「FUN!をきっかけにした家づくり」を幅広い手法で発信。住宅ブランドを展開するBETSUDAI Inc. TOKYOが自社コンテンツに力を入れる理由
公開日:2024/06/25
変更日:2024/10/09
「all you need is fun. ー暮らしを、もっと楽しく。」をミッションとし、ライフスタイルにフォーカスした住宅ブランドを展開するBETSUDAI Inc. TOKYO。フランチャイズ本部として各種プロモーションや加盟店支援を行う中、自社メディア運営と他社タイアップによる情報発信にはかなりの力を入れています。Web、雑誌、ラジオ、リアルイベントとジャンルが幅広いだけでなく、その内容の充実ぶりは一見住宅会社が運営しているとはとても気づけないほど!
今回は「やりたいことがありすぎて人手が足りない(笑)」と絶賛採用を強化しているWebチームとPRチームより、佐々木さんと太田さんにお話を伺いました。
PROFILE:
BETSUDAI Inc. TOKYO Web/General Manager:佐々木元(写真左)
美術大学時代にデザインを学び、広告代理店を経てBETSUDAI Inc. TOKYOに入社。WEB戦略の企画/開発、ブランドクリエイティブ統括、プロダクトマネジメントなど幅広くWeb領域を統括。
BETSUDAI Inc. TOKYO Contents Director/Chief:太田愛子(写真右)
旅行会社、広告会社を経てBETSUDAI Inc. TOKYOに入社。オウンドメディアの運用統括から、ラジオ・Podcast運用など、情報発信・PR周りを幅広く担当。
目次
機能ではなく、住む人の“FUN”の気持ちに寄り添った住宅ブランドに
―――――まずは自己紹介を兼ねて、事業概要とご担当領域について教えてください。
Webチーム:佐々木さん
もともとは大分が本社で、新築の戸建てとマンションを開発している地元密着の総合不動産デベロッパーです。そこでできた商品を全国に展開するためのフランチャイズ本部として、東京支社であるBETSUDAI Inc. TOKYOを展開しています。
具体的には、新しい暮らしの楽しみ方を提案する「LIFE LABEL(ライフレーベル)」と、「家づくりをもっと自由に、思い通りに。」をスローガンに『ハウスレシピ x スマホアプリ』で家づくりができる「Dolive(ドライブ)」という2つの住宅ブランド・プロダクトのブランディングとPRを行っていて、私はWebチームの統括をしています。
Webサイトやアプリケーション、加盟店向けの専用イントラなどWeb領域がメインではあるのですが、実は「Webチーム」というのは名ばかりで(笑)、紙も扱いますし、ツールを開発したり、ブランドのストラテジーを立てたりと、どちらかというとPMのようなイメージです。
ちなみに何故Webチームがそこまで担うのかというと、当社のコンテンツと出会うのはSNSやWebサイトであり、資料請求やアプリでの相談も全てオンラインとなると、入口出口の部分で結局Webが必要なんですよね。そして来てくださったユーザーをどうステップ誘導していくかのカスタマージャーニー設計がそのままストラテジーに繋がっていくので、そういった意味でWebチームがストラテジーの部分まで担うことになっています。
PRチーム:太田さん
PRチームは、住宅ブランドに関わっている点はWebチームと同じですが、ブランドの発信すべきコンテンツを企画し、オウンドメディアやSNS、もしくは外部メディアを活用してPR発信していくのが仕事です。
Webチーム:佐々木さん
関わり方としては、箱や仕組みをWebチームが作って、その中身となる企画やコンテンツをPRチームが作るというのがわかりやすいかなと思います。
―――――ありがとうございます。おふたりが日々のお仕事で大切にしていることはありますか?
