【最新版】グッズデザイナーになるには?必要なスキルや将来性を徹底解説
公開日:2025/04/15
変更日:2025/04/15

\業界専門用語で会話OK!/
グッズデザイナーは、エンタメ業界やブランド業界で欠かせない存在です。キャラクターやロゴがプリントされた商品は、多くのファンの心をつかむ重要な役割を果たします。しかし「グッズデザイナーになるには何を学べば良いのか」「必要なスキルや経験は何なのか」といった疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、グッズデザイナーになるために必要なことや、仕事内容、将来性について詳しく解説します。この記事を参考にすることで、グッズデザイナーとして成功するための道筋を明確にイメージできるようになるはずです。
目次
グッズデザイナーはエンタメ業界におけるMDの役割の1つ
グッズデザイナーは、エンタメ業界の中で「MD(マーチャンダイジング)」の重要な役割を担っています。コンサートやイベントで販売されるグッズはファンとのつながりを深めるだけでなく、企業にとって大きな収益源となる重要なプロダクトです。
MD(マーチャンダイジング)とは 消費者のニーズや市場のトレンドをもとに、どのような商品を企画し、どのタイミングで市場に届けるのかを考え抜くプロセスのことです。 |
例えば、人気キャラクターの版権(IP)を活用したグッズやイベントのテーマに合わせた限定商品は、ファンの注目を集めるだけでなく企業の収益向上にもつながります。グッズデザイナーは、これらの商品が消費者の心をつかむような魅力的なデザインやアイデアを形にするクリエイターとして活躍しています。
グッズデザイナーになるには?
グッズデザイナーはキャラクターやアーティストの魅力を形にし、ファンの心をつかむ商品を生み出すクリエイティブな職種です。しかし、どのような知識や経験を積めばグッズデザイナーとして活躍できるのか、具体的な道筋が分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、効率よくグッズデザイナーになるための具体的なステップについて詳しく解説します。
IP(版権)やグッズ開発の専門知識を身につけ
グッズデザイナーとして成功するためには、IP(版権)やグッズ開発に関する深い知識を身につけることが重要です。
IPとは キャラクターやアーティストのロゴ、イラストなどの商品化に関わる知的財産権のことです。 |
IPを正しく扱うためには、著作権や商標権、ライセンス契約の手続きについて理解する必要があります。特に、人気キャラクターを用いたグッズでは、権利者の意向に沿ったデザインや使用許諾を得ることが求められるため、法律的な観点も含めた知識は欠かせません。
また、グッズ開発においては「どのような素材を使うか」「コストをどのように管理するか」「量産における品質管理」といった実践的なスキルも必要です。
例えば、Tシャツのデザインをする場合、生地の種類やプリント技法(シルクスクリーン、インクジェットなど)によってコストや風合いが異なります。こうした選択をするための知識は、専門学校のデザイン系学科で学ぶのが効果的です。専門学校では、デザインソフトの使い方や企画書の作成方法、工場とのやりとりといった実務に直結するスキルも習得できます。
エンタメ業界の実務経験を積む
グッズデザイナーになるには、エンタメ業界での実務経験を積むことが非常に重要です。
現場で働くことで、企画や制作の流れを実際に学ぶことができ、業界特有のルールやスピード感にも慣れることができます。また、現場の経験を通じてクライアントのニーズを具体的に理解する力も身につきます。
実務経験を積むには、インターンシップやアシスタントデザイナーとして働くのが効果的です。こうした機会を通じて、商品企画からデザイン、さらには製造や販売までの一連のプロセスを実践的に学べます。また、現場で得られる人脈は今後のキャリアにも大いに役立つでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを活用することでグッズデザイナーとしての転職活動をより効率的に進められます。特に、エンタメ業界やクリエイティブ分野に特化したエージェントを選ぶことでより専門的なアドバイスがもらえたり、ネットには載っていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。
転職エージェント「HIGH-FIVE」では、グッズデザイナーを始めとしたエンタメ・クリエイティブ分野に特化した求人情報や、面接対策、履歴書・職務経歴書の添削サービスを提供しています。そのため、初めて転職活動をする人でも安心してサポートを受けられるのが大きな魅力です。
グッズデザイナーになるために必要なスキル
グッズデザイナーとして活躍するためには、デザインスキルはもちろん、さまざまな能力が求められます。キャラクターの魅力を最大限に引き出すデザイン、トレンドを捉えた企画力、そしてクライアントとの円滑なコミュニケーションなど多岐にわたるスキルが求められます。
