なぜクリーク・アンド・リバー社がハイクラス層のキャリア支援を行うのか?

公開日

2021/03/25

変更日

2022/12/24

転職エージェント三木 崇
転職エージェント三木 崇

今回教えてくれた転職エージェント:三木 崇

父親の海外駐在の関係で生まれから中学生までを海外で過ごす。海外への思いが非常に強く、就職氷河期もありJICA一本で就職活動をやり失敗。人に教える何かが必要と感じエンジニアの道へ。汎用機の開発、通信キャリアのオープン系システムに関わった後、二進数の世界から人と話す方に適性があると考え、セールスに転身。技術ベンチャーでセールスを経験したのち、広告業界でアカウント兼、新規事業開発を担当。そこで採用活動にも関わり、採用の難しさ、その責任を痛感したところから人材業界に興味を持つようになりました。2018年に現職。現在は、ハイキャリアの方、役付きの方、年収の高い方などハイクラスの方々を専門に転職支援を行う。

はじめに

クリーク・アンド・リバー社の三木です。

今回は、
・当社がなぜハイクラス層のキャリア支援を行うのか
・いったいどんな取り組みをしているのか

をご紹介します。

その前段として私三木の簡単な自己紹介をさせていただきます。

もともとはエンジニアの出身です。今でいうメガバンクの統合対応で勘定系システムの開発に携わっていました。できて当たり前の緊張感は凄まじかったです。
その後、配信系事業のITベンチャーでセールスエンジニア、広告会社と所属。採用活動も担当していたことがきっかけでキャリア支援に関心を持ち、クリーク・アンド・リバー社に参画しました。

なぜ、ハイクラス層のキャリア支援を行うのか?

当社はクリエイターエージェンシーとして30余年、クリエイティブ業界、職種の方を中心に多くの方のキャリア支援をしてきました。
20代、30代の方のご支援をすることが多い中で、採用を考えている企業からスペシャリストな方、あるいはクリエイティブな企業でもビジネスサイドのポジション(営業や企画、バックオフィス)など、特に上位レイヤーのご相談をいただくことが多くなってきました。そこで、当社でもスペシャリスト、ハイクラス層のキャリア支援をすべきなのではないか、ということで事業を立ち上げることになりました。

ハイクラスは明確な定義がなく解釈の話になってきますが、当社の考えるハイクラスの定義は

・デザイナーやエンジニアとして、よりスペシャリストになりたい
・デザイナーだけどマネジメントや経営層にもチャレンジしたいと思っている
・成長業界のベンチャーで、上位ポジションの転職をしたい
・将来的に役員、経営層になりたい

上記はみなハイクラスだと考えています。
経営視座がある、その道を極めたいなど考えは様々ですので、志向にあったご提案をさせていただいています。

ハイクラスの市場感

採用の一つの指標である「有効求人倍率」は、業界や職種によって大きく異なります。
当社の強みであるクリエイティブ領域においては他職種と比較すると厳しい採用状況になっていますが、ことハイクラス人材となると話は別です。コロナ禍で非常に経済状況は厳しいですが、「優秀な方」については、どこの企業も常に探しており、レイヤーが高い層については景気の影響を受けにくいとされています。

そんな中クリエイティブ領域については、デザイナーをマネジメントできる方の採用ニーズが急速に高まってます。CDO(chief design officer)のポジションで探している企業も出てき始め、デザイン経営やデザインストラテジーという言葉にもある通り、デザイン組織を新設する、あるいは今後強化していきたい方針から探す企業が増えている背景があります。
どのポジションも「定量」で測る実績を求められる中、クリエイティブとビジネスをどう繋げるか、その打ち手を考え、実行し、成果はどうだったかとクリエイティブでも同じことが問われるようになっており、そういった人材はまだまだ少ないのが現状です。

このポジションへ行くにはどうキャリアを積んで何を実務ですべきか、企業側へは市場感とどういう人材を採用したいかの要件をきっちり合わせることで、CDOやデザインマネージャークラスの立ち位置を早期に作っていきたいと考えています。

ハイクラスキャリア支援の特徴や強み

企業側と転職を希望する方を、一人のエージェントがご担当させていただくため、それを最大限活かせるようにしています。

<企業側>
企業様の人事、経営者や経営層と密にコミュニケーションが取れる企業を中心に注力しています。
これは今の課題感や今後の方向性について、プロダクトや事業、会社とレベルに応じてヒアリングできるかを大事にしており、これができる企業様のご紹介を積極的に行っています。
選考過程においてもコミュニケーションは非常に重要になってくるので、いかにその企業の情報を引き出せるか、転職したい方に有益な情報をお伝えできるかを心掛けています。

