Webtoon業界の最前線・カカオピッコマグループのシェルパスタジオだからできる“日本ならではのヒット作”への挑戦
公開日:2026/02/27
変更日:2026/02/27
話題の人気コミックやライトノベルを毎日無料で読める、日本最大級の電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」。中でも、フルカラー縦スクロールマンガSMARTOON(スマトゥーン:ピッコマ内におけるWebtoonブランド)の制作を担っているのが、カカオピッコマグループの株式会社シェルパスタジオです。国内唯一の100%子会社としてピッコマ内ランキング常連のヒット作を輩出するシェルパスタジオは、さらなる作品ニーズの増加に応えるためプロデューサーとアートディレクターの採用を強化しています。そこで今回は、実際に中途入社で活躍中の企画制作チーム 統括プロデューサーの持田さん(写真左)、アートチーム長 アートディレクターの中井さん(写真右)に、SMARTOON制作の面白さやシェルパスタジオの魅力について語っていただきました。
シェルパスタジオ担当エージェントが直接選考対策◎
目次
手塩にかけた作品を“一番良い場所”でローンチできる
―――まず自己紹介を兼ねて、御社の事業概要とおふたりのご担当業務についてお聞かせください。
持田さん(プロデューサー)
私たちシェルパスタジオは、電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」を運営するカカオピッコマの100%子会社として、SMARTOON制作事業を展開しています。私はプロデューサーとして、いわゆる編集者の立ち位置で作品の企画立案から制作ディレクションを担当しています。
SMARTOONは紙と違って1つ1つの制作工程が分業になっているので、各工程のメンバーアサインもプロデューサーの大きな仕事です。制作が走り出した後は、アートディレクターと連携してクオリティを担保しつつ、一緒に1つの作品を作りあげていきます。
中井さん(アートディレクター)
私はアートディレクターとして、SMARTOON制作における各工程のアート面での監修を担当しています。具体的には、キャラクターデザイン、ネーム、背景、作画、着彩、仕上げ、各作品の表紙(サムネイル)作成といった各工程において、クリエイターさんが作り上げたものにフィードバックをしたり、必要に応じて私自身も直接手を動かして調整したりしています。
その他、プロデューサーから候補としてあがってきたクリエイターを選定する際のアート視点での判断や「ここを直せばこうなるのでは」といったすり合わせも行います。クリエイターそれぞれに得意不得意があり、時には新しい領域に挑戦いただくこともあるので、SMARTOONを作るにあたって最低限押さえておいて欲しい点をまとめた制作補助資料を作成することもあります。
持田さん(プロデューサー)
基本的な体制としては、作品ごとにプロデューサーが1名つき、その下に制作ラインが紐づいています。アートディレクターは各制作工程を横断する形で、全体を横串で監修しています。
私はもともと小説の編集者出身で、「面白い作品を作る」という点ではWebtoonの世界に飛び込むこと自体に大きなハードルは感じていませんでした。ただ、ずっと文字中心の世界に身を置いてきたため、アート面に関してだけはどうしても不安がありました。そんな中、当社はアートディレクターの皆さんがついていてくださるので、すごく頼りにさせていただいています。プロデューサー1人で全てを背負いこむのではなく、各分野のプロフェッショナルに相談できるというのはとても心強いです。
―――お二人が考えるシェルパスタジオの魅力や強みは何ですか?
