【Webディレクター・デザイナー向け】職務経歴書の書き方ヒント|Webデザイナー・クリエイター専門の転職エージェントHIGH-FIVE

公開日

2023/03/30

変更日

2024/03/22

転職エージェント川原 祥平
転職エージェント川原 祥平

今回教えてくれた転職エージェント:川原 祥平

大学を卒業後、関西の広告代理店へ入社し、営業として求人媒体の広告販売や雑誌メディアの広告販売、SPツールの企画、提案、制作進行管理を4年ほど経験。クライアントは地元関西の企業や飲食店、美容室などがメインでほぼ新規での営業を経験。その後、クリーク・アンド・リバー社へ転職し、15年のキャリア。IT・Web、DX領域で活躍するクリエイターの転職支援、キャリアアドバイス支援などに従事。現在はマネージャーとしても活躍中。クリエイターからバイネームで仕事ができる、とれる(川原さんにお世話になりたい、川原に頼みたい)ようになるのが目標。

こんにちは、HIGH-FIVE転職エージェントの川原です。

転職活動をするにあたり、避けては通れないのが職務経歴書での自己PRです。自分の良さや強みはなかなか自身ではわかりづらいですが、かといって身近な人に聞くのもなんだか気が引けるもの。

そこで今回は「Webデザイナー・クリエイターが企業に会いたいと思ってもらうための職務経歴書(自己PR)」のヒントをご紹介します。

ただ経歴を書くのではなく「実務のイメージ」を湧かせる

今回のテーマは「会いたいと思ってもらうための自己PR」ということで、わかりやすく「これは応募書類に書いておくと良いよ」というものからご紹介します。

まずは、やはり「実績」です。これはむしろないと始まりません。過不足の基準は求人の内容によるので、通期でLP制作〇本/担当案件数〇件など、数字にできそうなものは全て書いておきましょう。自分では普通だと思っていても、他社から見たときに魅力となっている可能があるからです。 

そのうえで、直接アピールポイントとは言えないまでも「この方は会ってみたい」と思ってもらいやすくするために、心がけておきたいポイントを以下にまとめます。

Webデザイナーの職務経歴書の書き方のヒント

★ポートフォリオを作成し、担当範囲を記載する

 

Webデザイナーの職務経歴書には、必ずポートフォリオを添えましょう。ポートフォリオを作成する際は、ただ成果物を載せるだけではなく「ディレクターが作成したワイヤーに沿ってデザインのみを担当した」「ワイヤー作成~コーディングまで全て担当した」など、自分が担当した範囲を詳細に記載しておきましょう。採用側が実務の様子や規模をイメージしやすくなります使用したツールも添えておくと良いですね。

★職務経歴書は2~3枚に。プロジェクト毎に内容と役割を書く

 

情報を整理しわかりやすく伝えることこそ、デザイナーの仕事と言えます。たくさん盛り込みたくなってしまうかもしれませんが、あまりに多いものや煩雑なものは見る側の心情を想定できない人なのかな?という印象に繋がりかねません。多くても2~3枚くらいでまとめるようにしましょう。

細かいかもしれませんが、応募書類の時点でこのあたりができている方は意外と多くありません。裏を返せば、わかりやすく整理されているだけでもとても好印象です。

行間やスペースを調整するのはもちろん、まとめられるものはまとめて、できるだけ1つの項目は同じページ内に収まるように情報整理をしましょう。そのうえで、1ページ目の最初に概要として略歴(3~5行程度)や一言コメントを記載しておくと、忙しい採用担当も全体像を把握しやすいです。

Webディレクターの職務経歴書の書き方のヒント

★ディレクションした成果物を整理する

 

ディレクションした成果物を整理し、Webデザイナーと同様に自分が携わった業務を具体的に記載しましょう。

プロジェクトメンバーの編成(ディレクター:本人/デザイナー:〇名/エンジニア:〇名 等)
携わた業務(企画/メンバーアサイン/外部への発注/SEO 等
担当案件数やペース(月間平均〇本
ジャンル(金融/ライフスタイル/美容
自分で手を動かす仕事の有無(ライティング

などがあると仕事の様子がイメージしやすいです。

★自身のスキルを整理

 