ここではグッズデザイナーになるために必要なスキルを具体的に解説していきます。スキルを身につければ、就職やキャリアアップに大きく役立つだけでなく、より魅力的な商品を生み出すデザイナーとして活躍できるようになります。グッズデザイナーを目指す第一歩としてぜひ参考にしてください。
デザインスキル(イラスト、グラフィックデザインなど)
グッズデザイナーにとって、デザインスキルは基盤となる重要な能力です。魅力的なイラストやグラフィックを制作する技術はもちろん、ターゲット層の好みに合わせてデザインをカスタマイズする力が求められます。また、グッズの種類や用途によって適切なデザインスタイルを使い分けることも大切です。
具体的にスキルを身につける方法としては、デザイン系の専門学校に通い基礎から学ぶのがおすすめです。専門学校では、IllustratorやPhotoshopといったデザインソフトの操作や配色理論、構図の取り方など実践的な知識を学べます。また、オンライン講座や独学で学びながら、自分のポートフォリオを作成してスキルをアピールすることも可能です。
コミュニケーション能力
グッズデザイナーはクライアントや制作チームと連携しながら商品を作り上げる職業です。そのため意図を正確に汲み取り、わかりやすく提案を行うコミュニケーション能力が求められます。特にヒアリングやプレゼンテーションを通じてアイデアを形にする力が重要です。
このスキルを伸ばすには、実際にチームプロジェクトやワークショップに参加し、他者と協力しながら課題を解決する経験を積むと良いでしょう。
トレンドを捉える力
グッズデザイナーとして時代の流れを読む力は欠かせません。消費者のニーズや市場のトレンドを的確に把握することで、より魅力的な商品を提案できます。流行しているカラーやデザイン、人気のキャラクターやブランドの動向を常に把握しておくことが求められます。
SNSや業界誌でファッションやインテリア、エンタメ業界のトレンドをチェックすることができます。また、実際にトレンドを取り入れたデザインを試作することで、実践的なスキルも同時に高められます。
マーケティングスキル
グッズデザインは見た目だけではなく「売れる商品」を作ることがゴールです。そのため、消費者心理やマーケティングの基本を理解しておく必要があります。商品を販売するターゲット層や価格設定、販路の選定など、マーケティングの視点で考える力が重要です。
マーケティングスキルを学ぶには、関連書籍を読むことやマーケティング講座を受講するのが効果的です。また、販売データを分析して次の企画に活かす経験を重ねることで、実務で役立つスキルを養うことができます。
グッズデザイナーの仕事内容
グッズデザイナーの仕事は単にデザインを描くだけではありません。企画から販売まで幅広い業務に関わります。それぞれの工程が商品の魅力や品質に大きく影響するため、総合的なスキルと知識が求められます。
ここではグッズデザイナーが実際にどのような業務を行っているのか、具体的な仕事内容を詳しく解説します。デザイナーとしての役割や日々の業務内容をイメージしやすくなり、必要なスキルや経験についてもより理解を深められるでしょう。
①ヒアリング
グッズデザイナーの仕事は、クライアントやチームメンバーとのヒアリングから始まります。ヒアリングでは商品のターゲット層や目的、デザインのコンセプトなどを具体的に確認します。例えば、どの年齢層に向けた商品なのか、イベントやブランドのテーマにどう合わせるのかなど細かいニーズを引き出すことが重要です。ヒアリングを丁寧に行うことでクライアントの意図を正確に反映したグッズを作ることができます。
ヒアリング能力を高めるには質問の仕方や相手の要望を深掘りするスキルを磨くことが必要です。
②商品企画とデザイン
ヒアリング内容をもとに商品の企画を行います。この段階では、どのような商品がターゲット層に受け入れられるかを考えながら具体的なデザインを進めます。例えば、トレンドのカラーやモチーフを取り入れたり、実用性とデザイン性を両立させたアイテムを考案したりすることが求められます。
デザイン案を作成する際には、IllustratorやPhotoshopなどのデザインツールを使い視覚的に分かりやすい形で提案を行います。
③素材や仕様の決定
デザイン案が固まったら、次に素材や仕様を決定します。例えば、商品に適した布やプラスチックの選定、耐久性や手触りを考慮した素材の選び方などがこの段階で決まります。また、商品の予算や生産コストを考慮しながら実現可能な仕様に落とし込むことも重要です。
素材や仕様を決定する際にはサプライヤーや製造業者とのコミュニケーションが重要です。またコストと品質のバランスを取ることも欠かせないポイントです。
④サンプルの確認と修正
制作したサンプル品を確認し、必要に応じて修正を行います。この工程ではデザインがイメージ通りに仕上がっているか、仕様や品質に問題がないかを細かくチェックします。例えば、色味の微調整や形状の改善など完成品に近い形へとブラッシュアップしていきます。
クライアントからのフィードバックを元に改善を加えることも多く、柔軟な対応力が求められるポイントです。
⑤市場調査とトレンド分析
商品の企画・制作には市場調査やトレンド分析が欠かせません。市場調査を行う際にはオンライン調査や店舗視察、SNSのトレンド分析など、さまざまな方法を活用します。