持田さん(プロデューサー)
まずはやはり、カカオピッコマの100%子会社という点でしょうか。ピッコマという日本最大級のマンガプラットフォームにおいて、当社で作った作品はプラットフォーム内の“良い場所”にローンチすることができます。編集者目線で考えたとき、自分が手塩にかけた作品を目立つ場所に出せるというのは、特に大きいメリットじゃないかなと思います。
また会社の規模がまだ小さいので、メンバーとのコミュニケーションがとりやすいです。SMARTOONはチームでの制作なので、作品を作っていくにあたって連携がしやすいのは良いところです。
中井さん(アートディレクター)
大枠は持田さんがお話くださった通りですが、制作にフォーカスしてお話すると、良い意味で「必ずこのように作らなければならない」のような決まりがないところです。韓国から伝聞で伝わってきたオーソドックスな「型」のようなものはありますが、当社では「このクリエイターさんとこのクリエイターさんを組み合わせたらもっと良くなるんじゃないか」「この作品は一度こういう体制で作ってみよう」といった、特定の方式にとらわれない座組を柔軟に試すことができます。
効率化できそうな部分と既存のノウハウに基づく部分で、リソースとの兼ね合いを考えながらチャレンジができるのは、カカオピッコマの子会社としてWebtoon制作の現場を引っ張っていくという意味でも面白い部分なんじゃないかなと思います。
あと、韓国のトップ作品は歴史が長いだけあって、とてもハイクオリティです。その表現レベルを目指すという心持ちを全員が持っているのは強みだと思います。個人的に、読者に伝えたい一番の売り、作品の核となる雰囲気や感情の盛り上がりが正しく届くための表現を追求していきたいという想いがあるので、そういった観点でアートディレクター、背景担当のディレクター、ネーム担当とよくディスカッションしています。
一方でストーリー上の流れに関しては、工程ごとに横断して関わっている都合上100%カバーすることが難しいので、主軸で関わってくださっているディレクターやプロデューサーにお任せしています。そのうえでプロデューサーから相談があったものなどに対して、「こう表現するともっと伝わるよ」とか「これはこういう表現の方が合うかも」とクリエイティブ目線で提案しています。
このように、ピッコマというWebtoon業界の最前線でものづくりに携われるということが、作り手側の方に対してお伝えできる大きな魅力かなと思います。
人気小説のSMARTOON化でヒットの流れに貢献
持田さん(プロデューサー)
ものづくりという意味では、「ピッコマノベルズ大賞」というピッコマ主催の大型ノベルコンテスト通過作品のSMARTOON化も当社の大きな役割です。既にピッコマ読者のイチ押しを得ている、選りすぐりの原作のSMARTOON化に携われるという点が魅力です。
さらに、そのSMARTOONをヒットさせることで、ピッコマノベルズのブランディングにも貢献できます。単に作品を制作するだけでなく、“ピッコマを支える”という大きな役割を担って仕事に取り組めることも、弊社ならではの価値だと思います。
中井さん(アートディレクター)
最終的な反響は世に出してみないとどうしてもわからない中、他のWebtoon会社さんと比較した場合に、当社はカカオピッコマ側から「あとはゴールを決めるだけ」という状態のパスが優先的に来る状態になっているというとわかりやすいかもしれませんね。
Webtoon先進の韓国においては、まずWeb小説があり、それをWebtoon化することでヒットするという決まった流れがあります。ここ数年でアニメが世界的ヒットした「俺だけレベルアップな件」がその代表的な例で、カカオグループは日本でも同じ流れを作ろうとしているんです。そのために、国内唯一のグループ会社である当社が大きな役割を担っているということですね。
―――なるほど……!ちなみに、シェルパスタジオとして得意なジャンルなどはあるのでしょうか?
中井さん(アートディレクター)
やはり西洋系の女性向けロマンスファンタジーは強みというか、制作実績として多いですよね。
持田さん(プロデューサー)
そうですね。ただそれに特化しているわけではなく、読者の方のニーズに応えていった結果として西洋ファンタジーが多くなっているという感じです。もちろん他のジャンルもこれからどんどんローンチしていく予定です。
中井さん(アートディレクター)
既存の強みを活かす制作と、新しい読者を拡大させていく制作の2軸で展開していくイメージですね。
新しい提案は大歓迎。本人次第でやりたいことが叶う環境
―――働く環境やカルチャー面ですといかがですか?
持田さん(プロデューサー)
親会社が韓国企業ということもあり、社内では全員がイングリッシュネームを使用していますが、これがフラットなカルチャーの醸成につながっていると感じます。私はAmelia、中井さんはNoahで、普段はそちらで呼び合っているので、中井さんと呼んでいる今が実はすごく違和感です(笑)。
社長に何か決裁を取りたいときも「Rex(社長のイングリッシュネーム)に通さなきゃ」といった感じで、堅苦しい上下関係みたいなものがほぼないですね。
中井さん(アートディレクター)
年齢も特に気にしないし、役職に関しても「上下」ではなくあくまで「役割」という感じですよね。
持田さん(プロデューサー)
あとは、月曜と水曜が出社日、それ以外はリモートと全社で決まっているのも魅力です。私は子供がいるのでリモートができるのは非常に助かりますし、一方で対面で話す時間もやはり必要だと思っているので、メンバーが会社にいる日が決まっているとコミュニケーションがとりやすいです。
また、本人のやる気次第でチャレンジが歓迎される環境です。やる気の見せ方を自分で考えて構築することは必要ですが、本当に少人数な分、意欲的に取り組んでいれば社長が直接見てくれています。特に私は出版社にいたということもあり、前の会社ではもう少し経験を積まないとできなかったようなことにもチャレンジさせていただけているのはとても有難いです。
