【Webマーケティング×人材業界】活躍中のマーケターに直接取材!他のWebマーケティングと何が違うの?向いている人とは?

公開日

2023/05/19

変更日

2023/11/10

はじめに

「Webクリエイターの仕事」って、なんだかふんわりしている……(気づき)

同じ職種であっても、所属組織や扱っているプロダクト・サービスによって「これはもはや別の仕事なのでは?」というほど知らない部分があったりしませんか?

転職する前に他の会社がどういう仕事をしているのか知っておきたい……
そんなあなたのために、今回は「人材業界のWebマーケター」についてHIGH-FIVE編集部が直接取材してきました!

コンバージョンだけでは測れない、人材業界ならではのWebマーケティングとは?

人材業界でWebマーケティングに携わる2人にお話を聞きました

左:西村さん(仮名):Webマーケター歴10年。前職は大手広告代理店。
右:吉岡さん(仮名):Webマーケター歴5年。前職はベンチャー広告代理店。

▼HIGH-FIVEにおける「Webクリエイター」の定義(「HIGH-FIVEとは?」の項を参考)
https://note.high-five.careers/n/n333cc5235a82

―――――以前からわたしたちHIGH-FIVEのWebマーケティングもお手伝いくださっている西村さんと吉岡さんですが、具体的にどのようなお仕事なのか、改めてお伺いしてもよいでしょうか?

西村さん
はい。2人ともWebマーケターとして実際の運用はもちろん、目標達成に向けてクライアントと直接やりとりするところまで担っています。メインのミッションは、採用サイトへの集客全般ですね。媒体は問わず、アグリゲート型広告やSNS広告を始めとして集客に寄与しそうなものであればなんでも扱っています。

―――有難うございます。それでは、まず皆さんのお仕事のやりがいや面白さみたいなところから深掘っていけたらと思うんですが、西村さんいかがですか?

西村さん
私は前職からWebマーケターなのですが、今の会社は「採用サイトへの集客」がミッションで最後は採用に繋げないといけないので、ただ応募者を集めるだけでは意味がないんです。だからWebマーケティングにありがちな「目先の売上にとらわれて本質ではない広告を売ってしまう」みたいなことが起こりづらいところが良いなと思っています。クライアントの採用成功という共通のゴールに対して、色々考えてあの手この手で動けるところが特に楽しい点です。

吉岡さん
私も前職からWebマーケティングをやってるんですけど、良いも悪いも数値が全部判断してくれるというか。自分が思った施策を打って、ハマって、改善して……みたいなことがそのままやりがいや嬉しさに繋がるっていうところは面白いなと思います。あと市場のスピード感が非常に早いので、新しい媒体や機能が出てくるなど移り変わりが早い中でPDCAを回しながらやっていくっていうのも、面白いところかなと思います。

管理画面だけでは測れない、人材業界のWebマーケティング

―――――では逆に大変なことというか、日々の仕事の中でこれ厳しいな~と思うことはありますか?

西村さん
地方の零細企業と呼ばれるクライアントは、応募や採用の有無がダイレクトに事業の存続まで関わってくるんです。同じマーケタでも、追い詰められ具合が前職とは違うなっていうところは感じていて。もう本当に採れないんですけどどうしよう……っていうところのご相談が、難しいなと感じるところですね。

吉岡さん
前職ではダイエットサプリやクレンジングなどを扱うECサイトのマーケティング担当だったので、とにかくコンバージョンを取れれば取れただけ良かったんですよね。コンバージョンした数がそのまま購入数につながるので。ただ人材だとコンバージョンはまず「応募」でしかなく、そこからどれだけ「採用」に繋がるかはわからない。管理画面で見ても「応募:1」は「1」でしかなく、その中身が採用に繋がる繋がらないっていうのはそこからの判断になるわけで、数値だけでは測れないところが難しいなと感じます。

あと個人的には、Webマーケターってただパソコンを見て運用するだけではなくて、クライアントに向けた定例の説明会も担当することが多いんですよね。「自分が理解している」のと「相手に説明ができる」っていうのはまた違うので、そこも難しいというか、なかなかうまくいかないなって思うことがあります。

ワークライフバランスに分業制……転職したいと思ったきっかけ

――――吉岡さんは「前職のほうが数値としてはわかりやすかった」とのことですが、今の会社に転職しようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

吉岡さん
前職はベンチャーの広告代理店で当時創業56年とかの若い会社だったんですが、私入社1年目で年間MVPとったんですよ。

―――――えええ!?

吉岡さん
で、2年目で準MVPとったんですよ。

―――――すごい!!

吉岡さん
で、実績ができたな~というのと、自分のワークライフバランスを考えた時に、やっぱり働き詰めだったということもあって「この働き方でずっといるのかな」って考えて。1回ここで立ち止まろうと思って退職したのをきっかけに、転職活動を始めました。

―――――成果を出すために、知らず知らず人間らしい生活を犠牲にしてしまっている……わかります……。西村さんはいかがでしたか?

