「ゲーム業界の経験を活かして、ゲームの枠を越えた仕事ができる」“ファン”を楽しませるプロ集団ventusのプロダクトグロースとは
公開日:2024/03/22
変更日:2024/09/25
「全てのファンが、自分の『好き』に誇りを持てる世界をつくる。」をミッションとし、電子トレカ®︎事業をメインにスポーツ・エンタメにおけるファンビジネスを展開する株式会社ventus。主力プロダクトである「電子トレカ®︎ コレクションサービス ORICAL」(以下ORICAL)は、数々の著名球団やスポーツ団体が公式サービスとして導入し、今日もファンを楽しませています。
好評を受け今後もさらにプロダクトが増えていくということで、各種ポジションを積極採用中の同社。中でも今回は「プロダクトグロース」担当の採用について、同じくプロダクトグロースの田中さん、業務で関わることが多いマーケティング望月さんおよび開発チーム河野さんに、移転したばかりの素敵なオフィス(東京ドームの目の前!)でお話を伺ってきました。
PROFILE:
コンテンツパートナーシップ本部 事業推進チーム統括 プロダクトグロース担当:田中さん(※今回はお話のみ)
コンテンツパートナーシップ本部 事業推進チーム統括 マーケティング担当:望月さん(写真右)
開発本部 PMOチーム統括 PM担当:河野さん(写真左)
もっとプロダクトにかけられる時間を増やし、成長させたい
―――――それではまず自己紹介を兼ねて、皆さんのご担当領域を教えてください。
プロダクトグロース担当:田中さん
私は事業推進チームの統括として、ORICALを使用して運営している全サービスのグロースを担当しています。具体的には、いくつかあるKPIの数値を分析しながら改善や新規開発に繋げたり、各サービスの企画営業担当と調整しながら運用方針を詰めたりしています。
スマートフォン上でトレカをコレクションできる「ORICAL」の第一弾
「埼玉西武ライオンズ公式電子トレカ®️コレクションサービス L COLLECTION」
当社のサービスは「ORICAL」という共通の仕組みを使用していますが、実態としてはパートナーである球団・スポーツ団体ごとにサービスを提供しています。それぞれの団体が抱えるファンの属性やサービスの公開時期がバラバラなため、適宜個別で最適化を図っていかなければならないんです。それに関わる全てを見ているという感じですね。
マーケティング担当:望月さん
私も田中と同じ部署で各サービスを見ているのですが、前職までずっとtoCのマーケティングに関わってきたため、その経験を活かして仕事をしています。例えば田中がサービス内で実施するイベントや各種施策を検討しているのに対して、私も一部そういった業務も担いつつ、どちらかというと集客・プロモーションや新規事業の立ち上げなどを担当しています。
PM担当:河野さん
僕は開発本部のPMOチーム統括を担当しています。各サービスに必要と思われることを事業推進チームが取りまとめて企画したものを、どのサービスも共通で使える機能に落とし込んだり、PMOチームから見て必要だと思ったものを個別で発案したりして、詳細が決まったらエンジニアとやり取りをしながら開発を進行します。PMOチームも基本全プロダクトを横串で見ています。
―――――なるほど!各部署の雰囲気やカラーはどのような感じですか?