<転職したい方>
最初の面談を特に大事にしています。
スキルの棚卸も重要ですが、それ以上に職務経歴書には記載できないその方のパーソナリティを知る場として、オープンクエスチョンを中心に一つのテーマ(例:なぜ転職したいか)でなぜを3回繰り返すなど、より根っこに近い考えを知る、それによって転職したい方も新たな気づきを得られればと考えています。

「will」「can」「must」転職するには非常に重要なことですので、この3つを中心に話をしながら最終的に方向性をまとめていく面談(1~3回)を行います。その上で、最適な企業を複数社ご提案していますが、そんなに数は多くありません。1社のご紹介で決まった方もこれまで実績としてあります。
短期的な「点」での支援ではなく、中長期のキャリアプランも伺ったうえでの次のステップになるので「線」でご支援している方も多く、そのスパンは長期に渡っているのも特徴の一つです。長い方でご希望の会社に出会うまで1年一緒に活動していた方も実際います。

面談後の進め方

伺ったご希望を踏まえて企業選定をしますが、企業としてのご提案、求人のご提案がそれぞれあります。

<企業提案の仕方>
単純なオープンエントリーを提案しているのではなく、企業側から事業や会社の課題や方向性をヒアリングしているので、「その状況と希望者の方のスキルがこう活かせる可能性があるため今募集している訳ではないですが、提案してみませんか?」とお話しています。企業側にも同じ伝え方をし、これまでもいい選考になったケースも数多くあります。

企業や求人のご提案については、メールで伝えるだけでなく、基本的にはお電話で会社や事業の状況、課題、ポジションのミッションなどできる限り正確に伝えて応募するかの意思を確認するようにしています。

<面談後のコミュニケーション>
面談後についてはSNS、電話、メールを活用して接点を多く持つことを心がけています。
転職するための条件や優先順位は選考過程において変わるものですので、その情報を細かく共有させていただくことで企業様との条件交渉や、他の進め方に方針転換などどんなケースにも対応できるようにしています。

<選考プロセスの特徴① 面接同席>
これは全ての企業ではありませんが、面接に同席することもあります。
一つの言葉をとっても、人の解釈は様々ありますので面接所感の共有が図りやすいのと、選考においてもスピード感が出る点から同席できる企業を中心にこういった取り組みも行っています。

<選考プロセスの特徴② 資料作成>
これも必ずやっている訳ではありませんが、選考状況によって資料の作成を依頼することがあります。企業から求められるポートフォリオ等の書類ではなく、面接後に正しく評価されていない、うまく伝わっていないケースがあります。
これは実際の話ですが、スキル面とこれからやりたいことについて、面接官が正しく把握されていない可能性を感じ、該当の業務一連のプロセスにおいてできること、これからやりたい(会得したい)と考えていることを資料に落とし込んでいただき、企業側に再面接を依頼し、結果良い転職に繋がったケースもあります。

まとめ

企業側は、いい人材ならいつでもほしいと考えています。一方、経済状況が厳しい中で採用目線が高くなっていることも事実です。

ハイクラスキャリア支援では、
・自分の考えをより知る機会にしていただく(will/can/mustの整理)
・応募する会社については、できる限り事前の段階で把握いただく
・選考プロセスにおいては、面接同席や資料作成などイレギュラーな対応するケースもあるが最大限理解していただくための施策として重要

職位についてはマネージャークラスから役員、CXOまでのレイヤーで最適な企業をご提案し、長期に渡ったとしてもキャリアを決めていくために伴走し続けていきます。
デザイナー等のクリエイティブ以外の職種に関するご相談も大歓迎です。

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最後に・・

キャリアは「人生そのもの」と定義されている昨今で、ライフイベントとも合わせた方向性を決めていく必要があるので、意思決定をしていただくために必要な情報や材料をどれだけ多く引き出してお話できるかが重要です。
その中で入社前後の齟齬を如何になくすかはエージェントとして最も必要な要素になりますので、ご入社を決断するまでのあいだ、少しでも不安な点や懸念点がある場合は、納得いくまで企業側への働きかけや調整を行っています。

「転職してよかった」「次の機会があればまたお願いします」「次の会社で採用手伝って下さい」と言っていただくこともありこの言葉が何よりも励みになります。
そう言っていただけるよう一人でも多くの方をご支援させていただければと思っています。

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この記事を書いた人

HIGH-FIVE編集部
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