「面白いものを作ろう」という意識の高さが全員に共通していて、その熱意を社長に当てれば検討してもらえるという信頼があり、例え今のフェーズではすぐにできなかったとしても、実現に向けて自分が今やるべきことを一歩ずつ整えていける環境です。
中井さん(アートディレクター)
アートディレクターも同様です。もちろんチャレンジをするためにはクリアしなければならない課題もセットでついてきますので、チームメンバーで連携して壁を乗り越えていく感じですね。
移転したての新オフィスは2026年2月に稼働したばかり
―――素敵ですね……!他にも、ピッコマコイン補助制度のようなインプット支援もあるのですね。
持田さん(プロデューサー)
はい、私もかなり活用しています。仕事・プライベート問わずたくさんの作品を読むので、とても助かっています。
中井さん(アートディレクター)
SMARTOONだと100話以上ある作品も多くあり、限られたコインを有効に使うために、私はベンチマークしたい作品の序盤、中盤、最新話を買って表現の変遷を比較したり、サムネイルが気になった回を買ってその表現を研究したりしています。
先ほどもお話したように、SMARTOONにおける制作や表現の方法はまだまだ確立されているわけではないので、新しい技術や表現を研究して提案してくださるような方は大歓迎です。例えば今だとクリエイティブにおけるAI活用の賛否が話題になっていますが、何事も「絶対にNG」という先入観から入るのではなく、最適な距離感を図りながらも色々な技術や発想を積極的に取り入れていくような土壌がこの会社にあるなと思います。
ヒットを作る野心と、全員の“ピント”を合わせるコミュニケーション力
―――今回の採用について教えてください。
中井さん(アートディレクター)
今後ピッコマノベルズのSMARTOON化を中心に、制作本数を大幅に増加していく予定です。作品数に対してまだまだ人手が足りないので、プロデューサー、アートディレクターを中心に積極的に採用していきたいと考えています。
アートディレクターに関しては、その作品をどういうニュアンスにしたいかという漠然としたイメージを、各工程のクリエイターやパートナー企業に対して明確に伝えられる「言語化力」が重要だと考えています。
さらに、言葉で表現しきれない場合は「こんな感じでやればできるはず」といった実際の手法を示してあげられるような技術的な知識も必要です。勘所の良いクリエイターさんであれば少し話しただけで理解していただけるのですが、常にそれが成立するわけではないので、状況によって別の角度から伝えてみるのか、それこそ答えをこちらで用意してあげるのかといった立ち回りの仕方が変わってきます。絵という正解がない世界において、全員の“ピントを合わせられる”力が必要だと思っています。
持田さん(プロデューサー)
プロデューサーに関しては、まずエンタメが好きであること、コミュニケーション能力があること、そしてスケジュール管理ができること。そのうえで、ピッコマの子会社としてヒット作を作る野心を持っていること、独りよがりにならずチームで柔軟に仕事ができること。この5つが大切だと思っています。
最初の3つはSMARTOONに限らず編集者であればどこでも必要なことで、「エンタメが好き」は第一の条件です。好きじゃないと、読者にとってその作品の何が良くて何が悪いかの判断もできないからです。
「コミュニケーション能力」は、対クリエイターはもちろん社内でのコミュニケーションでも必要不可欠です。当社は社長ともフラットに話せるぐらいの積極性のある方を大歓迎しております。
「スケジュール管理」は、プロデューサー1人あたり5作品ほどを並行して担当するので、単純計算で25個ぐらいの工程がずっと頭の中で動いている状態になります。スケジュール管理って簡単なようで難しいことで、スケジュール管理ができる=自分が持てるリソースを正しく理解しているということだと思っています。それがわからないと、適切なタスク采配ができず全てを自分で抱えた結果その案件が爆発するということが絶対に起こるので、「これくらいはできる」「これ以上はできない」という自分のキャパシティを把握するという意味でも、スケジュール管理能力は大事だなと思っています。
「ヒット作を作る野心」に関しては、先ほどのお話にもあった通り私たちはピッコマが1位であり続けるために支えていくことが役目の1つなので、それに値するだけの作品を作っていくぞという野心を強く持っている方が良いなと思います。
最後に「チームで柔軟に仕事ができる」は、私が紙媒体の編集者だったからこそ感じたことです。紙媒体であれば、自分を過信して独りよがりに制作することもやろうと思えばできてしまうし、その作品が当たれば編集者が大きい力を持つことも可能です。ただWebtoonは編集と作家が一対一で作るのではなく、チームで作っていく作品です。決して自分の意見だけが正しいと思わず、それこそアートディレクターや、ネームや線画といった各工程のクリエイターと話しながら、それぞれの意見を踏まえた上で柔軟に判断できるかどうかが大切だと思っています。
―――求人票を拝見していると、プロデューサーに関しては第二新卒といった若手の方も歓迎とありました。Webtoon業界における経験そのものというよりは、今挙げていただいた素養の部分が重要ということなんですね。
持田さん(プロデューサー)
そうですね。それらが発揮できる方であれば年齢もキャリアも関係ないと思います。
これは「柔軟性」と「野心」の部分にも繋がってくると思うのですが、これからプロデューサーチームの中でお互いに担当作のフィードバックをしていく体制を作ろうと思っているんです。フィードバックは時に耳が痛いこともありますが、作品をより良くするためにまずは受け止めて、そのうえで自分がどう改善していくかを客観的に考えられることが大切だという考えです。
だからこそ、自分より若いメンバーにフィードバックされるのがつらいという方は厳しいかもしれないですね。当社にそのような方はいませんが、フラットなカルチャーはそういう部分でも効いているのかなと思います。
ほっと一息つけるリフレッシュルーム。コーヒーメーカーまであるそう!
