企業アカウントがnoteをやる上でのコツやメリットをプロに聞いてみた!note活用事例も紹介|Webデザイナー・クリエイター専門の転職エージェントHIGH-FIVE

公開日

2023/07/11

変更日

2024/02/07

私たちがnoteをはじめてから2年。
もっと多くの方に記事を読んでもらい、私たちを知ってもらいたい」という想いで、試行錯誤しながら運営してきました。

▼HIGH-FIVE編集部のnote
HIGH-FIVE|クリエイター・デザイナー専門「ものづくり」を知っている転職エージェント
 
……しかし。
 
思ったように伸びない。
読んでくださる方を増やすために、いろいろな企画に挑戦したり、写真も文章も工夫したりしたのですが、フォロワーもスキ数も全然伸びない。
 
「もしやnoteならではの”お作法”があるのではないか?」
 
という考えに至り、この度ついに noteコンサルをお願いすることにしました。ご協力いただくのはgoodbuff.Incの水野さん。もともとnote社でディレクターを務めていた方です。せっかくなので、この半年間で私たちHIGH-FIVE編集部がコンサルを受け、学び、成長する様子を、水野さんの許可を得て、こちらのHIGH-FIVE編集部コラムやnoteにまとめていくことにしました。

このnoteでは、水野さんに「note初心者が気になる100のこと」をぶつけたときのことを書いています。やりとりのあと、こうした点が印象に残りました。

・それぞれのメディアには正しい“お作法”があって、それぞれのプロフェッショナルがちゃんといる
・noteは“クリエイターさんの生息地”というだけあってスタイリッシュなイメージだったが、書き手の汗と思いが詰まったエモい場所だった
・「note」に攻略法はない。良いものを書けば読んでもらえる!

企業やチームでnoteを活用するみなさんに、おすそわけしたい内容が詰まっています。少し長くなりましたが、ぜひご覧ください。

本当にnoteに関する100個の質問を用意してきた

編集部カナ:ということで 第1回目の今日は、2年やっても分からなかった私たちが聞きたい100個の質問を水野さんにぶつけていきます!本当に100個出してきたんですよ。


水野さん:おおお。じゃあ、12時間ぐらいやりましょうか(笑)…というのは難しいので、それぞれ、この中から推し質問を選んでもらいましょう。

Q. そもそもnoteって何?

noteは、書きやすくて読みやすい、使い勝手の良い文房具

カナ:じゃあ、私から行きます!…そもそもnoteって何?っていう。こういう「自分のことを書けるもの」って今までにも世の中にあったと思うんですが、noteならではの部分って何なんだろう?とずっと気になっていました。

水野さん:noteって、独特ですよね。あんまり他にないプラットフォームだと思いますが、他との一番の違いは、読みやすい場所であるということかなと。

大体のインターネットは広告バナーが出てきたり、ページが細かく分かれていたりするんですよね。それは決して悪いことではなくて、そこの読み物を作る会社なりメディアなりがビジネスを成り立たせるために必要なことなんです。

でもnoteって真っ白で、すとんっと縦に長い。読み物の記事でページを切り替えるポイントが書いてない場所なんて、あまり他では見ませんよね。とにかく読みやすさを第一に置いてる場所っていうところがnoteの特徴だなって思います。

noteってブログとも違うなという感覚があって。「フォローしたりされたり」っていう考え方があるから、ジャンルとしてはSNSだと思っているんです。これは昔から言っていることなんだけど、長文が書けるTwitterとして捉えてもらえるといいんじゃないかな。書きやすくて読みやすい、使い勝手の良い文房具の一つみたいに思っていただくとよさそうです。

カナ:確かにこう、テキストに集中できるというか、目の前の文字だけに集中して読める場所ってなかったよな~って思いました。

水野さん:そうですよね。あとは…ランキングがないところもすごく好きです。「今これが一番読まれてます」っていうランキングがあると、上位の記事に数字がどんどん集まり続けたり、ランキングを攻略するために、耳目を集めようとタイトルで煽り始めたりするんですよね。

だけど、読む側からするとタイトルと中身がずれているってがっかりするじゃないですか。そうすると書き手の信用が下がっていくんです。

僕が思うのは、noteは最後まで読み切ってもらったり、フォローしてもらったり、「この記事良かったな」ってスキを押してもらったりすることを目指した方が良いと思ってて。誠実なタイトルの付け方とか、記事の作り方を心がけながら、信用を貯めていくための場所だと考えています。

