デザイナーの８つのキャリアプランを紹介！キャリアプランを考える際の６つのステップとは？

デザイナーがキャリアアップを考えるとき

デザイナーとしてのキャリアアップを考える際、まずは現在の業界動向や自分がどのようなポジションに進むべきかを理解することが重要です。

ここでは「デザイナーの業界と仕事」、「キャリアプランを考えるべき理由」、そして「キャリアアップを考えるタイミング」について詳しく解説します。

■デザイナーの業界と仕事

デザイン業界は多岐にわたります。Webデザイン、グラフィックデザイン、UI/UXデザインなど、それぞれの分野で求められるスキルや役割が異なります。

たとえば、WebデザイナーはWebサイト全体のビジュアルをデザインするのに対し、UIデザイナーはアプリケーションやWebサイトのユーザーインターフェースを設計し使い勝手を向上させるためのデザインを行います。

デザインの仕事は、単に見た目を美しくするだけでなく、ユーザー体験を向上させることが重要です。これにはユーザーリサーチやユーザビリティテストなど、専門的な知識とスキルが必要です。

デザイナーとしてキャリアアップを目指すには、これらのスキルを磨き続けることが不可欠です。

■デザイナーがキャリアプランを考えるべき理由

デザイナーがキャリアプランを考える理由は自身の成長と市場価値を高めるためです。デザイン業界は競争が激しく、常に新しいスキルや知識が求められます。キャリアプランを立てることで、自分が目指すべき方向性や必要なスキルを明確にし、計画的に成長することができます。

また、キャリアプランは自分の仕事のモチベーションを高める要素でもあります。明確な目標を持つことで、日々の業務に対する意欲や達成感が増し、長期的なキャリア形成に役立ちます。

特に転職を考えているデザイナーにとっては、具体的なキャリアプランがあることで、面接時に自信を持って自己アピールできるでしょう。

■デザイナーがキャリアアップを考えるタイミング

キャリアアップを考えるタイミングは人それぞれですが、一般的には以下のような時期が考えられます。

キャリアアップを考えるタイミングを逃さず、自分のキャリアを計画的に進めることが大切です。特に、デザイナーとしてのスキルや経験を最大限に活かせるポジションを見つけるためには、常に業界動向をチェックし、自分の強みを理解することが重要です。

デザイナーのキャリアプラン・キャリアパス

デザイナーとしてのキャリアプランは、多岐にわたる選択肢があり、各々のスキルや興味に応じて進むべき方向性が異なります。

ここでは、デザイナーが目指すことができる代表的なキャリアパスについて紹介します。それぞれの職種の特長や必要なスキルを理解し、自分に合ったキャリアプランを見つけられるよう参考にしてください。

■Webマーケター

<仕事内容>

Webマーケターは、オンラインでの集客やコンバージョン率の向上を目指す職種です。具体的には、デジタル広告・SEO・コンテンツマーケティング・ソーシャルメディアなどを使い、ブランドの認知度を高め、新規顧客獲得することを目的とします。

Webマーケターは、Googleアナリティクスや他の分析ツールを使用してデータを解析し、マーケティング戦略を立案・実行することが求められます。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

デザイナーとして培ったビジュアルコミュニケーションのスキルは、Webマーケターとしても非常に有用です。例えば、魅力的な広告バナーやソーシャルメディアのグラフィックを作成するスキルは、視覚的に惹きつけるコンテンツを作る際に役立ちます。

また、デザインについての知識はユーザーエクスペリエンスを向上させるためのWebサイト改善にも活かせます。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

Webマーケターになるためには、まずマーケティングの基礎知識を学ぶことが重要です。具体的には、SEOやSEM、データ分析の技術を習得するための専門的なコースを受講するなどの方法があります。

また、Googleアナリティクスの認定資格を取得することで、データに基づく意思決定能力を証明できます。さらに、実際のプロジェクトでの経験を積みながら、自身のスキルを磨いていくことが大切です。

■Webディレクター

<仕事内容>

Webディレクターは、Webプロジェクト全体の管理を担う職種です。クライアントの要求を基にプロジェクトを企画し、デザイナーやエンジニアなどのチームメンバーと連携してプロジェクトを進行させます。スケジュール管理や品質管理、予算管理など、多岐にわたる業務をこなすため、マネジメントスキルと幅広いWeb知識が求められます。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

