はじめに
こんにちは。株式会社クリーク・アンド・リバー社HIGH-FIVE編集部です。今回は、Web業界に特化したエージェントである仲本さんの転職支援ストーリーです。
制作会社から事業会社へステップアップしたい!初めての転職活動がスタート
今回ご支援された方は、どのようなご経歴・ご希望をお持ちだったのでしょうか?
今回支援させていただいたKさんは、Web制作会社のWebデザイナーとして3年ほど経験されてきた方です。コーポレートサイト制作の案件が多く、中には1,000ページ以上の大規模サイトを担当され、コンペ用の創素案や他Webデザイナーへの指示など、メインデザイナーとしての経験もされています。
新卒から給与がほぼ上がっていないことや、スキルアップのためにひとつのサービスに深く関わっていきたい、また幼い頃からイラストや漫画が好きで、今後は自分の関心があるエンタテイメント分野で仕事がしたいというご希望からご相談にいらっしゃいました。
【当時のご希望条件】
・自社サービスのUIデザインに関わること
・年収アップ
・エンタテイメント系業界に関わること
仲本さんから見たKさんの課題はどのようなところでしたか?
論理的で的確な受け答えで、これまでのご経験からもお若いながらにしっかりされている印象を持ちました。一方で、淡々としてクールな方でもあり、面接でコミュニケーションが懸念になるかもしれないと感じました。
また、未経験の「自社サービスのUIデザイン」「toCサービス」に加え、年収アップも希望されており、優先度の高い希望軸が複数ある状況でした。転職活動初期は全てを追い求めてしまい、なかなかマッチする企業が見つからなかったり、スキル不足を理由に書類選考で落ちてしまったりなど、思うように結果が残せませんでした。そのため、長期的にキャリアアップを見据えて、今回の転職で何を実現すべきか、改めて目線合わせをする必要がありました。
Web業界を熟知したエージェントが選考状況を的確に分析・提案
初めての転職活動ということもあり、希望の企業を見つけるのはなかなか難しく書類選考落ちが続いてしまう状況をどのように乗り越えたのでしょうか?
いくつかの企業から選考のフィードバックが返ってきたタイミングで、Kさんには
・年収アップ軸
・自社サービス軸
の2つの希望を切り分けて、応募企業の幅を広げてみませんか?とアドバイスをさせていただきました。
これまでのKさんの選考状況や各社様からのフィードバックを見ていますと、
・いままでやってきたことは一定評価いただけている
・ただ、事業会社の多くが求める「サービスグロースに関わった経験」「toCサービスに関わった経験」がないため、現時点ではスキル不足判断になるケースが多い
ということが分かりました。
そのため、ご希望軸となっている「年収アップ」「自社サービス側への転職」この2点の両立が難しい状況になっていたのです。
もし今回の転職で「自社サービス側への転職」を優先されるのであれば、これまでの選考結果を考えると、年収は「現職維持以上」を最低希望にすることで可能性がより広がります。一方で、Kさんはまだお若く、3年後~5年後など、30歳前後で再度転職活動をして希望通りの企業を目指すチャンスも十分にあります。そのため、今回の転職軸として「年収アップ」は大事にしたいということであれば、長期的なキャリアアップの可能性を上げるためのステップアップとして、「toCの経験が積める」「上流からの改善提案を行う」という、今不足しているスキルを身に着けられる「受託制作会社」も視野に入れて応募を進めてみると、選択肢が広がるのではと考えたのです。
Kさんの現状を分析して、より良い選択ができる可能性の高い道をご提案したのですね!
そうですね。Kさん自身もどんな企業が自分に1番マッチしているのか探り探りの状態だったので、「まずはいろいろな会社で話を聞いてみる」というスタンスで動き、いくつか内定を得た段階で最も希望に近いクライアントを選ぶという進め方が、Kさんにとって悔いのない転職活動になるのではと感じ、ご提案させていただきました。
こういったご提案から、Kさんの中でも「年収アップ」>「自社サービス側への転職」という優先度であると気付きがあったようで、それ以降は「中長期的なキャリアアップが実現できる受託制作会社」も視野に入れて活動を進めていきました。
選択肢を広げて、本人も思いがけなかった「目指す道」が見つかった
選考を進めながら、一緒に転職軸を整理されたのですね。初回面談で、面接でのコミュニケーションについても懸念されていましたが、面接対策はどのように行いましたか?
Kさんは論理的思考力や端的なコミュニケーションはお得意なのですが、ご自身の考えや熱意を表現することが苦手な印象で、クライアントからのフィードバックを振り返りながら、「面接内で熱意を伝える重要性」をお伝えしました。熱意をどのように伝えていくかも一緒に考えていきました。
これを繰り返していくうちに、クライアントの魅力に感じた点や志望理由などを自分から積極的にお話しいただけるタイプではなかったKさんから徐々に感情のこもった感想が出てくるようになり、面接の場でも自分の考えを上手くお話しいただけるようになっていきました。
その後、Kさんの転職活動はどのように進んだのでしょうか?
先ほどお話しした通り、「まずは話を聞いてみる」スタンスでさまざまな企業様との接点を持っていったのですが、その中でもあるSIerのクライアント様との面接の中で、Kさんが「システムUI(社内ツール、業務効率化ツール)」の領域に思いがけず興味を持たれました。コーポレートサイトのデザインをしている時に、ユーザー導線を考えて作るのが楽しかったという経験があり、ユーザーが明確に決まっている「業務システムツール」であれば、ユーザー導線を意識しながら「よい使いやすいUIを追求できる」と感じられたようです。
そのようなKさんの気持ちや熱意をしっかり面接でお伝えし、企業からもお人柄やスキルを高く評価され、結果内定をいただくことができました。将来につながる経験ができる企業クライアントをご紹介できたこと、Kさん1人では気付けなかった興味領域を見つけられたこと、そして、Kさんが納得して転職活動を終えられたことにホッとしました。
エージェントからヒトコト
最後に、Kさんの支援の中で印象に残っていることはありますか?
初めての転職活動は、市場感も進め方も分からないことが多いと思います。「まず何から始めればいいのか分からない」「なんとなく転職活動を始めてみたが、どんな企業を受ければいいか悩んでいる」というご相談も非常に多いです。Kさんの場合も、初めての転職活動で迷いや悩みを抱えていらっしゃいました。
そんな中で、Web/IT業界に特化した転職のプロとしてご提案することができ、Kさんの悩みや希望に応えることができて良かったと感じています。
仲本さんのエージェントとしての提案力が伺えるエピソードでした!ありがとうございました!