Webチーム:佐々木さん
”all you need is fun.”というブランドプロポジションがあるように当社はfunという言葉を大切にしていて、社内用語としても外向けのタグラインとしてもよく使っています。というのも、住宅って衣食住の機能の1つになりがちで、例えば「安心して暮らせる耐震構造の家」とか「断熱効率がいい家」のような機能的な観点で購入検討されることが多い。でも当社はそれとは全然違うロジックで、機能ではなく「暮らし方」にフォーカスしているんです。
人生で一番多くの時間を過ごす場所である家という存在(=「人生の舞台」)が面白くなかったらそこでの暮らしも面白くないし、自分が好きで住んでいないと楽しくないですよね。自分の好きなデザインや、その中で過ごすライフスタイルでも趣味でも良いので、自分が「楽しい」と思うきっかけで家を作ったり選んだりすることに重きを置いてほしいという気持ちが、fun という言葉に込められています。
Webチームでやっている領域はあまり楽しさに直結するものではないかもしれないですが(笑)、心理ハードルを高めることなく家作りのステップに進んでいくUIUXの設計にしたいというのは、とても気にかけています。
例えばただ新着順に商品画像が並んでいるのではなく、ユーザーの好みに合わせて最適化された順に画像が並んでいたらより嬉しいはずですし、「LIFE LABELは自分の好きなものを知ってくれている」という体験は、(申し込みという)ビジネスゴールにも繋がっていきますよね。このような仕組みをfunの思想に紐づいて考えているというのは、他の会社のシステム領域と少し違うところなのかなと思います。
PRチーム:太田さん
PRチームは、先ほどお話があったようにまずWebチームにベースを作ってもらって、その中に「どれだけのfunを詰めこめるか」という観点でいつも考えています。
これは1~2年に1回うちが作っている雑誌なんですけど……
―――――うわあ、可愛い!
PRチーム:太田さん
住宅会社が作る雑誌って、おそらく普通は商品の仕様を紹介することに注力すると思うんですけど、私たちはこの商品=家という箱を使って「どんな楽しい暮らしができるか」と想像してもらえることや、その憧れや夢にめちゃくちゃ振り切って紹介しているんです。
暮らしを楽しむというテーマに沿って「今ならこういうネタが刺さるよね」とか「こういう見せ方をしよう」というのを日々チームで考えながら仕事をするというのは、自分たち自身のfunにも繋がっているんじゃないかなと思います。
―――――こういった雑誌やリーフレットなどは加盟店さんに卸しているんですか?
PRチーム:太田さん
そうです。加盟店さんから一般のユーザーに渡してもらったり、あと雑誌はオンラインで買えるようにもなっています。
―――――おしゃれで可愛くて、つい手にとって読みたくなってしまうものばかりですね!ちなみに、先ほど「Webチームはオフラインのツールも企画する」というお話がありましたが、この場合はどのように関わられるのですか?
Webチーム:佐々木さん
紹介用のLPをWeb上で作ったりしますが、どちらかというとストラテジーの部分で携わることが多いですね。これら販促ツール一式をどう届けるのか、販促ツールとWebサイトの関係性、QRコードの飛び先、プロダクトを理解する体験とPRチームの発信内容との連携など、ユーザーの流れ全体を見ながら必要なポジションに必要なツールを配置するというところです。
うちはフランチャイズの本部なので、(加盟店である)実質他社様の、面識もない担当さんたちであっても「LIFE LABELはこういうライフスタイルを提案してくれるブランドなんだ」ということがわかりやすく伝えられる状況を作る必要があります。そのためには、こういった販促ツールは仕組みとしてとても大切なんです。
―――――有難うございます。将来的には、どういう組織を目指していきたいとお考えですか?
Webチーム:佐々木さん
ただ単に「ライフスタイル提案の会社」「メディアを持っている会社」というよりは、「ユーザーのニーズをしっかりキャッチした上で、ちゃんとプロダクトとしてサービス化できる会社」でありたいです。
というのも、この10年で住宅会社によるライフスタイル提案が増え、似たようなサービスが飽和状態になってきています。その中で新しい打ち手を切り拓いていけるブランド・会社じゃないと、住宅業界の先駆者とは言い続けられないと思っています。
そもそもうちがライフスタイルを提案していた理由は、機能を打ち出す過去の大手さんのやり方がユーザーの「住みたい」という気持ちに響いていないのでは?という想いがあったから。だからこそユーザーが住宅業界に何を求めているのかちゃんとマーケティングして、次は何が提案できるのか考え続けなければいけないと思っています。
PRチーム:太田さん
私は、自分たちも変わりながら世の中の変化に対応していけるチームでありたいです。この10年で、同じ住宅商品でも訴求の仕方がすごく変わってきているんです。このZERO-CUBEという商品も、初めはナチュラルなトーンが好きな主婦層に向けて真っ白な外観のクリエイティブを作っていましたが、最近では黒い外観にゴツい系の四駆の車といった、ユニセックスなクリエイティブにシフトしています。
SNSも昔だったらすごく反応があったクリエイティブが、最近どうも刺さらないぞ……というのは数字で顕著に分かります。常にPDCAを回して、ユーザーにもっともっと刺さるものを作っていこうという意識でPRチームは動いているので、それを引き続き続けていけたらと思っています。
トライ&エラーを楽しむ気持ちがあれば、やりたいことはいくらでもできる
―――――いよいよ今回の募集についてお伺いさせてください。クリエイティブ職の募集はWebディレクター、コンテンツディレクター、PRディレクターの3職種ですね。
Webチーム:佐々木さん
はい。WebディレクターはWebチームの所属で、冒頭でもお話したようにPMやストプラ(ストラテジックプランナー)に近いお仕事です。Webサイトの運用方針を決めたりアナリティクスを見るだけではなく、営業戦略に基づきながらWebサイト以外も全て含めたツールや誘導の仕掛けを考えて、なるべくたくさんのユーザーをゴールにたどり着かせるための行動フローを設計するポジションになります。
マーケティングの知識やトレンドを捉えるアンテナを活かして、ブランドのイメージも大切にしながら行動設計に落とし込んでいくお仕事なので、現役でPMをされている方というよりは、Web系のクリエイティブディレクターから次にステップアップしたいような方がターゲットに近いかなと思っています。
表面的なクリエイティブではなく、本質的に何故このクリエイティブなのか、ビジネス上どう機能するべきか……といったことを考えるのが好きな方に興味を持っていただけたら嬉しいです。
―――――タイプやマインドの面ではいかがですか?
