Webディレクターとは?仕事内容や平均年収、キャリアパスを解説|仕事図鑑2024|Webデザイナー・クリエイター専門の転職エージェントHIGH-FIVE
公開日:2023/03/20
変更日:2024/10/29
\業界専門用語で会話OK!/
IT/Web分野は新しい生活様式になってからも採用ニーズが高い傾向が続いています。巣ごもり需要によるエンターテインメントやECサービスの好業績、IT技術が浸透してこなかった分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化の流れも加速し、大手からベンチャーまで様々な規模感の企業が積極的な募集をしています。その中でもWebディレクターは人気な職種の一つ。
今回は業界に精通した転職エージェントより、Webディレクターに必要なスキルや知識、年収、市場のトレンドなどをお伝えしてまいります。実際にWebディレクターとして働かれているクリエイターさんの実体験も一緒にお届けします。これからWebディレクターを目指す方はもちろん、Webディレクターとしてのキャリアや仕事環境を見直したい…そんな皆様、必見です!
目次
Webディレクターの仕事内容
WebディレクターはWebサイトの構築において、プロジェクトの受注からはじまり、企画、設計、必要なスタッフの選定、制作進行、コンテンツのクオリティ管理にいたるすべての工程を指揮管理する仕事です。また自社コンテンツを担当する場合、サイト完成後もアクセス解析などを行って分析をし、効果測定をしながらの運営や、更新作業までも担うことがあります。
似たような職種にWebプロデューサーがありますが、プロジェクトチーム内にWebプロデューサーがいる場合、クライアントへのヒアリング、コンセプトや予算、納期を含めたサイトの要件定義を行い、自社のメンバーや外部のパートナーへ依頼し、制作チームを編成するところまでをWebプロデューサーが担当。サイトデザインやコンセプト、コンテンツの方向性を各メンバーに共有すること、スケジュールを考えながらサイト制作進行またはその管理をすることがWebディレクターの仕事になることが多いようです。
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<主な仕事内容>
・ヒアリング
・市場調査
・企画提案
・ワイヤーフレーム作成
・スケジュール作成
・制作進行管理
・リソース調達
・記事作成、構成
・デザイン作成、編集
・SEO施策提案、実施
・外注選定、手配
・見積書、請求書作成
・分析、解析レポート作成
クリエイティブ系のWebディレクター
デザインやビジュアルコンセプトの指導・監督、コンテンツ制作の管理、ブランドの一貫性を維持し、ユーザー体験の最適化を図ります。
システム系のWebディレクター
技術面の統括、システム開発の進行管理、品質保証、最新技術の導入を担当し、エンジニアチームと連携してWebサイトを構築します。
企画・マーケティング系のWebディレクター
Webサイトの戦略立案、コンテンツマーケティング、データ分析、広告運用管理を行い、集客やコンバージョン向上を目指します。
Q Webディレクターとして大切にしていることはありますか?
A サイト制作にあたり、会社やプロジェクトのビジョンやミッション、戦略、売上げなど、経営視点まで視野を広げて考え、それを以ってビジネスゴールやサイトゴールを目指しています。また一緒に仕事をするクリエイターやエンジニアとスムーズなコミュニケーションがとれるように、最低限の技術を知っておくこと、世の中のトレンド・面白いことにアンテナをはり、発想の引き出し増やすことは常に意識しています。
後はなにより、メンバーが楽しんでるかどうか、を日頃気にすることもディレクターの大切な仕事ですね!
(40代男性/Webディレクター)
また、一般的にサイト制作の指揮役となるWebディレクターは、多くの人と関わりながら仕事をするため、大きな労力がかかる分、完成した時の達成感も感じやすいようです。また仕事内容の幅が広く、決まったものを作るだけではなく、コンセプトの議論やリサーチから関わるなど、プロダクトづくりの上流から携わることができるのもやりがいの一つかもしれません。Q Webディレクターのやりがい・厳しさを教えてください!
<やりがい>
A ディレクター=作ること・形にすることが好きなわけなので、方針・軸は示すけれど、あとはその中でメンバーに自由に発想してもらう、そうして引き出した感性を形にしていくことにやりがいを感じます。一人では大したものはできなくて、チームの化学反応によって面白いものが生まれるんだと思っています。そうやってメンバーで作成したものに、応募やお問い合わせが来たらやっぱり嬉しいし、その方の課題解決になったらもっと嬉しい、さらにそれをチームで喜べたら最高に嬉しいですよね!
