社会課題の解決策として、介在価値の高いプロダクトデザインを。10兆円企業を目指すM&Aクラウドに今ジョインする魅力とは

公開日:2024/04/26

変更日:2025/05/29

テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」をミッションに、マッチングプラットフォームとM&Aアドバイザリーサービスを提供する株式会社M&Aクラウド。M&A市場の拡大とともに事業を加速させ、2024年3月にはなんと12.5億円もの資金調達を実現しました。

そんな同社は、デザインニーズの広がりに合わせてデザイナーの採用を強化中です。M&Aクラウドの事業は何故そこまで伸びているのか?M&Aクラウドで働く魅力、求められる人材とは?今回はシニアデザイナーの榊原さんと、採用担当の仙波さんに詳しいお話を伺いました。

PROFILE
株式会社M&Aクラウド プロダクト開発統括部 デザイン部:榊原 卓(写真左)
株式会社M&Aクラウド 人事統括部:仙波 優磨(写真右)

人生で初めて会社を売る人にも使いやすいプロダクトを

―――今回はデザイナーの榊原さんメインにお話を伺いながら、人事目線で採用担当の仙波さんにもコメントをいただきます。それでは、まず榊原さんよりM&Aクラウドでのデザイナーのお仕事について教えてください。

榊原さん
デザイナーの榊原と申します。現在M&Aクラウドのプロダクト開発統括部に所属しています。弊社のメインプロダクトである「M&Aクラウド」「資金調達クラウド」の特にUI部分のデザインを担当しています。

M&Aクラウド説明画像
「M&Aクラウド」は、買い手企業に売り手が自らコンタクトを取ることができるM&Aのマッチングプラットフォームです。登録されている買い手企業は3,100社以上となり、IT系上場企業の35%以上がご利用くださっています。「資金調達クラウド」も同様のマッチングプラットフォームで、こちらではスタートアップ企業が出資先を探している事業会社に直接コンタクトをとることができます。

業務としてはプロダクトデザインがメインではありますが、当社はスタートアップなので様々なデザインに関わる機会があります。プロダクト5割、それ以外のWeb周りや営業用パンフレット、ノベルティなどのデザイン5割という感じで、デザインと名のつくものは何でも担当しています。

さらに現在はチーム作りのほうにも注力し始めています。メンバーが増えてくるとある程度誰でも同じレベルでアウトプットできるよう整える必要がありますし、足し算ではなく掛け算でチームとしての恩恵を出せるようにしたいと思っていて、そういった部分の土台作りを今やっているところです。

―――有難うございます。デザインに関して特に力を入れているところはありますか?

榊原さん
どれぐらい丁寧で分かりやすいプロダクトにできるかというのは、今まで経験してきたどのプロダクトよりも考えているかもしれません。というのも、弊社のプロダクトはそもそもの事業内容が難しい上に、ユーザーのほとんどがM&Aや資金調達を人生で初めて検討されている方だからです。人生において「会社を売却する」という機会はそうそうありませんからね。
仕事内容を説明するM&Aクラウド榊原さん
また経営者やCFOの方も多く使ってくださるので、意思決定に必要となる数字などの見せ方は特に気を遣っています。彼らはとにかく時間がないので、まず数字や実績をズバズバ伝えていくのが合っているんですよね。サービス概要は興味を持ってもらってから説明すれば良い。それはここに入社してからの僕にとって大きな学びで、現在色々な部分で意識しているポイントです。

あとは、AIを使った機能実装にも着手しています。例えば会社を売却したい企業がM&Aクラウドにご登録いただく際、買い手にとって有益になる情報が書いてあるとマッチングに繋がりやすいですが、冒頭でもお話したように会社を売る機会なんてそうないので、すぐに上手く書ける方は多くありません。そんな方に向けてAIが登録企業のHPをクロールして自動で入力してくれる機能を自社で開発しました。もちろん完璧ではないので、自分で添削して整えていただく必要があるんですが……。

―――いえ、すごい機能です!

榊原さん
M&Aは法務や税務といったさまざまな専門知識が必要ですが、AIがアシストすることで負担を軽減できると思っています。今は入力補助のみですが、今後はもっと色々な有効手段が出てくると考えていて、会社としてそういった新しい技術を扱えるのも面白いなと思います。

―――ちなみに、榊原さんを含め現在はデザイナー2名とCBO1名とのことですが、それぞれの関係性はどのような感じなのでしょうか?