カナ:確かにnoteって簡単にハックできないですよね。なんかこう、小手先の技術だけじゃ無理なんだろうなっていうのは、最近になって分かってきたところです。

水野さん:逆に言うと、無名な状態でも良いものを書けば読まれるっていう場所でもあるんです。どのコンテンツプラットフォームを見ても、そこが生命線ですよね。いかに良いコンテンツがみんなに「見つかる」か。noteはフォロワー数が少なくても、公式のおすすめに選ばれるケースは少なくなくて。そういうところもnoteの好きなところです。

普通の会社員が普通に考えていること、自分が頑張って取り組んだ仕事のこと、そんな日常のことを書いて、いろんな人に読まれるって、かつてはなかなか叶わなかったですよね。それができる場所のひとつがnoteなんです。

Q. noteの中のコミュニケーションってどうやるの?

noteは「好き」「良いね」って思う気持ちの交換をする場

編集部アベ:さっきnoteってSNSだって話があったじゃないですか。そうなるとコミュニケーションを取っていくってところがSNSの醍醐味かなと思うんですけど、noteの中での有効的なコミュニケーションの取り方というのをお聞きしたいです。

水野さん:確かにnoteのコミュニケーションってどうやったらいいのかって悩みますよね。noteのトップページって、皆さん使ったことありますか?note.comの入口のページには、いろんなコンテンツとの出会い方が詰まっています

このように、左側に色んなカテゴリーとかジャンルが並んでるんですが…例えば「ビジネス」を見に行きましょう。そうするとビジネス系の記事というくくりの中で、さらにマーケティングをテーマにした記事がカテゴリーごとにまとめられていて、自分とマッチする記事に出会いやすくなっています。

ふつうのSNSの使い方と思うかもしれませんが、面白そうな記事を書いている人がいたらフォローしたり、マッチする記事に出会ったらスキを押してあげるっていうことが、大切なコミュニケーションの一つですね。とくに企業アカウントが、いろんな記事を読んだり、好意を伝えたりするのは、とてもいいコミュニケーションの形だと僕は思っています。

そういう関わり方というか、「好き」「良いね」って思う気持ちの交換みたいなところがSNSだなと僕は思っていて。感想を伝えたりすることで繋がっていく場所、という感覚です。いいなと思う人がいたら、ためらいなく、どんどん「スキ」してあげたらいいと思うし、「フォロー」したらいいと思いますね。

アベ:そうですよね。もっと積極的にやらないとな。。

水野さん:あと「マガジン」という機能があるんですけれども、自分の記事を分類するだけではなく、例えば「このnoteすごく良かった!」って思った記事を貯めておくマガジンを作っておいて、そこにピックアップしていくみたいな使い方もいいですよね。

法人noteがそれをやってあげるのって結構よろこばれると思うんです。noteは決して人気投票の場ではないけれど、そういう1対1のコミュニケーションをできるのがSNSのいいところです。

そんなふうに絡み方は色々あって。誠実にコツコツやっていくと、いいんじゃないかな。そういうことをやってる会社さんって、まだそんなに多くない気がするから、「なんかHIGH-FIVEさんって人、すごい熱心に僕のnote読んでくれているな」って喜ばれるんじゃないかなと思います。

あと、note使っている方の多くがTwitterも一緒にやってらっしゃるので、 Twitter上で普段のコミュニケーションをして、さらに深く繋がりたい時はnote同士でもコミュニケーションしていく、みたいな使い分けもいいかもしれないなと思いました。

アベ:僕が始めた時は1個読んだらそれにコメントを入れるっていうのを繰り返していましたね。そこで一生懸命コミュニケーションを取りながら、エンゲージメント高めて、最後にお互いにフォローする、みたいなことを積み上げていったんです。…ただちゃんと読まないと感想も書けないじゃない。それがめちゃくちゃ時間も労力もかかってて。

水野さん:うんうん、なるほど。とても良いと思いますよ!他にも、ダイレクトに存在を伝える方法として、マガジンでピックアップしてあげるのもおすすめです。もちろんきちんと読んだ上で。この方法は気軽にできるし、著者の元に通知が届きますから、noteの通知欄がちゃんとラブレターになるんです。


水野さん:
つまり、note上でのコミュニケーションについては、「マガジンにピックアップする」と同じように、「スキをする」「引用して記事を書く」みたいなことがスピード感的にもいいし、「良かったよ」っていう気持ちがストレートに伝わるんじゃないかと思うんですよね。

Q. 良いnoteの定義を一言で言うと?

良いnoteには、誰が読んでも疎外感を感じない面白さがある

編集部ユウ:続きまして私から質問です!良いnoteの定義を一言で言うと?