マーケティング担当:望月さん
事業推進チームが所属しているコンテンツパートナーシップ本部は、事業推進・運営・企画営業の3チーム体制です。
その中でも事業推進チーム、運営チームは、ゲームを中心にtoCプロダクトの運営に関わってきたメンバーが経験者採用で集められています。まだまだスタートアップということもあり、多くはない人数でサービスを提供しているため、各個人がその場その場で能動的かつ的確に判断を下せるかどうかを重要視しています。
それに対し企画営業チームは、協業している各パートナーとの窓口として、日々のコミュニケーションや企画の提案などを行っています。デジタルコンテンツ領域における詳しい知見というよりも、ファン目線・球団目線を持っていて、かつ球団と一緒にビジネスを広げていけるようなコミュニケーション能力を重視しています。営業経験はありつつも、若めのメンバーが多いですね。
PM担当:河野さん
PMOチームは事業推進チーム、運営チームと同様で、若手というよりはしっかりと経験を積んだメンバーが多いチームです。
―――――事業推進チームやPMOチームにおいてtoCサービスの経験が重視されるというのは理解できるのですが、なぜゲーム業界での経験が重視されるのでしょうか?一見、別業界のように見えるのですが……。
PM担当:河野さん
「電子トレカ®️を用いたファンシステム」として独自の機能の他に、ガチャ要素やサービス内ゲームなど、ゲームアプリと共通する部分が多いのです。なので、特にゲームアプリやソーシャルゲームでのご経験はかなり活かしていただけると思います。
―――――なるほど、そういうことでしたか!それでは、入社後の環境について教えてください。
プロダクトグロース担当:田中さん
プロダクトグロース担当は、それぞれのサービスの企画営業担当と二人三脚で協力して動くのがメインとなります。各サービスで週に一度MTGを行っていますが、日々の数値に何か変化があればその都度話し合って対応します。その結果開発が必要になるようであれば、開発チームともやりとりが発生します。
マーケティング担当:望月さん
基本的に私たちのサービスはパートナーとの協業事業という形で、各スポーツ団体の公式サービスとして運営しているため、全ての企画においてパートナーと合意を取る必要があります。
例えばプロ野球の場合、 各球団がその年のテーマやキャッチコピーを定めたり、球場の演出やグッズデザインなどを毎年変えているのですが、球団で使っているクリエイティブをそのままカードとして出すことができたら、ファンとしては盛り上がるポイントになります。そういった球団のリソースやアセットをどれぐらい使えるかや、最終的な実施可否などを交渉する企画営業担当が窓口としてフロントに立っていて、わたしたち事業推進チームはその後ろで売上を上げるための企画や施策をあれこれ考えているという感じです。
―――――これから組織としては、どういうところを目指していかれるのでしょうか?
プロダクトグロース担当:田中さん
今後新しいプロダクトがかなり増える予定なので、人員のほうも拡充して整えていきたいというのはまずありますね。今は人員的にサービス1つ1つに手をかけきれていない状態で、そういった意味ではまだまだ成長させられる余地があると思います。サービス1つあたりに費やす時間を増やして、より成長させていきたいです。
マーケティング担当:望月さん
将来的に、既にお取引がある業界以外にもチャレンジしていきたいんです。今までは基本的にスポーツ業界がメインで、それはそれでもちろん継続して育てていくのですが、別の業界に広げたときにスポーツ業界で通用したことが通用しないケースもたくさんあると思うので、他業界への広げ方や他業界に最適化された機能なども新たに考えていきたいです。
PM担当:河野さん
電子トレカ®️以外のファンが楽しめるデジタルコンテンツも今後伸ばしていく必要があるんだろうなと考えていて、まだどうなるかはわかりませんが、その辺りの経験をしてきている人たちも集めていきたいと思っています。また組織として「もっとちゃんと知見を資産化していかなきゃいけないね」という話も出ているので、そのあたりにも着手して資産を残して、会社をより大きくしていけたらと思っています。
「実際のファンの顔を見られる」デジタルプロダクト
―――――ちなみに、皆さんの入社のきっかけはなんだったのでしょうか?
プロダクトグロース担当:田中さん
私は前職がゲーム会社なんですが、その頃に縁あって代表から声をかけてもらいました。はじめは業務委託でKPI分析をお手伝いしていて、実際にデータを見ている中で「まだまだ成長する余地がありそう」と感じていたので、入社を決めました。
―――――一番初めはどのような出会いだったのですか?そのときの印象は?
プロダクトグロース担当:田中さん
副業で請けられる案件を探していて見つけたのが最初なんですが、スポーツに関われる仕事ってなかなかないじゃないですか。特別野球が好きだったわけでもないんですが(笑)、スポーツには興味があったので単純に面白そうだなと思いました。
あとはファンビジネスというところにも惹かれました。普通のスマホゲームだとユーザーに「つまらない」と思われたらすぐに離脱されてしまいますが、弊社のプロダクトはそもそも「選手が好き」という動機があるため離脱の可能性が低く、長く遊んでいただくことができます。短期決戦ではなく長いスパンで、色々なチャレンジができそうなところが良いなと思いました。
―――――ターゲットが既にファンであるというのは大きいですね!望月さんはいかがでしたか?