競合商品や市場のニーズを調べ、ターゲット層に適したデザインやコンセプトを考えるための重要な情報を収集します。最新のデザインや人気のモチーフを調査することで競争力のある商品を作り上げることができます。また販売状況や反響のデータをもとにプロモーションツールを制作することもあります。
これらの工程を通じてグッズデザイナーは企画から製造、販売まで一貫して関わり、魅力的で高品質な商品を世に送り出しています。この幅広い役割を理解し必要なスキルを身につけることで、デザイナーとしての可能性をさらに広げることができます。
グッズデザイナーのキャリアパス
グッズデザイナーとしてのキャリアは実務経験とスキルアップを積み重ねることで、さまざまな方向に広がります。
まずは専門学校や美術系大学などでデザインや商品企画の基礎を学ぶことが一般的です。卒業後はデザイン会社やエンタメ業界の企業でアシスタントデザイナーとして現場経験を積むのが一般的なスタートラインです。この段階では先輩デザイナーのサポートをしながら、実際の商品企画や製造工程を学びます。ここでの経験がデザイナーとしての基盤を築く重要なステップとなります。
アシスタントとして経験を積んだ後、リードデザイナーやプロジェクトマネージャーといったポジションを目指すことができます。この段階ではより大きな裁量を持ちながら、商品の企画全体をリードする役割が求められます。
さらに、エンタメ業界やファッションブランドのMD(マーチャンダイジング)部門に異動することでキャリアの幅を広げることも可能です。商品開発の経験を活かし新たなビジネスチャンスを創出する役割を担うことができます。
グッズデザイナーの年収
グッズデザイナーの年収はキャリアの段階や所属する企業の規模や担当する業務範囲によって異なります。
グッズデザイナーの初任給は20万円前後が一般的です。アシスタントデザイナーとして働き始めた場合、年収は300万円前後になることが多いです。経験を積むことで、リードデザイナーやプロジェクトマネージャーへ昇進すれば、年収が400~500万円程度まで増える可能性があります。
グッズデザイナーとして収入を向上させるためには、スキルアップを図りながら業界での実績を積み重ねることが大切です。
グッズデザイナーになるために役立つ資格
グッズデザイナーとして活躍するために専門的な知識やスキルを身につけることは非常に重要です。特に、色彩に関する知識やデザインソフトの操作スキルを示せる資格は就職やキャリアアップにおいて大きな武器となります。
ここではグッズデザイナーを目指す方におすすめの資格を詳しく解説します。資格を活用してスキルを証明し競争の激しい業界で一歩リードするためのヒントを見つけてください。
色彩検定
3級:難易度 ★☆☆☆☆
2級:難易度★★☆☆☆
1級:難易度 ★★★★☆
色彩検定は、配色やカラーコーディネーションに関する専門的な知識を証明する資格です。グッズデザイナーにとって色彩の知識は商品の魅力を引き出す重要なスキルです。特に、ターゲット層に合わせたカラー選定やブランドイメージを的確に表現する能力が求められます。
色彩検定は3つのレベルに分かれており、3級では基礎的な知識、2級では実務で役立つ応用力、1級では高度な専門知識が問われる内容となっています。
Illustrator®クリエイター能力認定試験
スタンダード:難易度★★☆☆☆
エキスパート:難易度★★★☆☆
Illustrator®は、グラフィックデザインソフトの中でも最も有名なソフトウェアの一つです。この資格を取得することで、Illustrator®の操作スキルを客観的に評価することができます。
試験はスタンダードとエキスパートの2つのレベルに分かれており、スタンダードでは基本的なツールの操作や機能を問われ、エキスパートではより高度なデザイン制作スキルが求められます。ロゴやパッケージデザインの制作スキルが試される場面もあります。
Photoshop®クリエイター能力認定試験
スタンダード:難易度★★☆☆☆
エキスパート:難易度★★★☆☆
Photoshop®は画像編集ソフトとして広く利用されています。この資格を取得することで、Photoshop®の高度な機能を駆使し、より精度の高いデザインを作成することができます。
試験はスタンダードとエキスパートの2つのレベルに分かれており、スタンダードレベルでは基本的な画像加工やツール操作が問われます。エキスパートではレイヤーマスクの活用や複雑なエフェクト処理といった高度な技術が評価されます。
まとめ
この記事ではグッズデザイナーになるために必要なスキルから仕事内容、キャリアパスや年収まで詳しく解説しました。グッズデザイナーになるためには、デザインスキルはもちろん、トレンドを捉える力や商品企画力、マーケティングの知識など幅広いスキルを習得することが求められます。資格習得などあなたが目指すキャリアに合わせてスキルアップを図ることで理想の職業へと近づくことができるでしょう。
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この記事を書いた人


HIGH-FIVE編集部

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