水野さん:良いnoteの定義は、誰が読んでも疎外感を感じない面白さがあることかなと思いますね。例えば大相撲について書かれたnoteがあったとして、書き方には2種類あると思うんです。1つは、相撲好きの皆さんがすごくグッとくるような…例えば「伝説の取組みについて」みたいな超好きな人同士が話せる、 専門性の高いコンテンツとして作ったもの。それはそれで良いですよね!

でも僕はそれよりも、相撲を全く知らない人が、相撲を知る一歩目としてふさわしいnoteというのもすごく良いなって思ってて。だけど、初心者が気後れしないような、丁度よい距離感で、相撲の面白さを広く届けるコンテンツってあるようで無いと思うんですよ。

本屋さんに行っても、本になっている入門書って、実際は中級レベルだという気がしませんか?つまり、すぐれた入門編を担うようなコンテンツは、読みやすさ、気軽さでいくと、インターネット上に多くあるはずで。だから、「ここだけおさえておけばOK」みたいに、1個だけ伝えたいことを書いてある記事は素晴らしいなって思いますよね。

ユウ:なるほど~~~。

水野さん:HIGH-FIVE編集部のnoteとしては、沢山のスキを集めたこの記事がよかったですよね。こうした「イラレの使い方」みたいな記事って沢山あるけど、ベジェ曲線が分かんない」っていう人が書いたっていうことがすごく良かったなと思いました。

かつてデザイン初心者だった先輩たちも読むし、まだデザインのことを知らない人も読めるわけで、すごく間口が広い記事ですよね!良いnoteだなって思いますよ。ただ決して、知っている人どうしで分かり合おうとする記事が悪いわけではないんです。それはそれでよさがある。

▼編集部カナの書いたnote
デザイン未経験のウェブ編集者が人生で初めてIllustratorを触ってみたら、ベジェ曲線に大感動した話|HIGH-FIVE|クリエイター・デザイナー専門「ものづくり」を知っている転職エージェント

水野さん:入門記事を書くというアプローチでいえば、例えばユウさん、なんか好きなジャンルってありますか?

ユウ:うーん、アイドルとかですかね?

水野さん:じゃあそのアイドルのことを書こうとした時、好きなところって沢山浮かびますよね?誰々が好きだとか、こんなところが好きだとか、結成の経緯だとか。いっぱいあるんだけど、それを 10個全部書くのではなく、10個思いついたもの中で、記事にするのは1個か2個にする、みたいな勇気が必要なんです。

ユウ:たしかについつい書きたくなってしまうんですよね、気を付けないと。

水野さん:「このアイドルのことを語るにはこれさえ知っておけばいい」っていうのを決めるにあたっては、先輩方や古参のファンの方とかが見ている中で「私なんかが」ってためらうんだけど、そういうブレーキは意識的に外せるといいなと僕は思いますね。一般論ではなく、あくまでも私はこう思うってことでいいんです。

そう心がけるだけで、きっと広く読まれやすくなると思いますよ。減らす勇気をもって、あくまでも個人的な意見を書いているんだ!っていうスタンスの、そのジャンルへの誘いみたいな入門編の記事は、もっともっと僕は書かれるといいなと思ってますね。

こういう話をするときによく例えに出すのが竹村俊助さんという編集者の方が書かれた「読みやすい文書は「デザイン」が優れている」っていう記事。

▼竹村俊助さんのnote
読みやすい文章は「デザイン」が優れている|竹村俊助/編集者 (note.com)

ユウ:(読んでみて、)すごく読みやすい記事ですね!

水野さん:竹村俊助さんってヒット作をたくさん出されてるプロの編集者なので、読みやすい文章の条件なんて100個でも語れるはずなんです。でもこのnoteの中にはたったの3か条しか書かれていない。しかもめちゃくちゃ文字量少ないんですよ。引用抜いたら、一千文字ちょっと。

「読みやすい文章とは」なんて、議論が尽きないようなテーマなんだけど、「ひらがなを増やして、改行して、キャッチーな一文がある文章って読みやすいよね 」ってところで筆を止めているからこそ、誰でも読める記事になってるなって思うんですよね。

だって初心者の方を編集論とか技術論に巻き込んでも、すぐにお腹いっぱいになっちゃうと思うんですよ。でも竹村さんはそこも分かっていて、「これって読みやすいよね、ここがその理由だよ、おわり!」みたいな、この短さが本当に素晴らしいなって思いました。

