30歳Webディレクターの転職体験談｜「まだ現場で成長したい」ディレクターが転職エージェントを活用して理想のキャリアを実現

現場を離れずに成長できる環境を求めて

――はじめに、今回転職を考えたきっかけを教えてください。

前職ではディレクターとして現場を回しながら、ここ2年くらいはPLみたいな立場も兼務してきました。業務自体にやりがいはあったのですが、裁量や責任の大きさに対して待遇があまり見合っていないなと感じていて。だからと言って階級を上げようとすると、マネージャー職になり、現場から離れることになってしまうんです。

私としてはまだディレクター経験が3年ほどだったので、もう少し現場で経験を積みたい気持ちが強かったのと、さらにより上流の分析やマーケ、いわゆる「グロース」の部分に強くなりたいという想いがあったことから、ぼんやり転職を考え始めました。

――グロース領域を強化したいという想いは、前職の中でも叶えられる可能性はありましたか？

会社自体は大きかったので、グロースに強い部署ももちろんあったんです。ただ、大きいがゆえに分業が進んでいて、ディレクターはディレクター、グロースはグロースと役割がはっきり分かれてしまう。そうすると結局、経験が特定の領域に偏ってしまうんですよね。総合的に、一通りのことに携われるような環境に行きたいと思っていました。

――「ぼんやり転職を考え始めた」とのことですが、活動はすぐに？

最初に和田さん（HIGH-FIVE転職エージェント）と話したときは、「年内に転職できればいいな」と、情報収集のつもりでした。でもちょうどその頃担当していた案件が炎上案件で、常駐先にフルで出て毎日夜9時ぐらいまで働くような状況で……。さすがにこれは身が持たないなと思い、「動けるうちに早めに動こう」と方針を変えて本格的に進めました。

AIを活用した転職活動の情報収集

――転職を考え始めてから、どのように情報収集されていきましたか？

私の場合、まずはAIに「今のキャリアで転職するならどんな企業に行けるのか」と壁打ちして、おすすめされた企業を調べたりして情報収集していました。その流れの中で登録したスカウトサービスで、和田さんからスカウトを受け取ったんです。

――AIを転職活動で使うなんて新鮮ですね！

思った以上に使えましたよ！例えば「マーケティングに携わりたいならこういう会社がある」など、かなり具体的に答えてくれるんです。でも、全ての情報を鵜呑みにするのではなく、その企業に類似した他の企業や、今までの案件で関わってきた取引先の企業など、自分自身でもしっかり調べるようにしていました。

――いくつかスカウトを受け取られたと思うのですが、その中で和田に返信してくださったのはなぜでしょうか？

和田さんからのメッセージは定型文っぽくなくて、自分の経歴をきちんと見てくださっているのが伝わったんです。さらにITやWeb業界に詳しいのがわかって話がスムーズそうだと感じ、一度話を聞いてみようと思って返信しました。

実際に面談してみると、無理に急かすことも持ち上げすぎることもなく、「現実的だけど、頑張れば目指せる」というラインを提示してくれる印象でした。情報収集のつもりで聞いた質問に対しても、年齢やキャリアを踏まえて現実的な選択肢を示してくれて、信頼できるなと感じました。

現実的で信頼できるサポートが、選択肢を広げてくれた

――実際に弊社のサービスを利用されてみていかがでしたか？

良かったところはいくつかあるのですが、やはり私のバックグランドをちゃんと理解したうえでフィットした提案をしてくださったこと、無理に持ち上げようとせずに現実的に目指せるキャリアを提示してくださったことがとても有難かったですね。あとは、LINEでフランクにコミュニケーションがとれたことや、企業との調整や面接フィードバックまで丁寧に行ってくださったことで、全体的に非常にスムーズな転職活動ができたなと思います。

――ありがとうございます。転職活動中に困難だったことはありますか？

前職が本当に忙しく、時間を確保するのが大変でした。面接対策や職務経歴書の作成など、準備もかなり負担が大きかったのですが、和田さんがピンポイントで今やるべきことを提示してくださったので、短期集中で進めることができました。一人で全部やっていたら、無理だったんじゃないかなと思います……！