榊原さん
週に1回「カフェ会」という時間を作って、定期的に3人で話すようにしています。デザインのニーズが増えるにつれ、仕事がどうしても縦割りになってくるので、今の人数のうちに横の連携を強くしておきたいというのが意図としてあります。

―――縦割りで分業することで「専門的にやれるのが良い」という人もいる中で、榊原さんが横の繋がりを重視されるのは何故ですか?

榊原さん
デザインは全てが繋がっているからです。ただデザインの種類によってスピードに違いがあり、プロダクトデザインは正式なアウトプットまでに時間がかかります。ブランディングの段階で「こうだ!」と決めたことが、プロダクトに反映されるまで何年もかかることもあります。

こうした事情から、だんだん感覚がずれてくる部分はどうしてもあると思っています。心が離れていかないように、何かあったときに前提を理解してもらえるように、定期的にこうして同期しておくことが大切だと思っています。

M&Aクラウドらしい人材=「気合いが入っていていいやつ」

―――ちなみに榊原さんは、ジョインしてからどのように馴染んでいったのでしょうか?御社は週1出社で、基本はリモートワークですよね。

榊原さん
カフェ会以外にも「マドラーランチ」「マドラーディナー」という、他部署のメンバーと一緒にご飯を食べに行く制度があるんです。費用も会社から出るので、リモートメインではありますが他の会社よりも部署間のコミュニケーションは多いんじゃないかと思います。もともとの会社の雰囲気もありますが、マドラーランチ・ディナーはこの良い雰囲気を作る1つの助けになっていると感じています。

―――お話を伺っていて、「ワイワイ賑やか」というより堅実で落ち着いた雰囲気を皆さんから感じていたので、少し意外です!

社風を語るM&Aクラウド仙波さん仙波さん
デザイナーに限らず、当社のような「IT × M&A」という尖った領域でやってきた人はほとんどいません。だからこそ、社員同士が交流したり知見を深め合うことが業務に生きると考えているんです。部署を超えた交流は積極的に促していきたいですね。

―――そういった背景があったのですね。それではこの流れで、御社のカルチャーについてお伺いします。なんでも、「気合いが入っていていいやつを採る」と小耳にはさんだのですが……(笑)。

仙波さん
サイバーエージェントさんの採用基準が「素直でいいやつ」というのは有名な話ですが、それを参考にさせてもらいました(笑)。 「M&Aクラウドらしい人材とは」を話し合ったとき、「気合いが入っていていいやつだよね」というのが全員の共通認識だったんです。

―――「気合が入っている」というのは、具体的には?

仙波さん
社内用語で「気合い1.0」と「気合い2.0」というのがあるのですが……気合い1.0は皆さんが思い描くいわゆる「気合い」、時間や労働量といった「量をこなしてただ頑張ること」を指します。そういった要素ももちろん大切なのですが、気合い2.0は「考え抜く、調べ抜く、やり抜く」ことを意味します。

気合い1.0は「やり抜く」だけ。そこに「考え抜く、調べ抜く」という頭を使う要素が入り、解きたい課題に合わせて取り組んでいくのが気合2.0です。M&Aと聞くとゴリゴリした体育会系のイメージがあるかもしれませんが、それだけじゃないんだよということを大事にしています。

―――皆さん「気合2.0」と「いいやつ」を兼ね備えていらっしゃるということですね!榊原さんから見ていかがですか?

榊原さん
確かに皆さん本当にいい人で、話しやすいです。何か質問してもすごく真剣に考えて答えてくれますね。普通はコミュニケーションが取りづらい人もいると思うのですが、M&Aクラウドにはほとんどいません。

あとは、僕が今まで経験してきた中でデザインに対するフィードバックが1番多い会社です。前職で100人から受けていた(フィードバックの)量と、今の20人くらいから受けている量を比べても、今の方が多いんです(笑)。それこそ「気合いが入っている」し、意見の質もすごく高い。そういう濃いフィードバックと向き合ってデザインに落とし込むというのは、(濃いレビューをしてくれる)全員を納得させるロジックを叶えなければならないので、なかなか力量を試される良い環境だなと思いますね。