<厳しさ>
A 立場的にひとりの環境が多く、大変さ、苦しみを共有したり理解してもらえる環境があまりないかもしれません。そのなかでも、正解がわからない道を進んでいかないといけない、メンバーに信じてついてきてもらわないといけない。もしその道が間違っていた時は、素直に認め、新たな道を提案しないといけない。……自己肯定感を高めないとやっていけませんね(笑)
後は意外に下準備が多いんです。例えばミーティングでもディスカッションでも、円滑に進めるために着地は持って臨む。だから一回ひとりでデモでミーティングやる、とか。見えないところでの仕事もかなり多いと思います。
(40代男性/Webディレクター)
Webディレクターの年収や働き方とは?
職業情報提供サイト(厚生労働省)によると、Webディレクターの平均年収は584.4万円でした。HIGH-FIVE[クリエイター転職]に掲載されている求人情報内の「Webディレクター」に該当する案件の年収は415~742万円程度の幅になっており、平均すると578.8万円程度が相場と言えます。制作会社か事業会社、社員かフリーランスかでも変わりますが、HIGH-FIVE[クリエイター転職]では事業会社の正社員の雇用が多く、その条件での算出になっています。
原則として週休二日制の会社がほとんどです。最近ではリモートワークが可能だったり、フルリモートワークを導入していたりなど、フレキシブルな働き方ができる会社が増えてきています。平均的に残業は少なめですが、締め切り日が近かったり、急なトラブルが発生したりすると、夜間残業や休日に仕事をすることもあり、勤務時間は不規則になることもあるかもしれません。
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Webディレクターで活躍するための必要なスキル
①課題を見つけるヒアリング能力
ヒアリング力が高いと、クライアントやステークホルダーとの効果的な対話が可能になります。要望や期待を正確に理解し、プロジェクトの方針や目標を把握することで、クライアントやプロジェクトに潜む様々な課題を発見し、それに対する戦略や解決策を検討できるようになります。
またチームメンバーや関連部門とのコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトの進行や問題解決において、適切な情報を把握し、適切な指示やフィードバックを行うことができます。ヒアリング力が高いWebディレクターは、コミュニケーションや問題解決の面で優れたパフォーマンスを発揮しやすく、これが結果としてキャリアの成果や年収の向上に寄与します。
②UI/UXへの理解
サービスやWebサイトを利用したユーザーが「どのような感覚を抱き、どのような体験を得られるのか」を考え、サービス全体を設計することで、Webサイトやアプリケーションのユーザーエクスペリエンスを向上させ、それによって提供される価値を高めることができます。企業やクライアントに対して提供する価値が高いと、業務の幅が広がったり、それに見合った報酬を得る可能性が高まります。
③Webマーケティング全体を把握する力
Webディレクターには、マーケティングのスキルが求められます。Webサイトへのトラフィックを増やし、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためには、マーケティングに関する深い知識を持ち、ユーザーの特徴やSEOの効果を的確に分析できれば、希少価値の高い人材となれるでしょう。
④IT/Web業界における新技術のキャッチアップ
Webテクノロジーは年々急速に進化しています。サイトやコンテンツ制作の指揮役となるWebディレクターには、新しい技術やトレンドに敏感であり、新しいツールやフレームワークを素早く取り入れる柔軟性が求められます。
Webディレクターのキャリアパスとは?
Webディレクターのキャリアパスには多くの選択肢があります。
営業や企画が得意な方はより上級職種にあたるWebプロデューサーとして力を発揮することができるでしょう。また、経営視点を持って仕事をしているようなディレクターは、経営戦略に基づいてWebサイトや広告の運用をコンサルティングするWebコンサルタントの仕事にキャリアチェンジすることもできます。数字を追いかけるのが得意な方は、Webサイトの効果を計測・分析してマーケティングを行い、事業成長につながる提案や施策を行うWebマーケターや、サイトのアクセス解析を行い、課題改善をするWebアナリストの仕事も向いています。
その他にも経験や実績を積みWebディレクターとしての道を極め、より年収の高い会社への転職を目指したり、フリーランスとして独立する道もあります。
特定の専門スキルが必要、というよりは指揮役として様々な業務をこなす「なんでも屋さん」なWebディレクター。だからこそキャリアのロールモデルが少なく、将来の選択に頭を抱える方も少なくありません。そんな時は転職エージェントに相談してみるのも一つです。
Webディレクターになるためには?