Webチーム:佐々木さん
これは3職種とも共通ですが、深掘る好奇心が強い方や、考えるのが好きな方に向いていると思います。うちは経験者採用といいつつあまりスキル重視ではなくて……SNS担当でした!とかデザイン会社で経験を積みました!みたいな、職種をめがけた“経歴推し”で応募があっても、実はあまりそこは注目してないんです。
それよりも、自分なりにこんな分析や検証をしたらこんな結果が出た……というような、トライ&エラーの体感をちゃんと持っている方。「トライしなさい」と言われてトライするのと、自分で試行錯誤しながらトライを重ねるのとでは結構違うと思うんですよね。
そういったトライ&エラーの体感を持ちながら、今の会社ではやりたいことができない……という方には「うちならどこまででもやれますよ」と言ってあげられます。うちって、人は少ないのにやることはすごいあるので(笑)。
PRチーム:太田さん
本当、やりたいこといっぱいあるんですよ(笑)。
―――――(笑)!
Webチーム:佐々木さん
ただ、失敗しても良いから「これやってみていいですか?」と提案してくれるぐらいが嬉しいですね。指示を待っちゃう人、指示があることで機能する人だと、新しい仕組みは生まれづらいだろうなと感じてしまうんです。「もう勝手にやっちゃう!」くらいの勢いで良いというか(笑)。
―――――よくわかりました(笑)。では、コンテンツディレクターとPRディレクターについてはいかがですか?
Webチーム:佐々木さん
コンテンツディレクターはいわゆるオウンドメディアとSNSの担当、PRディレクターは他社媒体やブランドさんとタイアップして商品や記事を作りながら外向けに認知を広げていく担当です。
PRチーム:太田さん
こっちも本当に人手が足りなくて……(笑)ブランドは2つあるし、新しい商品もあるし、新しいコミュニケーションツールもどんどん増えている中で、やりたいことがいっぱいあるので、チームやブランドを強くしていくためにも人がたくさんいるといいなということで募集しています。
コンテンツの力を使って、うちの商品をより良く、より多くの人に、より欲しいと思ってもらえるよう認知を広げていく作業という点では、どちらの職種も同じです。ただ、もの作りが好きとか得意とか制作会社出身といった「作る側」の思考というよりは、PR会社や代理店出身のコミュニケーションプランナーのような「外向き」の発信を思考できる人材を求めているところですね。
―――――では、PRディレクターのお仕事は社外の別ブランドや他社に向けて「うちとコラボしませんか」のように打診するところから始まるイメージでしょうか?
