転職エージェントの書類添削って何をやってくれるの?選考を有利に進めるための職務経歴書作成のポイントを細かく解説

公開日:2024/07/29

変更日:2024/07/29

こちらの記事では、HIGH-FIVE転職エージェントがどのような方法・視点で書類添削を行っているかをご紹介いたします。企業の採用担当者から評価してもらえる書類にするための大切なポイントが詰まっていますので、ご自身の書類作成のヒントにしてみてくださいね。

転職エージェントが書類添削の前に大切にしていること

具体的な書類添削に入る前に、転職エージェントが大切にしていることがあります。それは「初回面談時のヒアリング」です。
なぜ初回の面談が大切なのか、普段どんなことを意識して面談に臨んでいるかを下記にまとめてみました。

1.人生の節目について勇気を持ってヒアリングする

人生の中でも特に大きな決断であったであろう新卒時の就職先について、結婚や出産といったライフステージの変化のタイミングについてなど、人生の節目については必ず触れるようにしています。

時に「どうしてそんなことを聞くの?」「転職に関係ある?」と言われてしまうこともありますが、そういった人生の節目からその方の人生観や決定・判断軸などを確認しています。

そうすると、「この方って過去にこういう決め方していたよな」というのがご支援の中で思い出され、その方に合わせた効率的かつ適切な情報提供や進め方ができるのです。

2.求職者の強み・弱みを探る

頂いた職務経歴書をもとに、ヒアリングの中でどのような職場環境で、どのような仕事内容・進め方に適正があると感じているのか、どのようなことについて自信を持ってお話してくださるかを確認し、エージェント自身がその方の魅力について自分の言葉で話せるようになるまでインプットを行います。

3.自分に何ができるのか、何を期待されているのかを見極める

同じ「転職をしたい」という目的であっても、転職エージェントに求める役割は求職者の方によって様々です。転職活動にあたって転職エージェントはどのような存在であることが一番の助けになるのかを初回の面談で見極め、今後のサポートの仕方(特に書類添削!)の参考にしています。

このように今後の転職活動をスムーズに進めるために、そして求職者の方と同じ目線で歩んでいけるために、初回面談時のヒアリングはとても重要な役割です。

求職者の皆様に大切な転職活動のお時間を頂きヒアリングを行いますので、有意義な時間にするためにもぜひ面談前に、

①仕事を始める前までの出来事について思い返しておく
②社会人としてのキャリアをどう積んできているかを確認しておく
③今何しているのかを棚卸しておく

といったことを整理してきていただけると嬉しいです。

書類添削のチェックポイントまとめ

ここからは実際にHIGH-FIVE転職エージェントが、書類添削の際にチェックしている書類作成のルールを3段階に分けてお話します。あくまでも一例であり、応募企業や業界によって変える場合もありますので、不安な方は一度転職エージェントにチェックしてもらうことをおすすめします。

1.書類添削~基礎編~                         

 ◇作成ツール:Word
 ◇印刷設定:狭い、書体:MS明朝、文字Q数宇:10/10.5/11
 ◇職務要約、活かせる知識・経験・スキルは1ページ目に記載
 ◇利用する記号に統一感があるか
 ◇改行位置や罫線に統一感があるか

本当に基本的なことではありますが、読み手の立場に立って「見やすいかどうか」をまずは1番に考えます。求職者の方がどのような形式で作ってきてくださっても、書式設定から変更させていただくこともあります。

2.書類添削~応用編~

 ◇「職務要約」を読むだけで、「どんな人」=「会ってみたい人」となっているか
 ◇「職務概要」のFROM/TOに間違いがないか
 ◇「活かせる知識・スキル・経験」は応募要件にマッチする順番/表現になっているか
 ◇「自己PR」は、「活かせる知識・スキル・経験」と連動し応募要件にマッチするか
 ◇「職務概要」はプロジェクト単位でPDCAで表現されているか
 ◇全体を確認し、文章や各項目が冗長になっていないか

求職者の方の中には多くのスキルをお持ちの方もいらっしゃいますが、応募企業の条件に合う経験やスキルを上段に載せ、プライオリティつけて表現するようにしています。

複数の企業に応募する場合は、必ず応募企業に合わせた順番の入れ替えや各社向けの自己PRの変更をします。これは複数企業を一度に何社も応募するような大手のエージェントサービスだとなかなかできないことですので、応募企業に合わせた細かいご支援ができるのは私たちの強みかもしれません。

3.書類添削~その他~

 ◇強調したいポイントは読み手に決めさせる→ボールド処理は原則利用しない
 ◇「職務経歴」の空白部分を埋める構成(表組)を考え、ページ数を削減

強調するためのボールド処理ですが、こちらは「強調したいポイントは読み手(採用担当者)に決めさせよう」というコンセプトのもとあまり使わないようにしています。

例えば、目を引くような資格を持っている+ボールド処理にしてしまうと、それだけを見て評価をされてしまう可能性があるんです。他にもアピールすべき点が書類に記載されているので、まずはフラットな視点で書類全体を見てもらい、最終的にそこに誘導できるような仕掛け作りをしています。