西村さん
私は当時いわゆる大手インターネット広告代理店に勤めていたんですが、子供が生まれてから入社したこともあり、働き方には融通を利かせてもらっていました。ただ早めに上がらせてもらえる半面大きいクライアントは担当できなかったり、分業制で一部しか任せてもらえなかったりという状況がありまして。距離があって通勤も大変だったので、家から近いところで、より今までの経験を活かせる会社があったらいいなと思ったのがきっかけでした。

―――――私もまさに転職しようと思ったきっかけの1つが「超分業制」でした……!本当は全部やりたいのに、大きい会社だからこそ分業制になるのというのは、確かにあるあるですよね。

転職のルートはさまざま

―――――実際に転職活動を始めてみて、どうでしたか?そもそも直接求人サイトとか見て応募されたのか、それとも転職エージェントを使ったのかでいうと。

吉岡さん
私は転職エージェントを使ってました。面接とか全部設定してもらえるし、職務経歴書とかの添削もしてもらえるし。逆にその方法以外を考えてなかったですね、面倒だったんで(笑)。

―――――めちゃめちゃいい理由だと思います(笑)。 じゃあ担当のエージェントさんに「地元でWebマーケティングできる会社に行きたい」みたいに相談して。

吉岡さん
はい。そんな感じでお願いして、求人をピックアップしてもらっていました。

―――――西村さんはどうでしたか?

西村さん
私も最初はやっぱり大手の転職エージェントに登録しました。で、結構大きめの企業を紹介してくださったり、「この会社はここを重視してるから、面接でこれを言うといいよ」みたいなアドバイスもしてくださったりしたんですけれども……。

―――――けれども?

西村さん
ちょうどHIGH-FIVEの募集広告を拝見して「これこれ」って思ったんですけど……

▼HIGH-FIVEの広告バナー

なんか全然関係ない職種の求人とか、自分のスキルより全然上の求人を余裕で持ってこられたりして、ミスマッチが割と多かったんです。

―――――なんと……。悲しいかな、業界専門エージェントじゃないところだとそういうこともあるんですよね……。

西村さん
なので、途中でストップして友人に相談してから、今の会社は自分で探して求人サイトから応募しました。

―――――お二人とも異なる方法で入社されたんですね!実際に入ってみて違和感とか、想像と違ったなどは?

吉岡さん
いや……?特にないですね。

西村さん
よく聞くのは、Webマーケに限らず特定の職種として入社するんだけれども、だんだんやることが増えていくという(笑)。

――――ああ……分業制じゃないからこそ、やってるうちに色々と兼任に(笑)。

西村さん
はい(笑)。ただ個人的には、やっぱり前職で「お子さんいるしね」という理由で一部しか任せてもらえなかった経験があるので。今の会社に来たことで色々やらせてもらえるようになったのはすごくありがたいし、嬉しかったことです。

―――――良いお話……!入社経路はさまざまでも、自分の志向にあった仕事スタイルをきちんと見極めることは大切ですね。

人材業界のWebマーケター、向いている人とは

―――――――最後に、今から人材業界のWebマーケターを目指したい方に向けて、どういう方が向いていると思いますか。

西村さん
マーケターという仕事柄「ロジカルシンキングができて数値に強い人」というイメージがあるかもしれないんですが……もちろんそういう方は向いているんですが、1つの要素として結局Webマーケティングって「広告の向こうにいるユーザーに当てていくもの」なので。

訴求するユーザーがどういう人なのか、どういうバックグラウンドで、どういう生活をしていて、何を考えているのかといった想像ができるっていうのは、必要かなと思いますね。

吉岡さん
私は、Webマーケティングって割と未経験が入りやすい業界なんじゃないかなと思っているんですね。何かのスキルが最初から必要とかではなく、スキルなんて後からいくらでもついてくるので。っていうところを考えると、スキルよりも人となりとして素直で柔軟な人が向いているかなと思います。

やっぱりどうしてもやってみないとわかんない、みたいなことが多いんですよ。何の施策をやるにもやめるにも、柔軟に対応できるような人じゃないと、最初は良くても伸び切らないかなと。

最初にも言ったんですけどいろんな媒体や機能がすぐに出てくる世界なので、そういうところも柔軟に取り入れていくことが求められるし、今までの自分のベストプラクティスが全然通用しないみたいなこともあります。そこに意固地にならず、なんでも素直にやってみる、柔軟にやってみるっていう人が向いているかなと思います。

―――――ありがとうございました!

本コーナーについて

IT・Web系クリエイター専門の転職エージェントであるHIGH-FIVEだからこそ、クリエイティブ職の仕事には誰より詳しくありたい!

そんな思いのもと、実際にWeb系クリエイティブ職として働いている方にHIGH-FIVE編集部が根掘り葉掘りインタビューをして、クリエイティブ職のお仕事をつまびらかにしていきます。 

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この記事を書いた人

HIGH-FIVE編集部
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