VTuber業界の仕事って?必要なスキルや業界の将来性を徹底解説!

公開日:2025/04/11

変更日:2025/04/11

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YouTubeやニコニコ動画などの動画配信やライブ配信で活躍するVTuberは、仮想のアバターを使う新しい形のエンターテインメントとしてここ数年で大きな注目を集めています。この記事では、VTuber業界の基本から現状と将来性、職種について紹介します。読み終わる頃にはVTuber業界であなたが活躍する未来がより具体的にイメージできると思います。

VTuberとは?

「VTuber」という言葉を耳にする機会が増えた一方で、その具体的な意味や活動内容についてはまだ知らないという方も多いのではないでしょうか。VTuberとは仮想のアバターを使って配信やコンテンツ制作を行う新しい表現の形です。ゲーム実況やトーク、音楽活動など多彩なジャンルで活躍し、視聴者との双方向的なコミュニケーションが魅力となっています。

VTuberは「バーチャルYouTuber」

VTuberとは、バーチャルYouTuber(Virtual YouTuber)のことです。バーチャルなキャラクターやアバターを用いて活動する配信者のことを指します。VTuberが行う活動はさまざまで、雑談やゲーム実況、歌のパフォーマンス、生配信などがあります。たとえば、VTuberが自分の好きなゲームをプレイして、その様子をライブ配信することで視聴者とコメントを通じてやり取りするのも一般的なスタイルです。

VTuberは個人で活動する場合もあれば、企業に所属してプロジェクトの一環として活動する場合もあります。現在、VTuberは日本国内だけでなく世界的にも注目されており、多くのファンを魅了する存在となっています。

VTuberの仕事内容

VTuber(バーチャルYouTuber)の仕事内容は多岐にわたり、主に動画配信やファンとの交流を通じて視聴者を楽しませる役割を担っています。その活動内容はエンターテインメント業界における幅広いスキルを必要とし、以下のような具体的な仕事内容があります。

仕事内容

  1. ライブ配信
    ライブ配信はVTuberの活動の中核となる仕事の一つです。主にYouTubeやTwitchなどのプラットフォームで行われ視聴者とリアルタイムで交流します。ゲーム実況、雑談、歌唱パフォーマンス、視聴者参加型の企画など配信内容は多岐にわたります。
  2. 動画制作
    収録した動画を編集して公開するのも重要な業務です。企画から収録、編集、アップロードまで、自分で行う場合もあれば専門の動画編集者と協力する場合もあります。動画の内容にはエンタメ性の高い企画動画や短編ストーリー、歌ってみたなどに代表されるMV、商品紹介などがあります。
  3. イベントやファンとの交流
    ファンミーティングや企業主催のイベントに出演しファンとの直接交流を図ることもあります。オンラインイベントだけでなくリアルイベントでのパフォーマンスやトークショーに登場することも増えています。
  4. 企業案件やタイアップ
    企業とのコラボレーションによる商品やサービスのプロモーションも重要な収入源です。企業の商品やサービスを動画内で紹介したり専用のコンテンツを制作することがあります。企業のブランディングを意識した活動が求められるため、プロフェッショナルな姿勢が重要です。
  5. グッズ
    自身のキャラクターを活かしたオリジナルグッズも収益源の一つです。アクリルキーホルダーやTシャツ、ぬいぐるみ、デジタルコンテンツなど、多種多様なグッズがあります。
  6. その他の活動
    VTuberの仕事内容は日々進化しており、新しいテクノロジーやプラットフォームへの対応が求められます。例えば、メタバース空間での活動やNFTの活用など、最新技術を取り入れた活動領域も広がっています。

VTuber業界の現状と将来性

VTuberは、ここ数年で急速に注目を集め、新たなエンターテイメントのジャンルとして確立されています。 個人だけでなく企業も参入し、さまざまなコンテンツやプラットフォームを通じてその市場は拡大し続けています。一方で、急速な成長に伴い新たな課題や変化が生まれているのも事実です。

ここでは、VTuber業界の現状とその将来性について詳しく解説していきます。VTuber業界の現状と未来について理解を深めることで、VTuberの世界で活躍するためのヒントが得られるでしょう。

現在のVTuber市場

VTuber市場はここ数年で急速に成長しており、YouTubeやTwitchなどの動画配信プラットフォームを中心に多くのVTuberが活躍しています。2020年代初頭からブームが加速し、大手事務所に所属するVTuberだけでなく個人で活動する個人勢VTuberも増加しています。また、VTuberの活動はライブ配信や動画投稿にとどまらず、音楽活動や声優としての仕事にも広がっています。

