はじめに
こんにちは。株式会社クリーク・アンド・リバー社HIGH-FIVE編集部です。今回は、映像業界に特化したエージェントである古川さんの転職支援ストーリーです。
映像業界に戻りたい!業界にこだわった転職活動のスタート
本日はよろしくお願いします。今回支援された方はどんな課題を持っていたのでしょうか?
今回ご支援させていただいたTさんは、5年ほど映像業界で経験もあり、転職前はIT企業でWeb映像ディレクターとして働かれていた方です。
新卒から4年間、テレビ番組の制作会社で映像制作業務を担当し、その後インターネット事業会社のメディア部門で映像制作を行うために転職されました。
しかし、入社直後に状況が変わってしまい、映像制作に関われなくなりました。それがきっかけで入社後、キャンペーンLPの制作がメインのWebディレクターになったことから、映像のキャリアに戻りたいとの希望があり、ご相談にいらっしゃいました。
初回面談時にご本人が感じていた課題・不安は下記の通りです。
【本人が感じていた課題・不安】
(1)映像業界でのキャリアに戻ってディレクターとして活躍したい!
(2)サブカルやエンタメの映像コンテンツに関わりたい

「なぜ転職するのか」を整理し、後悔のないキャリア選択へ
映像業界を離れた方だったのですね。古川さんから見たTさんの課題とはどのようなものでしたか?
映像業界に戻るにあたり、【映像ディレクタースタート且かつ年収400万円以上、できれば正社員の求人】というTさんの希望が大きな課題でした。
映像業界では契約社員スタートの求人がほとんどかつ、Tさんのご経験的値にもいきなり映像ディレクターからスタートできる求人は多くなかったためです。すべての希望を一度に叶えることは正直難しいと感じました。
市場の実態と希望が合っていなかったのですね・・・。その課題をどのように解消していったのでしょうか?
映像業界の実態を、ひとつひとつ丁寧に説明していきながら折り合いをつけていきました。
映像制作会社には新卒入社のご経験しかなかった為、中途採用で入るにあたってのスタンダードな叙法をお伝えました。雇用形態は契約社員であることが多い点や、給与レンジ、出ている求人のジャンルについて希望通りのものが少ないことを伝えていきました
。
少し高めだった理想を実際の市場感に落としこんでいきつつも、『なぜ転職活動をしているのか=映像業界に戻りたい』という軸をぶらさないように、都度『転職したいのはなぜか』という根幹の部分を整理して、明確化していきました。
就業条件は、転職において重要な判断材料のひとつですよね。ただ、そこだけで求人を判断してしまうと、現職で予期せぬジョブチェンジが起こってしまったように、思っていた業務と内容が違ったり、やりたいことと事業内容にミスマッチが起こってしまったりすることもあり、自分のキャリアの軸とずれてしまう可能性もあります。
Tさんの場合も、「なぜ映像業界にこだわるのか」「転職でやりたいことは実現できるか」という部分をかためていき、「今回の転職で優先すべきポイントはなにか」を整理することで、納得感のある転職につながると感じ、丁寧にすり合わせをしました。
書類だけでは伝わらない「思い」をアピール!選考通過率アップへ
確かに、つい条件面重視で求人を探してしまいがちです・・・今後のキャリアを考えた選択も必要だということですね。希望の整理をした後、どのようなご支援をしていったのでしょうか?
そうですね。市場感に合わせて希望条件の調整はしていきましたが、それでもなるべく希望にマッチした求人をご紹介したいと思い、長期的にご支援させていただきました。その中で特におすすめした求人が、ある番組制作会社の求人です。
大手の番組制作会社から新しく発生したベンチャーテイストな会社で、Web番組の制作に力を入れている点や、経営陣に某大手エンタテインメント企業出身者がいるなど経営方針も面白そうということで、興味を持っていただけました。
IT業界での経験があるNさんにマッチしそうな求人ですね!選考の中で心掛けていたポイントや対策などありますか?
やむを得ない事情ではありますが、IT業界でWebディレクターをしているというご経歴が、映像、特にテレビ業界からはどうしても「一度業界を離れた方」という見え方になるため、書類選考ではその点が懸念でした。
そこで、現職入社の経緯や、映像業界を再び目指して転職をしているTさんの思いを添えて、エージェントからは推薦させていただきました。書類だけでは伝わりづらい「思い」をアピールすることができ、書類選考通過率を上げることができたと思います。
履歴書や職務経歴書だけでなく、エージェントからも企業にアピールしてくれるのですね!
はい!面談や日々のやり取りの中でエージェントが感じたその人の良さやアピールポイント、持っている思いなど、書類だけでは伝わりづらいパーソナルな面を出来るだけ伝えられるよう、エージェントの「推薦文」を添えて推薦させていただいています。また、企業によってはカルチャーマッチやチームメンバーとのマッチングなど、お人柄面を重視していることもあるため、企業の選考ポイントを熟知したエージェントがそれに合わせてアピールさせていただくことも多いです。
Tさんの場合は、新卒の時の会社で最年少でディレクターに昇格したことなど、キャリアをどのように積んでこられたかをきちんと伝えていきました。
企業ごとの選考のポイントを把握しているエージェントだからこそのサポートですね!そして、その後Tさんはどのような結果になったのでしょうか?
先ほどご紹介した企業で書類通過後、企業担当のエージェントと何度も面接対策を行い、万全の準備を行ったうえで選考に挑んでいただき、無事にその企業で
内定となりました!企業からは、「論理的にお話しでき、お人柄や考え方も申し分なく、これまでの映像業界・IT業界でのキャリアからも優秀な方とお見受けしています」とフィードバックをいただきました。
こちらの企業は契約社員スタートでの募集で、Tさんとしてはそこがネックになっていたのですが、正社員登用前提での契約社員スタートであるということを企業とも確認しながらTさんへ丁寧にお伝えし、無事入社決断をいただけました。
現在では入社された会社のHPにTさんのインタビューが載っているほど会社からの評価も高く、非常に活躍されています!
エージェントからヒトコト
最後にTさんのご支援の中で特に印象に残っていることはありますか?
最初にお会いした時から時間をかけて、Tさんとはいろいろなお話をしてきました。
映像業界についてお話した時も、私からかなり正直に実情や市況感をお伝えしましたし、『なぜ転職をするのか』と軸を整理した時も、都度Tさんの気持ちをお伺いしながら進めていきました。
そうしていくうちに、Tさんからも転職に対する思いや映像業界に対する考えなど、私に話してくださるようになり、お互い本音で話しができる関係になれたのではないかと思っています。
現職への不満や、転職への不安もエージェントには相談できることもあるかもしれません。
そのなんとなく感じている不満や不安をひも解き整理していくことで、Tさんのように最適なキャリア選択に結びつけることができるのだと感じます。
そういった気持ちや不安に寄り添い、一番よいキャリア選択ができるご支援を今後も続けていきたいなと思いましたし、今回Tさんに最後まで伴走することができて良かったです!