日本の持つコンテンツ力を活かして一番のヒットを作りたい
―――お二人の今後の目標を教えてください。
中井さん(アートディレクター)
韓国Webtoonの表現レベルは本当に高くて、もちろんものにもよりますが、日本のWebtoon制作現場はまだその領域に到達できていないと個人的には感じています。一方で、マンガという文脈で見ると日本には素晴らしい作品がたくさんあります。日本が持つマンガの魅力をWebtoon制作にも発揮できたら、今よりもっとすごい作品が生まれるはずなんです。
そのために必要なアプローチは色々ありますが、まず「分業型の制作に慣れていない」という点は1つあると思っています。Webtoonは日本のアニメやマンガ、アメリカの海外ドラマや映画などの表現技法やノウハウを複合的に加味して作られているように見受けられるため「直感的な映像表現に近い」という印象です。紙面上のレイアウトやコマ割りといった構成、ページ跨ぎやめくりなどの動作の中で育まれてきた日本のマンガ表現に対して、縦にスクロールする動きや流れを活かした映像的な体験をさせるという点において、日本のWebtoonはまだクオリティに差があるのかなと感じています。
フルカラーになって情報量が増える中、アニメやドラマのように音声や動きで伝えられない分、視点の回し方や遠近表現、仕上げ方などで魅力的かつ伝わりやすくしなくてはなりません。その配慮を分業型の制作体制においても再現性をもって構築できると良いなと思っています。
背景に関してもCGのパースが惜しいなど、そういった個々の技術の底上げは必要ですが、マンガとWebtoonのどちらが良い悪いではなく、日本らしい見ごたえのあるSMARTOONを作るための力を私たち制作現場が培っていけたらいいなと考えています。
持田さん(プロデューサー)
私も基本的に目指すところは一緒です。日本におけるSMARTOON人気は横読みのマンガに比べてまだまだだと思っていて、その分伸びしろがあると思っているので、SMARTOONそのものの国内人気を伸ばすためにもヒット作を作りたいですね。
一点だけ中井さんと意見が違うのは、彼はアート視点で作品を見ているので「韓国の方がクオリティが高い」と言っていましたが、私はもともと小説畑の人間で、物語視点で作品を見ているのでシナリオ力と言う意味では日本のクオリティの方が高いと思っているんです。それこそ「俺レべ」は世界的ヒットしていますが、それ以上に世界的ヒットになっている日本のマンガはたくさんありますよね。
日本が持つ物語の構築力と文化をうまくSMARTOONにフィットさせて、さらに絵のクオリティも高めることができれば、それこそ日本で一番のヒット作が作れるんじゃないかなと思っているので、そこにチャレンジしていけたら嬉しいですね。
―――有難うございます!それでは最後に、応募を検討している方に向けてメッセージをお願いします。
中井さん(アートディレクター)
今は色々な技術が発展してきたので、1人でもある程度のものは作れる時代です。ただSMARTOONというフルカラー作品を週刊連載で作るとなると、おそらく1人では難しいことの方が多いと思います。1人ではできない大規模な作品作りにチームで挑戦できる場所なので、ぜひご自身の得意分野を活かして参画していただけたら嬉しいです。
持田さん(プロデューサー)
シェルパスタジオに来ていただければ、少なからず日の目を浴びる作品が作れます。自分の最大限でチャレンジをしてみませんか?ご応募お待ちしております。
この記事を書いた人

HIGH-FIVE編集部

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