Q. note PROの良いところを知りたい!

note proを選んだほうがいい理由あれこれ

カナ:続きまして。水野さんは、noteの法人部門の立ち上げに関わっていらっしゃったと伺いましたので、ずばり!note proの良いところを教えてください。

水野さん:記事の「読了率」が取れるところが一番のメリットかなと思いますね。

あの、note proはふつうのnoteと違って、アナリティクスの機能がすごく優秀なんです。読了率っていうのは、PVのうち、記事を最後まで読んだ方の割合です。これはproならではの機能ですし、継続してコンテンツを出していく上で、振り返りが捗るようになります。

noteってPVよりも「読了率」を見ていった方が、しっかり記事を読んでくれた人の数を見れるというか、ちゃんと読者と対話しながらコンテンツ作れていっているような気がするんですよね。そして「読み切った、面白かった!」っていう証が「スキ」だと思うので、そういうところを伸ばしていくべきだと僕は思っています。

エンゲージメントを重視するっていう方針に納得いただけるのであれば、 読了率という数字は、どういう記事がウケているかを図る上で、ズレがない指標の1個なので、それが見れるだけでもnote proは良いなと思ってます。

カナ:なるほど~~~!

水野さん:あと、note proの記事には標準で「オススメ」ボタンがつくという機能もありますね。ぽちっとおすすめボタンを押すと、その人が「おすすめしたよ」という情報がnoteに行くわけです。Twitterのリツイートみたいな感じですよね。この機能は、すごくいいなと個人的には思ってます。

おすすめされることで、ホーム画面やその他のおすすめに載ったり。note内での流入バリエーションが増えますから、こういった機能があるのも良いところですよね。

水野さん:その他には、noteの相談をできる人ってこの世にあんまりいないと思うんですよ。コンテンツのプロはたくさんいるけど、noteについての確かなことをまとめて把握している人やチームがまだまだ少なくて。だから、noteの使い方とか、改善の仕方とかって、やっぱりnote社に知見が溜まってるよなと個人的には思っています。

ですから、困りごとを相談できたり、ユーザーミートアップに参加できることにも価値があるんじゃないかと思います。

他にもnote proならではの機能ってたくさんあって。ページ左上に自社のロゴを入れられたりとか、ナビゲーションバーがカスタムできるっていうのも使い倒していく上ではすごくいい機能だなって思ったりしますけどね。その辺が今思いつくところです。

Q. noteの成功体験を聞きたい!

noteは、息の長い課題の解決にnoteはすごく向いている

アベ:note proの良さを教えてもらいましたが、実際にnoteを使用して良かったという声にはどのようなものがありますか?

水野さん:これは普段からたくさんnoteを読んでいる自分の肌感覚になるんですが、法人におけるnoteの利用用途は採用広報が1番多いんじゃないかなと思っているんです。会社についてや、会社のカルチャーを理解してもらって、ミスマッチのない採用のフローに乗せていくための入り口としての採用広報というか。

社員のインタビューとか、会社の仕組みとかルールの紹介みたいな記事を経て、エントリーに繋げていくみたいな使い方をされる方はすごく多いですね。

ユーザーの声で印象的なものはベーシックさんですかね。 こちらは採用目的で使っているんですが、ベーシックさんは、応募者の増加、内定承諾率の向上、離職率の減少に効いたっていう話をしてらっしゃいました。

書いたnoteをいかに使い倒すか、という観点も重要になります。記事を通して、価値観にズレがない方に応募してもらえたりするのはもちろん、応募してもらった直後に、例えばnoteで書いてあった会社の考えが分かるコンテンツをメールのやり取りの中で送ったりとか、 面接を経ていく上で、面接前に「うちの経営陣こういうこと考えてます」っていうのが分かる記事を用意しといて読ませたりとか。

あとは、内定承諾後にはこの記事を、入社したらこのnoteを、など人事が採用フローの中で、ポイントごとに記事を使い分けることが大切です。

アベ:書くだけじゃなくて、noteの記事をいかに使っていくかを考えられている会社さんは素晴らしいですね。

水野さん:やっぱりnoteって、わかりやすい指標を単純に上げる装置としてはあまり向いてないような気もするんですよね。コンサルの立場からは、言い方が難しいんですけど、この辺が広告とは違うところで、「ブランディング」とか、「カルチャーマッチをなくす」みたいな、息の長い課題解決にnoteはすごく向いているなと思ってます。

つまり、3ヶ月だけやって何かうまくいくっていうことでは、なかったりするので。僕がnoteの営業だった頃、例えば「noteを活用して、このキャンペーンを3か月ブーストかけたい」と言われると、 ちょっと向いてないかもしんないですねって話はしたりしてました。

逆にそういう場合は、noteにはコンテストとかキャンペーンのメニューが充実しているので、一定の予算が在るのであれば、活用して一気に周知をするとか、そういうアプローチの仕方もありますよ、と提案していました。…今さらですが、御社はどういう目的でnoteをやってらっしゃるんでしたっけ。