Webディレクターになるために特別な資格や経歴は一切必要ありません。弊社で活躍するWebディレクターも専卒や大卒、異業種転身など様々な経歴を持っています。このように比較的挑戦しやすい職種ではありますが、業務に必要な知識やスキルが非常に多く、就業前に身に付けておくことをおすすめします。
業界未経験の場合、まずはデザイナーやプログラマーなどの制作現場や、アシスタント業務などからWeb業界でのキャリアをスタートさせ、Webサイト構築の実務経験を積んだり、お金や時間に余裕がある場合には、職業訓練校や講座などに通いながら知識やスキルを習得したりしていくのが良いでしょう。
Webディレクターに求められる経験・知識・スキルとは?
<ハードスキル>
・ライティング(Webライティング、コピーライティング、UXライティング)
・デザイン(UX、UI、ビジュアル)
・コーディング(HTML、CSS)
・エンジニアリング(サーバー、Javascript、フレームワーク)
・マーケティング(SEO、マーケティングチャネル、アナリティクス)
<ソフトスキル>
・進行管理力(人・モノ・金)
・コミュニケーション力
・リーダーシップ
・チームワーク
・判断力
・創造力
・信頼性
・プレゼン能力
・問題解決能力
・情報整理
・固執しない、依存しない
Webディレクターと一口にいっても仕事内容は多岐に渡り、求められるスキルや経験は企業によって異なります。制作・運用・改善どのフェーズなのか、制作会社・代理店・事業会社などどのポジションなのか。会社や組織の規模感などでも、役割は大きく異なるでしょう。そのため「このスキルがあれば良い!」とは一概には言えません。
ただ、ディレクション能力があるだけではWebディレクターとして活躍するのは難しく、デザインやコーディング、ライティングの知識・スキルを併せてお持ちのような方が採用市場で重宝される傾向にあります。また、全体の指揮官であるWebディレクターは、他のクリエイティブ職種に比べて、よりビジネススキルが求められることが多いのも特徴です。
ちなみにご支援の際には下記の表を年齢と照らし合わせて判断しているのですが、目安としてはそれぞれのスキルにおいて20代は1以上、30代は2以上のスキルが必須になってきます。
1.専門知識なし
2.専門知識があり指示出しは出来るが、自身は出来ない
3.専門知識があり、自身も手を動かせる
4.指導・教育が出来る
5.高い専門性を持っている
6.高い専門性を持っており経営レベルで判断・実行が出来る
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「Webディレクター」の転職体験談
Webディレクターの採用動向は?
Webディレクターに限らずIT/Web業界のクリエイター職は、コロナ渦中に比べると求人数はかなり回復し、売り手市場にあると言えます。特に、美容系→美容系などの同業界や、toC→toCなどの同サービス、制作会社→制作会社など同領域または近しい領域での転職はしやすく、年収UPが見込めます。
また、小規模の会社(ベンチャー企業や制作会社)であれば幅広い業務経験、反対に大規模の会社(事業会社など)であればより深い専門的な知識を強みとしているWebディレクターが好まれる傾向があるため、将来設計に合わせてキャリア選択を行うことが重要です。
Web関連の進歩は非常に速く、次々に新しい技術が生まれ更新されていくため、常にアンテナを張っておくと良いでしょう。
まとめ
今後もさらに採用拡大していくことが予想されるWebディレクター。必要な資格や経歴が無いからこそ、自身のアピールポイントや市場価値がわからない……そんな方も多いはず。HIGH-FIVEでは、IT/Web業界に精通したプロの転職エージェントが、あなたの強みや推しポイントを見つけ出し、本当に活躍できる会社をご紹介いたします!ぜひお気軽にご相談くださいね。
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この記事を書いた人
HIGH-FIVE編集部
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