日本の社会課題にもなっている、ポテンシャルの大きい市場で10兆円企業へ

―――それでは、今回の採用背景について教えてください。

榊原さん
シンプルにデザインのニーズが増えているという背景があります。人数が増えれば、プロダクト部門以外の「オウンドメディアを増やしたい」「既にあるメディアを集約して整理したい」といったマーケや広報からのデザインニーズにも応えることができます。

オウンドメディアUPDATEM&AM&Aクラウドが運営するオウンドメディア「UPDATE M&A」

他にもまだデザインを適用できていない領域がたくさんあります。あくまでもプロダクト優先ですが、今では少しずつ内製で手をかけられる範囲が増えてきています。

―――内製化を進めたいのは何故でしょうか?

榊原さん
toB領域は特にそうですが、「デザイナーの能力×事業理解=クオリティ」だと考えています。特に当社は事業理解が足りないとなかなかしんどい領域なので、外注だと事業に関する説明コストがどうしても膨大になってしまうんです。その結果クオリティを諦めざるを得ない場合もあるので、なるべく内製化できる状態を整えていきたいと考えています。

―――新しくジョインされる方にはまず何を期待しますか?

榊原さん
一緒にUXの5段階モデル(戦略→要件→構造→骨格→表層)のより上流に領域を広げていきたいです。今まではリソースが少なく「表層」にしか寄与できていなかったのですが、それだとやはりクオリティの向上に限界があるんです。「戦略」「要件」まではPdMがやってくれているので、今空白となっている「構造」「骨格」までデザイナーの領域を広げられれば、ようやく全てが繋がることになります。

とはいえまだ手数としては少ない状況なので、効率化するためにもまずは作り込んでみて、試してみて……といった作業も一緒にやってもらえたら嬉しいです。

―――それは楽しみですね!ちなみに、榊原さんご自身がM&Aクラウドを選ばれた理由は何だったのでしょうか?

榊原さん
M&Aという正直知りもしないジャンルだったことと(笑)、「プラットフォーム」という(前々職、前職と経験してきた)SaaSとはまた少し違う領域だったからです。今までの経験も新規開発ばかりで、とにかく新しいことが好きなんです。大変な思いをしたとしても、新しいことに挑戦した方が面白いと思うタイプなんですよね。

あとは、目指しているものの大きさも良かった。当社のビジョンに「時代が求める課題を解決し時価総額10兆円企業へ」とあるのですが、本気でそれを目指していることが面接の中で伝わってきました。仕事に真摯なこの人たちだったら絶対に伸びるし、一緒に目指してみたいと思えたんですよね。なので、最後の決め手は人かもしれません。

―――素敵なお話です……!実際に入社していかがでしたか?

榊原さん
入社したての頃、あったら便利だなと思った社内資料を「簡単に作れそうだから作ってみたい」と上長や同僚に話したら、「いや、そんなのわざわざ許可取らないですぐにやっていいよ」と言ってもらえたことがあります。単純に人が足りなかったのかもしれませんが(笑)、与えられた業務はきちんとやりつつ、プラスアルファは自分の裁量に任せてもらえる。すごく自由度の高い組織だなと思いました。

―――仙波さんは、人事目線から見ていかがですか?

仙波さん
10兆円企業のお話がありましたが、目指しているものの大きさは僕も魅力に感じました。またご応募いただいた候補者の方にもそう仰っていただくことが多いですね。

実際、M&Aは社会課題の解決策として注目され、急成長している市場です。2025年問題の1つとして、何十万人もの経営者が70歳以上となり、後継者不在による廃業危機に直面する事業承継問題が叫ばれています。それによってさまざまな技術やブランド、従業員の雇用などが失われれば、日本の国力はどんどん落ちていってしまいます。

また、スタートアップのExit(スタートアップの事業や会社自体を売却し、起業家や出資者が創業者利益を得ること)の選択肢がIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)に偏重しているという課題もあります。GAFAはM&Aを活用して世界で勝っていますが、日本企業は小さく乱立していて、世界で勝てていないのが現状です。