ディレクター業務には大きく分けて

・担当メンバーを自身でアサインし、直接ディレクションするパターン
・編プロや制作会社などに外注し、外部ディレクターをディレクションするパターン

がありますが、それぞれに優劣はなくどちらがマッチするかは求人の内容によります希望がある場合、またどちらも対応可能な場合は、その旨も書いておきましょう。

転職活動は相対評価!惜しくも”落ちる”ポートフォリオの特徴、教えます>>

「資格」は意外と見られていない

上記以外にも、

・某大手・有名企業の仕事をしていた
・〇〇系が得意
・チームメンバーには(仕事がしやすい、指示がわかりやすいなど)と言われていた

なども書けるようであれば書いておきましょう。特に転職エージェント経由で応募している場合は、その情報をもとに推薦コメントを書いてくれるかもしれません(詳細は後述します)。

その際も、自分はどの役割だったのか」を明確にしておくこと。入社したあと、既存メンバーとどのように関わって、どんな感じで働いてくれそうかをリアルにイメージさせることを心がけましょう。 

なお、資格に関しては「あれば書いておくと良い」くらいに考えてOKです。経験上、資格があるからといって採用が有利になるケースは、クリエイターの転職活動においてはほぼありません。それよりも、実績やポートフォリオを充実させることのほうが大切です。

もし応募企業に合わせて効果的に自己PRを作りたいという方は、まず応募企業が実際に求めている人材像を知っている必要があるため、ぜひ転職エージェント経由でご応募いただいて、担当エージェントに相談してみてください。

『評価されるポートフォリオ』のポイントとは? クリエイター転職のプロが徹底解説>>

忙しい人は積極的に転職エージェントを利用するのも手

ここからは、プラスアルファのお話です。

クリエイターの転職に限ったことではないのですが、転職エージェント経由の応募と自己応募の違いの1つがエージェントからの推薦文の有無です。

転職エージェント経由であっても履歴書・職務経歴書はご自身で用意していただく必要がありますが、企業へ推薦するにあたりエージェントから「なぜこの方を推薦するのか」という書面を添えるため、応募書類に載せきれなかった部分を推薦文上でカバーしてもらえる可能性があります(もちろん、その情報をエージェントが把握できている場合に限ります)。

先日、わたしが支援させていただいた転職希望者の方で、実際にあった事例をご共有させてください。

その方(Aさんとします)はWebディレクターで、毎日日付が変わる前まで働いているような、非常に忙しい方でした。とてもお仕事ができる方だったために、社内外のあらゆる方面から依頼が集中してしまい、業務過多に陥っていたのです。「もっと自分の時間が欲しい」という理由で転職活動を始められました。

最初の面談で直接ヒアリングした結果、Aさんがとても優秀な方であることがわかりましたが、ご提出いただいた職務経歴書の内容がどうも薄いのです。確認すると、毎日遅くまで働く中で少ないスキマ時間を縫って、応募書類ではなくあくまで面談の参考資料として簡易的に作成したものとのことでした。

現状の書類ではとてもAさんの魅力をアピールできているとは言えず、面談中「今のお話は絶対書類に書いたほうがいいですよ」とお伝えしたものの、Aさんは面談の時間すらなんとか捻出したほどで、これ以上時間をとるのはなかなか難しいとのこと。私も、Aさんの激務のご様子に「もっと時間をとって」とはなかなか言えませんでした。

中途採用(キャリア採用)は、募集ポジションが充足すればそこで終わりです。その時出ている求人は、ずっと募集されているわけではありませんAさんは間違いなく優秀な方なのに、このままだとチャンスを逃してしまう……。そう思った私はAさんの書類更新を待たず、推薦文で職務経歴書に不足していた部分をフォローし、応募意思をいただいた企業への推薦を進めることにしました。

結果、Aさんは書類選考を一発で通過。実際にお会いすればしっかりお話できる方なので、その後の面接もトントン拍子で通過され、次に最終面接を控えています。

転職エージェントは魔法使いではないので、転職希望者の方の全ての要望を叶えることはできません。でも、Aさんのように自分の力だけではどうしても難しいことをフォローすることは可能です。

本記事を読んで自分で職務経歴書やポートフォリオを作ってみたけれど、どうもアピールしきれている気がしない……という方は、ぜひ自己応募だけでなく転職エージェント経由の応募も検討してみてください。何か力になれることがあるかもしれません。

まとめ

職務経歴書の自己PR、作れそうな気がしてきましたか???

採用担当が会ってみたいと思うポイントは意外と細かい部分なのだなあ、と編集部も目からウロコでした!転職エージェントを経由すると、自力だけでは難しいところをフォローしてもらえるというのも心強いですね。

自分の強みや魅力を余すことなく伝えるために、さっそく今までの棚卸から始めてみましょう!

 

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この記事を書いた人

HIGH-FIVE編集部
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