デザインの基本的な理解やユーザー体験の知識は、プロジェクト全体のクオリティを高めるために重要です。また、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションを図るためのスキルも活かせます。プロジェクトの進行中に発生するさまざまな課題に対処する能力は、デザインの現場で培った問題解決能力が発揮できるでしょう。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

Webディレクターになるためにはプロジェクト管理の基本を学ぶことが不可欠です。プロジェクト管理に関するオンラインコースや資格（PMPなど）を取得するのも良いでしょう。

またコミュニケーションスキルやリーダーシップスキルを磨くための研修やワークショップにも参加すると良いでしょう。実際のプロジェクトに参加し、経験を積むことも大切です。

■Webプロデューサー

<仕事内容>

Webプロデューサーは、Webサイトやデジタルコンテンツ制作の全体をプロデュースする職種です。ターゲット設定やコンセプト提案を行い、顧客との打ち合わせを重ねながら、制作チームを統括します。ビジネス視点からWeb制作をリードするため、マーケティングやセールスの知識も必要です。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

ビジュアルデザインのセンスやユーザーインターフェースの理解は、魅力的なコンテンツ制作に直結します。また、クリエイティブな問題解決能力は、クライアントのニーズを的確に捉え、具体化する上で役立ちます。さらに、チームメンバーとのコミュニケーションを円滑に進めるためのスキルも重要です。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

Webプロデューサーになるためには、マーケティングやビジネスの基本知識を身につけることが不可欠です。オンラインコースや専門書を通じて、マーケティング戦略やビジネスプランニングの理解を深めましょう。また、実際のプロジェクトに参加し、実務経験を積むことも重要です。さらに、ネットワーキングイベントや業界のセミナーに参加して、人脈を広げることも有益です。

■Webコンサルタント

<仕事内容>

Webコンサルタントは、企業の経営課題を解決するためにWeb戦略のアドバイスを行います。アクセス解析やデータ分析を駆使して、クライアントに具体的な改善提案を行います。広範囲にわたるWeb媒体の知識が必要であり、経営戦略に興味がある方に向いています。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

ユーザーエクスペリエンス（UX）やインターフェースデザイン（UI）の知識は、Webサイトの改善提案を行う際に重要です。また、データ分析のスキルは、ユーザー行動のトラッキングや効果的な施策の提案に不可欠です。さらに、クリエイティブな問題解決能力は、クライアントの多様な課題に対応する際に役立ちます。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

Webコンサルタントに転職するためには、まず経営戦略やマーケティングの基本知識を学ぶことが重要です。オンラインコースや専門書を通じて、経営コンサルティングの理論や手法を習得しましょう。

また、データ分析ツールの使い方を習得し、実際のプロジェクトで経験を積むことが有益です。さらに、ビジネスコミュニケーションスキルを磨くための研修やワークショップに参加すると良いでしょう。

■フロントエンドエンジニア

<仕事内容>

フロントエンドエンジニアは、デザイナーが制作したデザインを実際にWebサイトに実装する職種です。HTML、CSS、JavaScriptのコーディングスキルが必須であり、デザインを形にするための技術力が求められます。デザインの意図を理解し、それを反映させるため、デザインスキルも重要です。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

ビジュアルデザインの知識は、ユーザーインターフェースの実装に活かせます。また、ユーザーエクスペリエンスの理解は、使いやすく魅力的なインターフェースを構築するために重要です。さらに、クリエイティブな問題解決能力は、技術的な課題を乗り越える際に役立ちます。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

フロントエンドエンジニアに転職するためには、まず基本的なプログラミングスキルを習得することが不可欠です。HTML、CSS、JavaScriptの基礎を学び、実際のプロジェクトでコーディングの経験を積みましょう。

オンラインコースやブートキャンプを通じて、最新のフレームワーク（React、Vue.jsなど）の使い方を習得することも重要です。また、Gitなどのバージョン管理ツールの使い方も学ぶと良いでしょう。

■インハウスデザイナー

<仕事内容>

インハウスデザイナーは、企業内で自社の制作物をデザインする職種です。マーケティングやプロモーション活動にも関わることが多く、クリエイティブな要素とビジネス視点の両方が求められます。チームでの協調性やコミュニケーション能力も重要です。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

デザイナーとして培ったスキルは、インハウスデザイナーとしての業務に直結します。ビジュアルデザインの知識やユーザー体験の理解は、自社製品やサービスの魅力を効果的に伝えるために役立ちます。また、マーケティングの基本知識は、プロモーション活動をサポートする上で重要です。さらに、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションを図るためのスキルも活かせます。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