その解決策として求められるのが、事業承継M&AとスタートアップM&Aです。非常に伸びているポテンシャルの大きい市場だからこそ、事業としてやれることも多いですし、社員がチャレンジできる余地も大きいと考えています。
M&Aクラウドの魅力を語るM&Aクラウド仙波さんと榊原さん
さらに、当社が今回(※2024年3月)デット(金融機関や投資家から借り入れる調達)ファイナンスで資金調達を実現したことがすごく大きいと思っています。M&Aというビジネスはボラティリティ(価格変動率)が高く、成約が完了するまでの期間が長いため、予実管理が難しい。そもそも12.5億円という規模があまりない上、返済能力を証明しづらいビジネスなので、一般的に借り入れしづらい分野と言われているんです。

そんな中、当社の経営企画や事業部を筆頭に予実管理を徹底してきた結果、これからきちんと事業を伸ばして返済ができるという証明ができたからこそ、借り入れることができた。つまり、事業が伸びていくことに対する外部的信頼があるという証明なんです。予実がしっかりしていれば投資判断も適切にできるので、将来的に「今後デザインにもっと投資をしよう」というような判断もよりやりやすくなると考えています。

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「完璧なものを作る」より、「常に今より良いものを作り続ける」

―――御社の魅力がとてもよく理解できました……!そんな御社で活躍できるのは具体的にどのような方だと思われますか?

榊原さん
0→1ができる人です。最初からすごく優れたスキルを持っている人よりも、一緒に一から作っていける能力を重視しています。0→1はうまくいかないのが当たり前で、改善を繰り返しながらだんだん良くしていくものなので、それをポジティブに乗り切っていける人を探しています。

あとは、自分とプロダクトをちゃんと切り分けられる人ですね。デザインへのフィードバックを「ブラッシュアップの機会」ではなく「自分への攻撃」だと受け止めてしまう人は、立ち行かなくなります。切り分けて考えられるマインドがある人かどうかは絶対に見ている点ですね。

―――マイナスのレビューも感情的になることなく、フィードバックをくれる各ステイクホルダーと良い関係でいるということも「(気合いが入っていて)いいやつ」の要件に含まれそうですね。

榊原さん
そうですね。ちなみに、デザイナーと呼ばれる人たちの中には「自分が作りたい完璧なものを目指す」傾向が強い方もいるんですが、そういう人はプロダクトデザイナーにはあまり向いていないと思っています。どちらかと言うと意識が外に開いていて、「完璧なものを作る」よりも「常に今より良いものを作り続ける」というマインドの方が良いですね。

―――有難うございます。仙波さんはいかがですか?

仙波さん
これはデザイナー職に限らないのですが、当社のバリューである「企業価値最大主義の1・2・10」にフィットするかどうかはとても大事にしています。

1はわかりやすく「1 Team」です。自分1人で追求するのではなく、チームでいいものを作ろうという意識。

2は 「2nd Priority」で、「顧客第一になろう、それ以外の都合は2番目において」と言う意味です。徹底的に顧客/ユーザー目線で考えられる人がフィットすると考えています。

10は「10 Player」、10は実は漢字の「十」です。専門性を突き詰めて他分野と「クロス」していくだけでなく、時間や費用といった投資対効果も含めて意識・行動するプレイヤーになれということです。

もちろん入社時でいきなりすべてのバリューを完璧に体現できる人はいないので、まずこういう考え方に共感できる方を求めています。

―――有難うございます!それでは最後に、応募を検討していらっしゃる方に対してメッセージをお願いします。

榊原さん
「ルールを一緒に作る」のと「既にできているルールを使う」のとでは、成長の度合いは全然違うと思います。それだけ困難も多いかもしれませんが、ジュニア+α~ミドル層にとってすごく成長ができる環境であるという自信を持っています。

弊社のデザイナーはまだ3人ですが、全員がシニアデザイナーです。フリーランスが長かった人もいれば、僕のようにSaaSをやってきた人間も、大手企業を渡り歩いてきた人もいる。それぞれが色々な経験を積んで、専門性も持っています。そんな3人と働く機会があるので、色々なことを吸収してもらうにはすごくいい環境だと思います。

仙波さん
会社としてすごく面白いフェーズだと思っています。上場に向けてのチャレンジをしているタイミングでもあり、デザインチームが本格的に作られ始めるタイミングでもあり、まさに今飛び込むことで得られる経験はとても大きいはずです。ご本人にとって価値あるキャリアのきっかけになると思います。

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