あとはできる限りページ数を少なくするというところもポイントの一つですね。企業の採用担当者は1日に何通もの書類を見ますので、長いとそれだけで目を通してもらえない可能性もあります。盛り込みたいことを全部書き出してみて、「こういうまとめ方をしたらいいかな」と考えて構成から作り直すこともあります。

職務要約の添削事例のご紹介

続いて職務経歴書の冒頭に記載する「職務要約」の添削例をご紹介します。

職務要約は今までのキャリアの要約としてだけで見られがちですが、職務経歴書全体の印象を左右する大切な役割があります。採用担当者の興味を引き、さらに読み進めてもらえるような文章にすることを心がけています。

例1.できる限り文章をシンプルにして、ポテンシャルを分かりやすくする

今までの経歴をだらだらと羅列するだけの冗長な職務要約はアピールポイントが分かりづらく、魅力が伝わりきりません。大切な部分を残し読みやすさを意識することで、冒頭だけでもポテンシャルを示せるような文章にします。

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「大学卒業後、株式会社○○に入社。新設されたデザイン事業部の中で、研修を3ヶ月間やったのちにWeb・UIデザイナーとして自社サイトのWeb・UIデザインを担当。Adobe IllustratorやAdobe photoshopのスキルを身に付けました。その後株式会社○○に転職し、こちらでもWeb・UIデザインを担当。主に自社サイトのUI改善に加えてデザインシステムの構築業務や広告バナー等の制作業務を行っております。後輩の教育等も経験しています。」

「○○大学卒業後、2021年4月に株式会社○○に入社し、デザイン事業部の中で○○メディア「○○」のWeb・UIデザイン業務に従事。2023年4月から株式会社○○に転職し、現在まで自社サイト「○○」のUIUX 改善に加えてデザインシステムの構築業務や広告バナー等の制作業務に携わっております。」

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このように短い文章ではありますが、「会社名」「サービス名」「業務内容」「時間軸」といった最低限の情報を記載し、その他の詳細(身につけたスキルや定量的な実績など)は本文の中でしっかり記載するようにします。

職務要約を簡潔にすることで、何者かが一目で伝わり、採用担当者の興味を引くことができるのです。

例2.接続詞・助詞・助動詞を整えて読みやすい文章にする

文章を書くことがあまり得意でない方や外国人の方に多いのですが、接続詞が少なかったり、助詞・助動詞の使い方が誤っており違和感のある文章になってしまっていることがあります。

特に採用担当者は「伝える」「話す」仕事が多いので、日本語の使い方や文法を気にされる方が多いです。選考結果に直結することはないかもしれませんが、マイナスな印象を与えないためにも、少しでも読みやすく綺麗な文章を心がけましょう。

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「大学卒業後、2021年4月に株式会社○○に入社しました。SEO事業部の○○メディア「○○」のディレクターを担当しました。○○メディアは、「○○」というキーワードの2位を獲得しました。2年目以降は、SEOディレクターと後輩の教育等を経験しました。」

「大学卒業後、2021年4月に株式会社○○に入社し、SEO事業部にて○○メディア「○○」のディレクターを担当しました。○○メディアでは、「○○」というキーワードで2位を獲得いたしました。2年目以降は、SEOディレクターに加えて後輩の教育も経験いたしました。」

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例3.ご年齢が高く転職回数が多い方の職務要約の魅せ方

複数社経験されている方に多いのですが、職務経歴書を使いまわしていることで、経歴がどんどんつぎ足されて職務要約が膨れてしまっている場合です。すべての経歴に触れることで職務内容は網羅できるかもしれませんが、反対に具体性や一貫性が見えづらく、アピールすべきポイントがどこか分からなくなってしまう可能性があります。

このような場合には、応募企業のことを考えて取捨選択したり、優先順位をつけて記載する順番を検討したりする必要があります。あくまでも職務要約では最低限のことを分かりやすく伝えることを意識して構成を組むように意識しましょう。

評価される書類にするためには第三者のチェックが重要

このように職務経歴書は「いかに分かりやすく、自分の魅力を伝えられるか」がポイントです。また応募企業によって内容を変更したりなど細かな気遣いが書類選考の結果に大きく繋がります。

ここまで書類選考通過率をUPさせるためのポイントを解説してきましたがいかがでしたか?中には「チェックすることが多くてひとりでできるのか……?」と不安になられた方もいらっしゃると思います。ですが難しいことは考えず、作った書類が相手に伝わりやすいかどうか、その思いやりの心さえあれば素敵な書類への第一歩になります。

そしてひとりの書類作成に不安をお持ちの方、初めての転職で書類の作り方が分からない方、魅力的な書類になっているかどうか第三者の意見が欲しい方はぜひ一度、HIGH-FIVE転職エージェントへご相談ください。応募企業に合わせての書類添削はもちろん、ご自身が気付かれていない魅力やアピールポイントを見つけ、採用担当者に届けるためのアドバイスが可能です。

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