企業もVTuber市場の可能性に注目しており、特に広告やプロモーションの分野では、VTuberを活用したマーケティング戦略が増加しています。例えば、大手食品メーカーやゲーム会社がVTuberを起用して商品を宣伝し、若年層を中心に大きな反響を得たケースもあります。

このようにVTuber市場はエンターテインメントの枠を超えて多角的に成長しており、新しいビジネスモデルや活動の幅が広がり続けています。

VTuber市場の将来性

VTuber市場は近年急速に拡大しています。2022年度の国内VTuber市場規模は、VTuber事務所を運営する企業の売上高ベースで約520億円に達し、前年度比167.7%の成長を遂げました。
引用:矢野経済研究所「VTuber市場に関する調査を実施(2023年)」

また、AIや音声合成技術の進化により、キャラクターのパーソナリティを強化したり配信活動を自動化する「AIVtuber」の取り組みも生まれています。これらの進化により視聴者との新たなコミュニケーションスタイルが生まれることが期待されています。

さらに、VTuberを活用した教育や医療、観光など、エンターテインメント以外の分野への応用も進んでおりビジネスの可能性は広がる一方です。

VTuberを使った新たなビジネスモデル

現在、VTuber市場では多様なビジネスモデルが登場しています。従来の広告収入やグッズ販売に加えて、以下のような新しい形が注目されています。

サブスクリプションモデル
ファンクラブや有料配信を通じて安定した収益を得る方法です。視聴者との深い関係性を構築することで長期的な収益が期待できます。

NFT(非代替性トークン)活用
デジタルアートや限定コンテンツをNFTとして販売する取り組みが増えています。ファンにとって特別な価値を提供しつつ収益源を多様化できます。

教育・ビジネス領域での活用
企業や教育機関とのコラボレーションを通じて新しい市場を開拓するVTuberも登場しています。たとえば、バーチャル講師や営業担当として活動するVTuberが注目されています。

VTuber業界の課題

一方で、VTuber業界にはいくつかの課題も存在します。

競争の激化
VTuberの数が増え続ける中で、視聴者の関心を引きつけ続けるのが難しくなっています。独自性やトーク力、動画編集のスキルが重要です。

制作コストの増加
3Dモデルの制作や動画編集、配信環境の整備には高額な費用がかかるため、資金面での課題が挙げられます。

技術スタッフの不足
3Dを用いたリアルタイム配信には高い技術が求められるため、育成に時間がかかります。配信ニーズに対する人手不足が挙げられます。

法的リスク
著作権やプライバシーに関するトラブルが発生する可能性があるため慎重な管理が必要です。

これらの課題に対応することで、VTuberとしての活動をより安定させ、長期的な成功を目指すことができるでしょう。

Vtuber業界の職種を紹介

VTuber業界は、近年急速に成長しており様々な職種が関わっています。しかし、どのような仕事があり、それぞれに求められるスキルや知識がどんなものなのか詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。

VTuberをはじめ動画編集者やライブ配信ディレクターなど様々な職種が力をあわせて1本のライブを配信することができます。ここでは、VTuber業界で活躍する主な7つの職種について紹介します。

VTuberマネージャー

VTuberマネージャーは、VTuberタレントの活動を円滑に進めるために必要不可欠な役割を担います。タレントの自己実現やブランディングのサポート、スケジュールやモチベーションの管理、その他プロジェクトの進行管理や立ち会い、社内外との調整や交渉を行います。

VTuberマネージャーのキャリアパスとして、VTuber事務所やエンタメ業界でアシスタント職を経験し、マネージャー業務にステップアップするのが一般的です。

<必要なスキル>
コミュニケーション能力:VTuber本人や企業クライアントとの調整が必要です。
スケジュール管理能力:効率的な活動をサポートするための計画性が求められます。
問題解決能力:トラブルが発生した際に迅速に対応できる力が必要です。

<向いている人>
他人をサポートするのが得意な人
企画や調整が好きな人
VTuber業界への深い理解と興味を持っている人

<平均年収>
300万円~600万円程度が相場ですが成果に応じて収入が上がる場合もあります。経験や企業の規模によって異なります。

動画編集者

動画編集者は、VTuberが制作した配信素材や動画を編集して魅力的なコンテンツに仕上げます。具体的には、カット編集、字幕追加、特殊効果の挿入、音声の調整などが主な業務です。最近では切り抜き動画、ショート動画編集のニーズも高まっています。