インハウスデザイナーに転職するためには、まず企業のビジネスモデルやマーケティング戦略を理解することが重要です。オンラインコースや専門書を通じて、マーケティングやビジネスプランニングの基礎を学びましょう。

また、ポートフォリオを充実させ、自分のデザインスキルをアピールすることも大切です。さらに企業の採用イベントやネットワーキングイベントに参加し、人脈を広げることも有益です。

■UIデザイナー

<仕事内容>

UIデザイナーは、アプリケーションやWebサイトのユーザーインターフェースをデザインする職種です。見た目の美しさだけでなく、使いやすさを重視したデザインが求められます。ユーザビリティテストやプロトタイピングのスキルも必要です。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

ビジュアルデザインのセンスやユーザーインターフェースの基本知識は、使いやすいUIを設計するために不可欠です。また、ユーザビリティテストのスキルは、ユーザーのフィードバックを基にデザインを改善する際に役立ちます。さらに、プロトタイピングツール（Adobe XD、Sketch、Figmaなど）の使い方を習得することで、デザインのアイデアを具体的に視覚化するスキルが身に付きます。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

UIデザイナーに転職するためには、まずUIデザインの基本知識を学ぶことが重要です。オンラインコースや専門書を通じて、UIデザインの原則や最新のデザインツールの使い方を習得しましょう。さらにユーザビリティテストの経験を積むために、実際のプロジェクトに参加することも有益です。

■UXデザイナー

<仕事内容>

UXデザイナーは、ユーザー体験全体をデザインする職種です。ユーザーリサーチやペルソナ設定、カスタマージャーニーマップの作成など、ユーザーの行動やニーズを深く理解し、それに基づいたデザインを行います。UIデザインと密接に関連しながらも、より広範囲な視点でユーザーの体験を考える役割です。

<デザイナーの経験・スキルを活かせるポイント>

ユーザーリサーチのスキルやデザイン思考のアプローチは、ユーザー中心のデザインを行うために不可欠です。また、ペルソナ設定やカスタマージャーニーマップの作成スキルは、ユーザーの行動パターンを理解し、それに基づいた効果的なデザインを実現する上で重要です。さらに、UIデザインの知識は、UXデザインのプロセス全体をサポートするために役立ちます。

<キャリアチェンジするために必要なこと>

UXデザイナーに転職するためには、まずUXデザインの基本知識を学ぶことが重要です。オンラインコースや専門書を通じて、ユーザーリサーチやデザイン思考の原則を習得しましょう。

また、実際のプロジェクトで経験を積み、カスタマージャーニーマップやペルソナ設定のスキルを磨くことも大切です。さらに、ポートフォリオを充実させ、自分のデザインスキルをアピールすることも役立ちます。

デザイナーのキャリアプランの考え方

デザイナーがキャリアプランを立てる際には、自己分析と目標設定が不可欠です。ここでは、自己分析から自身の思考性を理解し、目標とするキャリアを決める方法について詳しく解説します。

■自己分析から自身の思考性を理解する

自己分析はキャリアプランを立てる上での第一歩です。自分の強みや弱み、価値観、興味を理解することで、自分に合ったキャリアの方向性を見つけることができます。自己分析を効果的に行うための３つの方法を紹介します。

1. SWOT分析

SWOT分析は、自分の強み（Strengths）、弱み（Weaknesses）、機会（Opportunities）、脅威（Threats）を明確にする手法です。この分析を通じて、自分がどのような環境で最も力を発揮できるかを理解することができます。

2. フィードバックの活用

過去のプロジェクトや同僚からのフィードバックを見直すことで、自分のパフォーマンスや他人からの評価を客観的に把握することができます。特に、自分が高く評価されている点や改善が必要な点を明確にすることが重要です。

3. パーソナリティテスト

MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）やストレングスファインダーなどのパーソナリティテストを利用することで、自分の性格や行動傾向を理解できます。これらのテストは、自己理解を深めるための有効なツールです。

ストレングスファインダー（個人が持っている資質や才能にフォーカスする診断）やエニアグラム（個人の深層心理や動機にフォーカスする診断）などのパーソナリティテストを利用することで、自分の性格や行動傾向を理解できます。これらのテストは、自己理解を深めるための有効なツールです。

