Webデザイナーの転職先は?転職の準備と活躍できる会社の選び方を解説
公開日:2022/12/19
変更日:2024/08/13
\業界専門用語で会話OK!/
こんにちは、HIGH-FIVE転職エージェントの川原です。
例え同じ職種であっても、働く会社が違えば仕事の仕方もガラッと変わるもの。やりたいことや叶えたい将来像を踏まえ、それらを実現できる可能性が高そうな仕事・会社を選ぶことが納得感の高い転職の秘訣です。
最終的には実際に働いてみないとわからない部分もありますが、ある程度の目星をつけることは、実はそんなに難しくありません。
そこで今回は、Webデザイナー転職支援のプロが求人を選ぶ際に注目しているポイントをご紹介します。
目次
Webデザイナーが転職を考えるきっかけ・理由
納得感の高い転職を叶えるためには、まず転職理由を整理することが大切です。Webデザイナーの転職において主な理由やきっかけは以下であることが多いです。
労働環境への不満
労働時間が長すぎる、現職の企業の文化や価値観が合わない、出社・リモートワークなどの働き方が合わない等、労働環境への不満がある場合です。
給与への不満
自身の市場価値が上昇している、他の企業でのポジションがより魅力的な条件を提供しているなど、現在の給与が見合わないと感じている場合です。
キャリアやスキルの不満
現職での成長や昇進の機会が限られている、現職では望ましいキャリアプランが描けないなどの場合です。
Webデザイナーにおすすめの転職先一覧
Webデザイナー
職種を変えず、環境を変える転職です。同じWebデザイナー職であっても、企業によって職場環境や待遇は大きく変わります。
フロントエンドエンジニア
Webデザインの知識をコーディングスキルと組み合わせることで、デザインと開発の橋渡しをするフロントエンドエンジニアとしてのキャリアを築けます。HTML、CSS、JavaScriptなど、デザインに関連するコーディングスキルを学ぶことでデザインを実際に動くWebページとして実装する役割を担えます。
UI/UXデザイナー
UI(User Interface)デザインとUX(User Experience)デザインのスキルを身に着け、UI/UXデザイナーになることで、よりユーザビリティやユーザーエクスペリエンスに焦点を当てたプロジェクトに携わることができます。
Webディレクター・Webプロデューサー
Webデザイナーとしてのスキルや経験に、コミュニケーション能力やチームビルディング、プロジェクトマネジメントのスキルなどをプラスして、WebディレクターやWebプロデューサーとなるキャリアパスもあります。
Webマーケティング
Webデザインのスキルは、Webマーケティングでも非常に有用です。特に、Webサイトのコンバージョン率最適化(CRO)やランディングページのデザインに関する知識を活かし成果を最大化する役割に挑戦できます。また、SEOやコンテンツマーケティングのスキルを組み合わせることで、さらに幅広いキャリアが開けます。
スクール講師
Webデザインの経験を教育に活かし、次世代のデザイナーを育成する役割を担うことができます。特に教育に情熱があり、人と接することが好きな方にとっては非常にやりがいのある職種です。また、デザインスクールやオンライン教育プラットフォームが増えているため、教育の機会も広がっています。
グラフィックデザイナー
Webデザインにおけるビジュアルデザインスキルを活かして、グラフィックデザインの分野に転向することができます。ロゴデザイン、ポスター、パッケージデザイン、印刷物など、ビジュアルクリエイティブの範囲を広げたい場合に適しています。Webデザインとグラフィックデザインを両立できると、デジタルとアナログの両方で活躍する機会が増えます。
転職するときに必要な準備
まずは自分の経歴を書き出してみる
私たちが支援させていただく際、初回のカウンセリング面談でまずお伺いするのは今までの経歴です。ざっと確認させていただいたあと、以下の視点で細かく確認していきます。
①なぜその会社に入ったのか/その目的は達成できたか
②なぜそこをやめたのか/次の会社(あれば)を選んだ理由は何か
③次の会社(あれば)では何が得られたのか
私たちエージェントが何かの答えに導くのではなく、話を聞きながら1つ1つ一緒に整理していくイメージです。
というのも、ご本人も意外と整理できていないケースが多いのです。話しながら棚卸しした結果、初めて気づく要望や「意外とこれは重要ではなかった」ということもあるので、自分で分析する場合はまず一度すべて書き出して整理してみることをおすすめします。
経歴の一貫性=転職活動の軸
書き出し終わったら、上記①②③の観点で一貫性があるかどうかをチェックしましょう。その一貫性が「転職活動の軸」となります。
例えば、1社目を辞めた理由が「現職で得た様々なデザインの経験を生かして事業会社に行きたい」だったのに、2社目の経験も制作会社である場合。 当時は本当にそう思って転職に踏み切ったかもしれませんが、この場合はおそらく1社目を辞めた本当の理由が別にあり、それに気づいたから2社目への入社を決めたはずです。ここをきちんと説明できるようにしておきましょう。
経歴の一貫性については、ポートフォリオや職務経歴書の内容にも直接ひもづいてくるので、丁寧に棚卸してください。 転職活動の軸が定まったら、いよいよ企業選びのポイントです。
Webデザイナー転職あるある:選ぶなら事業会社?制作会社?