また、VTuberの個性を際立たせる編集スタイルを考えるクリエイティブな役割も求められます。編集の質がVTuberの人気や視聴数に大きく影響するため重要な業務内容です。

動画編集者になるには、まず編集スキルを身に付け、ポートフォリオを作成してフリーランスで活動を始めたり制作会社に応募することから始めてみましょう。

<必要なスキル>
動画編集ソフトの操作スキル: Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなどのソフトに精通していること。
クリエイティブなセンス: 動画を魅力的に仕上げるための発想力が必要です。
納期管理能力: 納期内にクオリティの高い作品を仕上げるスキルが重要です。

<向いている人>
細かい作業が得意で、クリエイティブな作業にやりがいを感じる人
トレンドや視聴者の好みを理解し取り入れられる柔軟な人

<平均年収>
フリーランスの場合、案件ごとに報酬が異なりますが1本あたり1万円~10万円が一般的です。企業所属の場合は年収300万円~500万円程度が目安です。

ライブ配信ディレクター

ライブ配信ディレクターは、VTuberのライブ配信を円滑に進行させる役割を担います。配信機材のセットアップ、リアルタイムのトラブル対応、配信スケジュールの進行管理などが主な業務です。また、ライブ配信の成功はディレクターの腕にかかっており、視聴者を飽きさせないための演出や企画の工夫も重要な仕事です。

ライブ配信ディレクターを目指すには、ライブ配信のアシスタントやイベント運営スタッフとして経験を積むのが一般的です。

<必要なスキル>
配信ソフトの操作:OBS StudioやXSplitなどの知識。
問題解決能力:リアルタイムで発生するトラブルに対応する力。
演出力:ライブの流れを考え、視聴者を惹きつけるアイデアを出す力。

<向いている人>
冷静にトラブル対応ができる人
技術を駆使してサポートするのが好きな人

<平均年収>
フリーランスの場合、案件ごとに異なり月収10万円~30万円程度が一般的です。企業勤務の場合、年収は400万円から600万円程度が相場です。経験によって収入は上がります。

モデラー

モデラーはVTuberのバーチャルキャラクターを3DまたはLive2Dで制作する専門的な職職です。主な業務はキャラクターのモデリング、アニメーション制作、表情や動作の調整などです。視聴者に魅力的に映るキャラクターを作るため高度な技術力とクリエイティブな発想が求められます。

モデラーを目指すには、まず専門学校やオンライン講座でモデリング技術を学び、ポートフォリオを作成して活動の場を広げましょう。

<必要なスキル>
3Dモデリングツールの操作:BlenderやLive2D Cubismなどの使用経験。
アニメーション制作:キャラクターの自然な動きを実現する技術。
デザイン力:キャラクターの魅力を最大限に引き出すセンス。
プログラミング知識: モーションやアニメーションを設定するための知識があると有利です。

<向いている人>
デザインやアートに興味がある人
クリエイティブな仕事にやりがいを感じる人
細部にこだわる作業が得意な人

<平均年収>
フリーランスでは1件あたり数十万円~100万円以上の報酬が期待できます。企業所属の場合は年収400万円~600万円が相場です。

キャラクターデザイナー/アートディレクター

キャラクターデザイナーはVTuberのキャラクター原案を制作し世界観や個性をデザインに反映させます。キャラクターの服装や表情、アクセサリーの細部に至るまで設計し視聴者の記憶に残るデザインを生み出すことが求められます。また、VTuber本人やモデラーと連携し完成度を高める役割も担います。

SNSやイラスト投稿サイトで作品を発信し実績を積むことでキャラクターデザイナーとしてのキャリア形成に繋がるでしょう。

<必要なスキル>
イラスト制作技術:Clip Studio PaintやPhotoshopなどのツール操作。
市場トレンドの理解:視聴者に響くデザインを考える力。
コミュニケーション能力:制作チームとの円滑な連携。

<向いている人>
イラストやキャラクターデザインが好きな人
細かい指示や要望に柔軟に対応できる人

<平均年収>
フリーランスでは1件10万円~数十万円が相場です。企業所属では年収300万円~500万円程度が一般的です。

まとめ

VTuber業界は、動画配信やライブストリーミングを通じて多くの人々に楽しみを届ける一方で、専門的なスキルや多岐にわたる職種の連携が必要な成長著しい分野です。VTuber自身がトーク力や動画編集技術を駆使して活動することはもちろん、マネージャーや動画編集者、ライブ配信ディレクターといった裏方の支えが欠かせません。また、モデラーやキャラクターデザイナーによるキャラクター作成もVTuberの魅力を引き出す重要な要素です。

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