アベ:HIGH-FIVE noteの目的は「ブランド認知の向上」です。なのであんまり商売感を出さないようにしようと。転職エージェントであるうちが「商売」を出すと、メッセージが「転職してください」一辺倒になっちゃうので…

そうならないように、デザイナーやエンジニアなどの、クリエイターのみなさんにお役立ち情報を提供できるというところで興味を引き、転職サービスを提供している会社なんだってところの認知を取っていくみたいに、noteが使えたらいいかなと設計していました。

水野さん:そうですよね。例えば役に立つことを書いた時に、役に立ったなって思わせることはできるかもしれないんだけれども、そこから「HIGH-FIVEさんが書かれた記事なのか。HIGH-FIVEありがとう。」に繋げるまでがめちゃくちゃ難しいと個人的には思っていて。

よっぽど一つのシリーズが面白くて、毎回当たってて、それで3度、4度続いてようやく、プロフィールに来てもらえる、みたいなことはありそうですけどね。いきなり1発でたどり着くのは難しいですよね。

もちろん、noteが1回当たるとずっと読まれたりする記事になったりするから、1個1個丁寧につくるのもとても大事。でも良質な連載を作るみたいなことは特に大切にしたほうが良いかもしれませんね。

Q. noteでの禁止事項は?

noteは、誰が読むかわからない前提で編集した方が良い

ユウ:noteでやらない方がいいことってあったりしますか?

水野さん:誰かを傷つけることと、タイトルで煽りすぎることとかですかね。もちろん、読者をがっかりさせようと思って書いてる人はいないと思うんだけれども、入り口と中身がイコールになるように注意を払うことが大切かなと思いますね。

あらゆるSNSがそうだと思うんですけれども、目の前の人に言えないことは言わないっていうところの線の引き方がすごく大事なんです。SNSって、悪いこともすぐバレるし、良いこともすぐ広がっていくものだから。

「誰が読むかわかんない」っていう前提で編集した方が良いって言うんですかね。丁寧に心がければ心がけるほど、いろんな方に届きますからね。

ユウ:なるほど・・・確かにそうですね。

水野さん:でも書いていく中で、ちょっと尖ったり、誰かに配慮が行き届かなかったりすることがもしあったら、それ編集の時点で丁寧に直していく、配慮していく。 配慮するだけじゃなくて、より分かりやすく書いてあげるみたいなことは、やればやるほどいいなと思っています。

できれば執筆する人以外で、編集者の役割を持った人が社内にいるといいですね。難しければ、編集経験のある、外部人材を登用するのも手です。

あと、これも編集術の一つですが、記事の目的がバラバラだと読まれにくいから、整理した方が良いって思いますね。 自分たちのことも知ってもらいたいし、自分の紹介するこの家電も知ってもらいたいし、さらにフォローもしてもらいたいみたいな…盛り込みすぎている記事、結構あるので。

1記事に、3テーマぐらい入ってると、日記みたいな感じになるんですよ。日記って目的がよく分かんないんですよね。好きになってフォローしてもらうための日記を書くのはいいんだけれども、 なんかその人の読後感みたいなのが想像できてない感じがして。目的をスッキリ整理する、1個の記事で欲張らないみたいなこととかも大事かもしれませんね。

最後に

カナ:水野さん沢山ありがとうございました!…知らないことばかりで勉強になりました。noteって、スマートでスタイリッシュな印象がかなりあったんですけど、今日のお話聞いて、読み手のことを考えて文章を構成したり、気持ちの交換でコミュニケーションをとったり、なんかエモさ、泥臭さみたいなものがあることに気付きました。

私たちもそういう「想い」を大切に仕事をしているので、私たちがnoteで発信することって間違っていなかったんだなと思えた時間でした。

水野さん:いろんな人に読まれるといいですね、この記事も。1時間でけっこう話せましたね。またやりましょう!

全員:はい!!ありがとうございました!!

  • twitter
  • Facebook
  • Linkdin
  • LINE
  • はてなブックマーク

この記事を書いた人

HIGH-FIVE編集部
HIGH-FIVE編集部

HIGH-FIVE編集部

HIGH-FIVE(ハイファイブ)は、IT/Web業界のクリエイター・デザイナーに特化した転職エージェントサービス。私たち編集部ではオウンドメディアだけでなく、転職サイトやSNSも運営。日々クリエイターの皆様へ向けて、クリエイターキャリアのお役立ち情報・転職ノウハウなどを発信中!

関連記事