――和田からのアドバイスで印象に残っているものはありますか？

面接で聞かれそうなことやその答え方についてのアドバイスです。例えば、私がインタビューの冒頭でお話しした「階級が上がるとマネージャーになって現場を離れる」という言葉は、和田さんが私との面談で拾ってくださった情報です。

その言葉をしっかり伝えられれば面接官にも納得感が出ると教えていただき、自分なりに回答を準備しまして。実際に面接でその内容を話すと、相手にしっかり理解してもらえた反応が本当に多くてとても助かりました。

――担当エージェントの印象的なエピソードはありますか？

2社から内定をいただいたうち、最終的に入社しなかった会社の話ですが……面接で、「プロデューサーに向いていそう」だと言っていただけたんです。最初はディレクターとして極めるつもりでしたが、この経験からプロデューサーという選択肢を意識するようになりました。そのご縁を繋いでいただいた和田さんには本当に感謝しています。

自由度と成長機会の両立が叶う新しいキャリア

――今の会社に入社を決めた理由を教えてください。 

私が配属される予定のマーケティング部門は設立してまだ間もなく、社員数も70人程度と小規模です。大手の安心感がありながら、ベンチャーっぽさも感じられるところが、まさに「いいとこ取り」だと思ったのが一つの理由です。さらにフルリモートが可能で自由度が高い点も魅力でした。

またオファー面談時に、最終面接でお会いした役員の方とお話ししたのですが、私が「将来的にプロデューサーも視野に入れている」と話したことを覚えてくださっていて。キャリアプランを一緒に考え、責任を持ってサポートしてくれると仰ってくれたことが非常に大きな決め手になりました。

――最後に、次のステージでの夢や目標はありますか？ 

ディレクターとしてサイトのリニューアルなど制作ディレクションの経験は積んできましたが、提案の前段階や作った後の改善提案に関しては、まだ十分に詰められていません。まずはこの部分を強化し、手札を増やしたいと考えています。

最終的には、社内外問わず「この人に任せれば大丈夫」と思ってもらえる存在になりたいです。

――素敵なお話をありがとうございました。

今回の転職支援のポイント

Bさんと初めてお会いした際、これまでのキャリアの中で異業種ながら専門性と調整力が求められる難しい業務を経験されていたり、前職ではWebディレクターとして大規模なプロジェクトに携わっていたことから、行動力や判断力などご本人の力も含めて、「どこでも活躍できそうな方」という印象が強かったことを覚えています。

普段であれば、エージェントとして面接対策を丁寧に行うのですが、Bさんはそのようなサポートがなくても十分対応できる方でした。そのため、「よりよい企業を選ぶために、面接を情報収集の場としてどう活用するか」「企業からどのような情報を引き出すか」といった点のすり合わせに注力しました。結果、複数社から内定を獲得され、最終的にはより成長できる環境へのご転職を決められました。

充実した転職活動で勝ち取られた新しい環境で、今後さらにレベルアップされたBさんにお会いできる日を楽しみにしています！

よくある質問

Q1. 「30代Webディレクターとして転職市場で求められるスキルは？」

A. 30代では、単なる進行管理だけでなく、課題解決力・チームマネジメント・提案力が重視されます。クライアントや経営層と直接折衝し、要件を整理したうえで、デザイナーやエンジニアをまとめてプロジェクトを成功に導ける力が評価されやすいです。ツールや知識よりも「どんな成果を出したか」「どう組織やチームに貢献したか」を具体的に伝えることが重要です。

Q2. 「転職時にポートフォリオや実績資料には何を載せるべき？」

A. Webディレクターの場合、必ずしもデザインやコードを載せる必要はありません。その代わりに、担当したプロジェクトの概要（目的・規模・成果）／自分の役割（要件定義・進行管理・改善提案など）／成果物のURLや数値的効果を整理すると効果的です。特に30代は「プロジェクトをどう動かしたか」「チームにどんな価値をもたらしたか」を伝えることで、マネジメント経験やリーダーシップをアピールできます。

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