言わずもがな、この2種類に優劣はありません。制作会社は制作物“そのもの”に対する評価、事業会社は制作した後の“結果”の評価というところがざっくり異なる点です。
WEBデザイナーを例にお話すると、同じデザインのお仕事でも幅広いデザインに携わりたいという方は受託で様々なプロダクトに関われる制作会社が合うかもしれませんし、1つのサービス・プロダクトに中長期的な目線で貢献したいという方は自社サービス・プロダクトを持つ事業会社が合うかもしれません(もちろん個社ごとに異なるのであくまで傾向の話です)。
たまに「今いる制作会社は残業が多いから事業会社に行きたい」というご相談がありますが、ディレクターやマネージャーがしっかり時間管理してくれる制作会社もあるので、事業会社を選ぶ軸としては少し弱いですね。 棚卸した①②③の観点が叶うのはどちらか?で考えてみましょう。
求人票で条件面以外にチェックしたいポイント
事業会社か制作会社か決まり、気になる求人をピックアップするところまで来たら、いよいよ求人票を読み込みましょう。
そもそも記載されている情報が充実しているか
まず、条件面以外にもしっかりと情報が記載されている求人票、例えば評価制度やチーム構成(マネージャー●歳・男性/メンバー●人、など)が書いてある求人票は良い求人票だと考えられます。片手間や突貫工事の採用ではなく、採用活動にちゃんと手間をかけていることが伺えます。
デザイナー・クリエイター専用の評価制度があるか
もう1つ取り上げるとすれば、評価制度です。クリエイティブ職は売上など数字でわかりやすく評価できない分、まだまだ整いきっていないのが現状ですが、それでもクリエイティブ職用の評価項目を用意している・またはこれから整えようとしている企業はあります。 求人票にそのような内容が書かれていたら、その企業はクリエイターを大切にしている企業である可能性が高いです(私たちからも採用支援させていただいている企業には「整えたほうがいいですよ」と働きかけるようにしています)。
リモートワークは向き不向きをよく考えよう
最近新しく増えた観点がリモートワークの可否ですね。「リモートできたほうが良いに決まってる!」と思うかもしれませんが、意外と向き不向きがあるので注意が必要です。 例えば、雑談がヒントになってアイディアが浮かぶタイプの方がフルリモート型の会社に入ってしまうと、行き詰ってしまうことも。
「A案とB案、どっちがいいと思う?」など、凝り固まったときに雑談ベースでサクッと周囲に聞けるのは出社のメリットですよね。 自分にはどちらが合うのか、普段の仕事スタイルを思い出しながらよく検討しましょう。もしくはリモート・出社を自由に選べる環境だと安心です。詳しい実態は面接でしっかり確認しましょう。
余裕があれば公式データを見てみるのもおすすめ
またもし興味があれば、該当企業の「有価証券報告書」や「帝国データバンク」のデータを見てみても良いかもしれません。検索すれば簡単に出てきます。今回は詳しく触れませんが、実際の貸借表や営業利益などを読むことで、まっとうに事業が成り立っているか・ちゃんと利益は出ているか、またお金をかけて人を採用する意欲など、なんとなく実態を掴むことができますよ。
転職の原因をしっかり解消できる企業を選ぼう
聞いていた給与と違った・会社の業績悪化で給与が下がったなどの条件面はもちろん、他業務に圧迫されてデザインに割く時間が少ない、逆に自分で手を動かすよりもっと上流の過程に携わりたいなど、会社を辞めて転職するのには必ず何かしらの理由があります。
いくつか企業選びのポイントをお話ししましたが、自分らしく活躍するために必要なのは、その転職活動のきっかけになった原因を解消できる環境を選ぶこと。そのためにも、まずは自分の棚卸しをしっかり行ってみてください。
今回教えてくれた転職エージェント:川原 祥平
この記事を書いた人
HIGH-FIVE編集部
クリエイティブ業界に精通した転職エージェントが、一人ひとりの転職活動をきめ細かくフォロー。
ご登録いただくことで、あなたの強みを引き出し、企業との本質的なマッチングを叶えます。