Webチーム:佐々木さん
そうです。何のご縁もないところにお問い合わせフォームから地道に送ってみるとか(笑)、「誰かここのツテ持ってない?」みたいに身の回りで探すとか、色々な方法があります。
PRチーム:太田さん
オウンドメディアとして中から発信していくコンテンツディレクターと、外とのコネクションを築きながらブランドの新しい価値や住宅業界にとって良い兆しを作っていくPRディレクター、という違いですね。
Webチーム:佐々木さん
あと、コンテンツディレクターもPRディレクターも出張が多いです。都心だとモデルハウスを建てるのが難しいので全国各地にいらっしゃる加盟店さんに建ててもらうことが多くて、撮影や取材のために全国出張があります。そういった出張の多さもポジティブに楽しんで欲しいなという気持ちはあります。
PRチーム:太田さん
住宅業界では珍しく、toC向けの音楽フェスやイベントにブース出展することもよくあります。
GREENROOM FESTIVAL ‘23の様子
来場者が何万人も訪れるようなイベントで自分たちのサービスを宣伝できる機会なんてなかなかないので、すごくやりがいがあります。
フランチャイズのメリット。数字にとらわれずブランディングに専念できる
―――――楽しそう……!もうここまで聞いたお話で既に唯一無二な感じがするのですが、改めて他社と比較した際の魅力について教えてください。
Webチーム:佐々木さん
所属していて感じるのは、キャリア志向で何かやりたいことがあるとか、腕試しやレベルアップをしたい人にとっては、色々とチャンスが多い環境です。例えば私はBETSUDAI Inc. TOKYOで働きながら別途自分で事業を起こしたのですが、それができたのは、ここでのお仕事やうちの代表の繋がりを通して経営者の方とお話することが多くて、ビジネスの作り方やアイデアの膨らませ方を勉強させていただく機会が多かったからです。
私の場合はビジネス視点でしたが、それこそクリエイティブやPR視点で、いつか自分の名前で仕事をしたいという方がLIFE LABELを看板にしてレベルアップすることで、「あの施策をやったの私です」と言える環境は作りやすいと思います。
なので、会社のためというよりは何か自分のキャリアの糧にするために、なんか踏み台っていうとあれですけど(笑)それくらいの気持ちで仕事に取り組んでほしいですね。うちで成功して名前を売って卒業していくのはウェルカムだと思っています。
PRチーム:太田さん
他社と比較した魅力……やっぱり、うちの社風が少し特殊というのはある気がします。関わっている編プロさんや雑誌社の方と話していても「珍しいですね」って言われることが多いので、あまり他にはない環境なのかなと。
Webチーム:佐々木さん
良くも悪くも私たちはフランチャイズビジネスという性質もあって、家の販売売上を目標設定としておいていない、という点もあります。WEBメディアや先ほどのLIFE LABEL雑誌でもマネタイズは行っておらず、ブランド認知やPR施策効果(=SNSやWEBでのエンゲージメント)をKPIとする場合が多いので、それが「珍しいですね」の正体のような気がします。
―――――う、羨ましい!!でも、ビジネスとしては成り立っているわけですよね。
Webチーム:佐々木さん
そうです。フランチャイズのビジネスモデルだからできることです。加盟店さんから月々いただく宣伝PRの予算を集め、本部として大きな企画や施策に投下できるといったイメージです。ある意味マネタイズではなくブランディングに振り切った自由な発想の企画でブランドが伸び伸び育っているので、そのブランドパワーを加盟店の皆さんが価値だと感じてくださっているからこそ、成り立っているモデルです。
―――――本部は目先の数字にとらわれずブランド作りができるし、逆に住宅会社の方々は本部がブランド作りをしてくれているから、刈り取りに集中することができる……。
Webチーム:佐々木さん
そういうことなんです。
―――――なるほど!では、そんな御社に新しい方がジョインされたら、まず何を期待しますか?
PRチーム:太田さん
好奇心を持ってほしいですね。
Webチーム:佐々木さん
そうですね。そして発言してほしい。会社も大きくなって、私たちも古株になってきているので、「LIFE LABELとは」みたいなブランド論が強くなってしまうんです。ブランドのインプットを頑張ってほしいのは事実ですが、そうやってストイックになりすぎると発言がどんどん減ってしまう。入って1年未満で何もわからないのは当たり前なので、「わからなくてもいいから、よくわからないということで発言して欲しい」というのがまずやって欲しいことかもしれませんね。コミュニケーションを取らないと相互理解が深まらないですから。
PRチーム:太田さん
SNSって10代20代が当たり前に使うツールだから、私も年下のメンバーに「今はこうなんですよ」と教えてもらうことがあるんです。若い方からもどんどん情報が欲しいですし、意見も言って欲しいですね。こちらもそれで気付かされることがあるので、その部分がうまく回っていくといいなと思います。
―――――ありがとうございます!それでは最後に、応募を検討している人に向けてメッセージをお願いします。
PRチーム:太田さん
何か1つでも面白そうと思っていただけたら、まずは1回お話しましょう。
Webチーム:佐々木さん
この記事を読んで1つでも気になる部分があったら、とりあえず応募してみて欲しいです。選考はあくまでマッチングの場なので、今までの候補者の方にも「面接」じゃなく「マッチング面談」とお伝えしているんです。話してみて違うと思ったら辞退しても構いません。我々も応募者様のことが知りたいと思っているので、まずはカジュアルにお話が出来たら嬉しいです。
この記事を書いた人
HIGH-FIVE編集部
クリエイティブ業界に精通した転職エージェントが、一人ひとりの転職活動をきめ細かくフォロー。
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