マーケティング担当:望月さん
私も前職はゲーム業界なんですが、もっと遡ると旅行業界や人材業界でtoCマーケティングをやっていて、広告やプロモーション周りからプロダクト開発まで関わってきた背景があります。
現在の当社のメイン事業は電子トレカ®︎事業ですが、本質的にはファンビジネスでありファンマーケティングが軸になっていると思っていて、それをスポーツのIPを使ってできるというところが面白そうだなと思ったポイントです。いろんなエンタメがある中で、スポーツはすごく大きなコンテンツなので、そこに挑戦できるのは率直に面白そうだし将来性もありそうだなと。
さらに野球の場合、来場する方を実際に自分の目で見ることもできるじゃないですか。オンラインサービスの場合、ユーザーインタビューなどを除くとお客様と直接コミュニケーションをとる機会は限られているので、基本的には様々なデータからお客様の求めていることを推測しながら各施策を進めていきます。それはそれで面白さはありますが、スポーツの場合は私たちのサービスのターゲットになりえるお客様を試合会場で実際に見ることができるため、よりお客様に近い環境で仕事ができる点は楽しいですね。
―――――確かにゲームって、特別なリアルイベントがないとファンの顔を目にすることはなかなかできないですよね。河野さんはいかがですか?
PM担当:河野さん
僕も前職はゲーム会社なんですが、ゲームって開発スパンがまあまあ長いんです。2~4年スパンで、大規模なタイトルだと二桁億とかそれ以上のお金をかけて開発するんですね。そうすると当たらなかった時のマイナスも大きいし、自分のキャリアもそこに縛られてしまう。そうして作り上げても結局リリースされないということもあるんです。
そうなってしまうと、(リリース後の反響など)失敗経験も成功経験も作ることができません。自分のキャリアを見越した上で、失敗も成功も含めたいろんなことをもっと短いスパンで経験したいと思っていたところに、ventusから声をかけてもらいました。実際にお話を聞いてみて、もちろんスポーツには興味がありましたし、他のエンタメも好きだったので、いろんなコンテンツに展開できる期待感を感じてジョインしたって感じですね。
「ファンテック企業」として業界をリードする存在に
ーーーーー有難うございます。みなさんはventusのどんなところが魅力と感じましたか?
プロダクトグロース担当:田中さん
やはり先ほど私がお話した内容(既にファンがついているので長期的な取り組みができる)ですかね。弊社がやっているサービス全て、アクティブユーザー数が右肩上がりなんですよ。そんなゲーム会社はまずないんです。協業させていただくIPのファン数に縛られる部分はもちろんありますが、とはいえそのIPが生き残り続ける限り、弊社のユーザーが減ることもそんなにないんじゃないかなと。
―――――ゲーム業界で働いていらっしゃる方は、やはりそこは気になるところですか?
プロダクトグロース担当:田中さん
そうだと思います。やはりユーザー数に左右されてしまう世界なので……。既にファンがいるところで、コンテンツを作って価値貢献ができる。それが私的には全てですね。
あと強いて言うなら、例えば野球だと選手の入団引退と入れ替わりがあるじゃないですか。IPによってはそのような新陳代謝があるということも、売上の安定性に繋がると言えるかなと思います。
マーケティング担当:望月さん
若干マイナスなことを言うと、ファンビジネスという観点で、ターゲットの規模は一般的なゲームに比べると狭くなってしまいます。現在の当社のサービスを使って「新規のファンが増える」というのは難しい。要は電子トレカ®︎って、選手が分からないと集める理由もないんですよね。普通のゲームだったら全日本人にアプローチできるところを、ターゲットが特定の球団のファンに絞られるというのはデメリットの1つというか、現在のビジネスモデルでは仕方のないところではあります。
一方で「ファンの方々にどう楽しんでもらうか」「その団体をもっと好きになってもらうためにどうするか」という観点ではまだまだやれることがあると考えていて、よりその団体やスポーツを楽しめるコンテンツを私たちが作り続けれたら、ファンそのものを増やしていくということにもつながるんじゃないかと考えています。
―――――面ではなく深さを増やして、コアなファンづくりをしていく……。
マーケティング担当:望月さん
そうですね。あとは、デジタルを使って球場以外の接点を作ることは、球団のマーケティング戦略に貢献することに繋がりますよね。チケット収入に比べるとまだまだ小さい比率ですが、球団と一緒にスポーツを盛り上げていく仕事と言えるのかなと思います。
―――――今ゲーム業界にいらっしゃる方にとっては、自分の知見も活かせつつ、新しい角度でものを考えることができそうですね!河野さんいかがですか?