■目標とするキャリアを決める

自己分析の結果をもとに、自分が目指すべきキャリアの方向性を決定します。以下の３ステップに従って、具体的なキャリア目標を設定しましょう。

1. 長期的なビジョンを描く

まずは、3年後、5年後、10年後の自分の姿を想像してみてください。どのような職場環境で働いていたいのか、どのような役割を担っていたいのかを具体的に描くことが重要です。

2. 中期的な目標を設定する

長期的なビジョンを実現するために、次に中期的な目標を設定します。例えば、「3年以内にWebディレクターになる」「5年以内にフリーランスとして独立する」などの具体的な目標を立てます。

3. 短期的な行動計画を立てる

中期的な目標を達成するために、今すぐ取り組むべき具体的な行動計画を立てます。例えば、「半年以内に新しいデザインツールを習得する」「毎月1冊の専門書を読む」など、達成可能な短期的な目標を設定します。

■ポートフォリオからスキルの棚卸をする

ポートフォリオは、自分のスキルや経験を証明する重要なツールです。これを使って自分のスキルの棚卸を行いましょう。

ポートフォリオには、過去に手掛けたプロジェクトや作品を整理し、自分がどのようなスキルを持っているか、どのような成果を上げたかを具体的に示します。

スキルの棚卸をすることで、自分の強みや弱みを再確認し、今後必要なスキルや経験を明確にすることができます。また、ポートフォリオを充実させることで、転職活動やプロジェクトの提案時に、自分の能力を効果的にアピールすることができます。

【事例あり】UIデザイナーのポートフォリオで採用担当者を惹きつける作り方・ポイントを徹底解説！

■転職市場で求められるスキルを把握する

デザイナーとしてキャリアプランを立てる際には、転職市場で求められるスキルを把握することが重要です。市場のニーズを理解することで、自分がどのスキルを磨くべきか、どの分野で活躍できるかを知ることができます。

例えば、現在のデザイン業界では、UI/UXデザインやフロントエンド開発のスキルが高く評価されています。こうしたスキルを習得することで、より多くのキャリアチャンスを掴むことができます。

また、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談することで、最新の市場動向や具体的な求人情報を得ることができ、自分のキャリアプランを現実的なものにすることができます。

■ハイクラス転職のために資格取得をする

資格取得は、自分のスキルを証明し、キャリアアップを目指す上で有利な手段とも言えます。例えば、UI/UXデザインの専門資格やプロジェクトマネジメントの資格を取得することで、転職市場での評価を高めることができます。

資格取得の過程で新しい知識やスキルを学ぶこともできますし、資格を持っていることで自分の能力を客観的に証明することができます。また、資格を取得することで、自己啓発やスキルアップへの意欲を示すことができ、採用担当者やクライアントに好印象を与えることができます。

しかし、資格取得には時間や労力を要します。さらに必ずしも資格を取得することが希望の転職を実現するとは言えません。私たちHIGH-FIVEは、新しく資格を取得するのではなく今までの経験・スキルを最大限に活かし希望する転職を実現することをおすすめしています。

本当に資格を取得するべきか悩まれる場合は、ぜひ転職エージェントに相談していただいた上で、必要であれば資格をとるというステップでも良いでしょう。

■転職エージェント（転職のプロ）に相談する

転職エージェントに相談することで、キャリアプランを具体化し、実現するための重要なアドバイスを受けることができます。

転職エージェントは、転職市場の専門家であり、あなたのスキルや経験に合った求人情報を提供してくれます。また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、転職活動全般においてサポートを受けることができます。

特に、IT/Web業界のデザイナー・クリエイターに特化した転職エージェントHIGH-FIVE（ハイファイブ）では、業界の最新情報や具体的なキャリアパスのアドバイスを提供しています。転職のプロとの相談を通じて、あなたのキャリアプランを見直し、より現実的で達成可能な目標を設定することができます。

まとめ

デザイナーとしてのキャリアプランを考える際には、自己分析を通じて強みや弱みを理解し、具体的な目標を設定することが重要です。WebマーケターやUI/UXデザイナーなど多様なキャリアパスがあるため、自分に合った方向性を見極めましょう。

またポートフォリオの充実や市場ニーズの把握も大切です。必要に応じて転職エージェントの活用を通じてキャリアプランや転職活動のアドバイスをもらいながら、理想のキャリアを実現しましょう。