転職活動は相対評価!惜しくも選考に”落ちる”ポートフォリオの特徴と通過の極意【虎ノ門の母・ジェーンの部屋】|Webデザイナー・クリエイター専門の転職エージェントHIGH-FIVE

公開日

2023/08/10

変更日

2024/03/11

あら、いらっしゃい!「ジェーンの部屋」へようこそ♪

このたび新しくコーナーを持つことになった、看板猫のジェーンと申します。虎ノ門にあるクリエイター専門の転職エージェントサービス・HIGH-FIVEにて、応募書類の受付やお問い合わせ対応などの窓口全般を担当しております。

このコーナーは、数多くの応募書類を見てきた私・ジェーンが実際に体験した嘘のような本当の話をもとに、応募者様がおそらく悪気なくやらかしてしまっている

どうしてそうなった?

という少し困ったさんな事例をご紹介し、みなさんの応募書類対策やブラッシュアップにお役立ていただければ……というものです。

その厳しくも愛ある対応に、わたしを“虎ノ門の母”と呼ぶ人もいるとか……いないとか…………………

それではさっそく記念すべき第1回目、いってみましょう♪

CASE1:中身すかすかポートフォリオの巻

まず、転職を考えていらっしゃるみなさまに知っておいて欲しいのは、わたしのような応募者対応を含め、採用に関わる猫……もとい人間は「毎日何十通もの応募書類に目を通している」ということです。

第一関門:添付ファイルが激重

有難いことに、わたしたちのもとにも毎日たくさんの応募書類が届きます。わたしたちはWebデザイナー・クリエイター専門の転職エージェントなので、履歴書・職務経歴書に加えてポートフォリオを必ず確認させていただきます。

さてさてこちらのデザイナーさんは、どのようなデザインをなさるのかしら?
応募先の企業の雰囲気に合うかしら?
求められるスキルを満たしていらっしゃるかしら?ポチ(ダウンロード開始)

(3分経過)

……重い………………………………

今日中に確認したい書類が
まだたくさんあるのにぃぃぃ

忙しい中、ダウンロードだけで時間がかかってしまうのは地味にストレス……!そしてそれはきっと、応募先の企業の採用担当の方も同じはずなのです。

もちろんファイルが重いだけでマイナス評価になることはありません!
が、載せる事例は厳選する、またはWebサイト形式にしてダウンロードせずに済むようにするなど、気配りをしておいて損はないと、わたしは思うのです。

見る側の立場に立って設計する力も、デザイナーには必要なんじゃないかしら。

第二関門:”察してちゃん”なポートフォリオ

やっとの思いでダウンロードできても、「これでは企業に推薦できない……」というポートフォリオは、残念ながら往々にして存在します。

▼企業に推薦できない残念ポートフォリオの特徴

 

※本当にあったポートフォリオをもとに、個人が特定できないよう変更して再現しています。

NGなポートフォリオの例
【1】画像を羅列しただけ
【2】使用ツールを羅列しただけ
【3】数も少ない

何を伝えたいんじゃ~~~い!!!!!!

このポートフォリオはただ画像が羅列してあるだけで、どのようにこの成果物に取り組まれたのかというお仕事のイメージが全く湧きません。使用ツール名も「このツールが使える」という情報にすぎず、何を得意としているのかがわかりません。

どういう依頼に対し、どういう意図で作成したデザインなのか
ディレクターやクライアントからのお戻しに対し、どのように修正・調整をしたのか。
何より、公開後の結果はどうだったのか……。

採用側は、これらの情報から入社後にお願いできそうなお仕事をイメージし、面接に来ていただくかどうか判断しています。そのための情報を伝えるツールが、ポートフォリオなのです。

▼思わず推薦したくなっちゃう理想的なポートフォリオの特徴

OKなポートフォリオの例【1】依頼内容や意図、担当範囲(企画、ワイヤー、デザイン、コーディング)、製作期間が見出し付きでわかりやすく整理してある
【2】強みや得意分野が伺える(導入ページでまとめて書いてあると尚良い
【3】売上・滞在時間・アクセス数や資料請求数など成果が定量・定性で書いてある
【4】時系列やタイプごとにグルーピングしカテゴリ分けしてある

お仕事の様子と得意分野が一目でわかりやすい!
この方、あの会社の求人にピッタリだわ~!!


転職活動に限らず、採用は相対評価。条件を満たした素晴らしいポートフォリオであっても、お見送りになる方がいらっしゃるのが実情です。そんな中、判断材料すら足りていない方を転職エージェントからご推薦するというのは、やはりとても厳しいことなのですよ……。

▼こちらの記事もご参考くださいね
『評価されるポートフォリオ』のポイントとは? クリエイター転職のプロが徹底解説

書類上であっても「コミュニケーション」しましょうね

応募者の方が20代前半だった場合、修正点をお伝えして再提出していただくこともあります。ただし30代以上だった場合、正直なところそのままお見送りとなるケースも。なぜなら、企業はデザインの技術だけでなくその年齢相応に求められる「社会人しての対応能力」も当たり前に見ているからです。

ビジネスをするうえで、コミュニケーション能力はやはり大切。実際のお仕事も、周囲とのコミュニケーションは必要不可欠です。ただ画像を貼り付けただけの「あとはそちらで読み取ってください」と言わんばかりのポートフォリオでは、伝える」ための努力ができていないことと同義になってしまうのです。

「伝わる」と「伝える」って、
似て非なるものなのよね……。

応募書類やデザインには、意外と人間性が滲み出るものです。採用担当の方は、そのような部分も含めて書類を見ていると考えれば、どのように作成すればよいのか自ずと見えてくるのではないでしょうか。

それでは、今回はここまで。

また次回、ここ「ジェーンの部屋」でお会いいたしましょう♪

▼次回のジェーンの部屋はこちら
https://high-five.careers/column/janesroom_jobchangereason/

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この記事を書いた人

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