解と意識したデザイン経験
└iOSならヒューマンインターフェイスガイドライン
└androidならマテリアルデザインガイドライン

どのUIデザインにおいても上流から関わる機会が各企業で増えており、デザインに関する知識だけではなく、UX視点が必要になってきています。また、他職種との連携のためにデザインを言語化する必要もあります。そのほかにも下記のようなスキルを身につけておくと、業務に役立つかもしれません。

・マーケティング知識
・Google Analyticsに関する知識
・UXリサーチの経験(ユーザビリティの確認)
・コーディングやプログラミングの知識
・ユーザーのWebアクセス体験を通じた導線診断(ヒートマップ、マウスフロー)
・EFO(Entry Form Optimization)など

 

UIデザイナーの年収は?

UIデザイナーの平均年収は地域、経験、スキル、会社の規模によって異なります。そのため以下は一般的な平均年収の範囲ですが、これらの数字は変動する可能性があります。

まずサービスごとの大体の年収幅は以下の通りです。

上記に関しては、マネジメントやデザインリードなど別要素が加わることで、年収を大幅にアップできる可能性があります。

続いて、経験歴別の年収幅は以下の通りです。

またHIGH-FIVE[クリエイター転職]に掲載されている求人情報内の「UIデザイナー」に該当する案件の年収は495~812万円程度の幅になっており、平均すると653万円程度が相場と言えます。

こちらはあくまでも平均であり、デザイナー自身の経験値やスキルによっても違いがあると言えます。状況によっては上記の年収から大きく跳ね上がるケースも考えられるでしょう。

UIデザイナーになるためには?

サイト全体の設計(UX)の考え方が必要になるため、UIデザインはWebデザインの上流工程にあたります。そのためWebデザインを経験したWebデザイナーからキャリアチェンジされる方が多いかもしれません。デザインスキルはもちろん、ユーザビリティとUXについての理解を深め、実務経験をできる限り多く積むように心がけましょう。

UIデザイナーになるのに必須の学歴や資格はありませんが、専門的な知識が必要になるため、未経験から挑戦するのは中々ハードルが高い職種です。

業務未経験の場合、まずはWebデザイナーやアシスタント業務などからWeb業界でのキャリアをスタートさせ、お金や時間に余裕がある場合には、職業訓練校や講座などに通いながら知識やスキルを習得したりしていくのが良いでしょう。

<UIデザイナーに必要な知識・スキル>
・Photoshop、Illustrator などのグラフィックデザインソフトのスキル
・デザインの基礎
・色彩センス
・ワイヤーフレーム・プロトタイプ作成スキル
・ビジュアルコミュニケーション
・デザインソフトウェアに関する知識
・ターゲットユーザーの分析力
・クライアントとのコミュニケーション

UIデザイナーのキャリアパスとは?

UIデザイナーのキャリアパスには多くの選択肢があります。

特にWebプロデューサーやWebマーケター、プロジェクトマネージャー、アートディレクターなどは上流からUI/UXについて考える必要があり、プロダクト制作においてUIデザイナーとしてのスキル経験が活かせるでしょう。その場合は実際に手を動かしてデザインを作っていくよりも、ディレクションをする側になります。より戦略的な部分を担ってみたい方にはおすすめです。

その他にも経験や実績を積みUIデザイナーとしての道を極め、より年収の高い会社への転職を目指したり、フリーランスとして独立したりする道もあります。

比較的新しい職種であり、業務内容が他職種と曖昧な部分もあるUIデザイナー。だからこそキャリアのロールモデルが少なく、将来の選択に頭を抱える方も少なくありません。そんな時は転職エージェントに相談してみるのも一つです。

UIデザイナーの採用動向は?

急速に成長し続けるIT業界において、UIデザイナーの需要は年々高まっています。いかにユーザーが使いやすいか、使っていて楽しいかという「体験」が大切にされている今、サービス全体の設計を通してより良いユーザー体験を実現するUIデザイナーは、業界関係なく多くの企業から求められているのです。

そのため求人数が多い、というのがUIデザイナーの現状ですが、近年注目され始めた職種ということもあり、UIの意味をしっかり理解し、UX視点をもってデザインに落とし込めるスキルの高いデザイナーは、まだまだ少ないといわれています。UIデザイナーになろうと検討されている方は今がチャンスかもしれません。

まとめ

今後もさらに採用拡大していくことが予想されるUIデザイナー。業務内容が幅広く広義なため、自身のアピールポイントや市場価値がわからない……そんな方も多いはず。HIGH-FIVEでは、IT/Web業界に精通したプロの転職エージェントが、あなたの強みや推しポイントを見つけ出し、本当に活躍できる会社をご紹介いたします!ぜひお気軽にご相談くださいね。

UIデザイナー転職実例

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この記事を書いた人

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