PM担当:河野さん
だいぶ言われてしまったんですが……(笑)、私も先ほど申し上げたことと同じで、やはりサイクルが早くてトライアンドエラーしやすいところが魅力かなと思います。
あとは月並みですが、ゲーム業界はメーカーなどの大きいプレイヤーがメインになりますが、スポーツビジネスはまだまだDX化が浸透しきっておらず我々のようなスタートアップでも太刀打ちできる業界なので、その辺りも刺さるといいなと思います。
―――――実際に今お話しされたようなことを体感したエピソードはありますか?では、順番を変えて河野さんから逆回りに(笑)。
PM担当:河野さん
そうですね、言いたいことをとられないうちに(笑)。自分の提案した企画が通ってリリースまで早いサイクルで回せるというのは、実際にありますね。まだまだ手が回っていないところも多いプロダクトであり会社でもあるので、その分反応もすぐに返ってくるし、それをもとにまたすぐPDCAを回せます。
パートナーさんとの間に一定の制約があったりはするのですが、そこを乗り越えてポジティブな反響が得られると、「やって良かったなあ」と嬉しくなります。
マーケティング担当:望月さん
私は去年何回か野球を見に行って、「どんなサービスができれば、今目の前にいるお客様に最大限楽しんでもらえるのかな?」と考えられる面白さを実際に体感しました。元々いた会社も頻繁にユーザーインタビューをして割とお客様との接点を作ろうとしている会社ではあったんですが、今は野球場に行けば2万人を一気に見ることができる。そのうちの何%かが当社のサービスを使ってくれていて、彼らが楽しんでくれた結果が売上として反映されていくわけです。こうしてお客様に近いところで仕事ができるというのは、特にマーケターとして面白いと感じます。
プロダクトグロース担当:田中さん
私の場合は、実際に数字が伸びているということですかね。あとは、そうだな……サイクルが速いという点では、数字の伸びが鈍ったときすぐに次の手が打てて、リカバリーも早いところが良いなと思います。
―――――御社の魅力がよくわかってきました!それではそんな御社では、どんな方が活躍できそうですか?
PM担当:河野さん
柔軟に対応できる人かなと思います。会社としても「常に自身でアップデート、リスキリングしていってほしい」といったメッセージがありますし、スタートアップでもあるので、今までの経験や関心に囚われすぎず動いていける要素は求められるかなと。もちろんその中でご自分の経験してきたものはぜひ発揮してほしいです。
マーケティング担当:望月さん
まずスポーツ大好き!というわけじゃなくても、嫌いじゃなければ大丈夫です。学ぶ意欲というか、楽しんでくれる意欲があれば問題ないですね。
私が思う活躍できる方は、球団や営業担当などオンラインサービスやデジタルコンテンツに専門知識を持たない相手に対しても「これはこういうところでファンのためになる」とわかりやすく伝えられる方。そのためにも「ファンやユーザーのために」という目線を常に持って突き詰めて考えられる方が良いのかなと 。
あとはスタートアップというところで月並みではありますが「自走できる人」ですね。その分裁量は大きいので、そこを楽しんでもらえるといいかなと思います。
プロダクトグロース担当:田中さん
マインドやタイプの要素はあらかた出たと思うので、私からはスペックやキャリア的な話をすると、ソーシャルゲームにおいてリードポジションであるプロデューサーとかディレクター、それに準ずるようなポジションで数年やってきた方が望ましいと思っています。それに加えて、企画、開発、マーケティングなどのキャリアがあるようであれば、さらに追加する形で能力を発揮いただけるようにできればと考えています。
あとはやはりプロダクトグロースなので、何かしら数字を見ながらPDCAを回してグロースさせてきたような経験があると嬉しいですね。
―――――ありがとうございます!それでは最後に、応募を検討されている方にメッセージをお願いします。
プロダクトグロース担当:田中さん
ゲームのキャリアを活かしつつ、ゲームの枠を飛び越えてエンタメの分野、ファンビジネスで働くことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。
マーケティング担当:望月さん
私も同じですね。自分の今のスキルを活かしながら別のことにチャレンジすることができるのが大きいと思います。特にスポーツ業界は会社が多いわけではないですし、スポーツ以外も含めて広くファンビジネスという分野で新しいことに携わることができます。あと、球場が近いです(笑)。ぜひお待ちしています。
PM担当:河野さん
今やっていることから事業を広げて、ファンテック企業として我々が業界をリードしていきたいと思っています。一緒にファンのみなさんの行動変容を起こしていきましょう!
―――――ありがとうございました!
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この記事を書いた人
HIGH-FIVE編集部
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