今回の求職者様はどういった方だったのでしょうか?
学生時代は大学、大学院と京都の芸術大学にてデザインを学んでおられた、東京在住の韓国籍の方です。大学卒業後に韓国で兵役をされ、その後はアジア圏の複数の国で新規ゲームの立ち上げ、海外ゲームパブリッシング、ゲームのローカライズから運営、アニメーションスタジオのプロデューサーなど経験されていらっしゃる方でした。
母国を離れて様々な経験をされていらっしゃいますね。
はい。大学時代は京都にお住まいだったという事で、関西弁混じりの会話もしてくれ、日本語のコミュニケーションも特に違和感はありませんでした。
語学も堪能だったという事ですね。
まさに。周囲と問題なくコミュニケーションが取れ、かつ調整業務などが得意でいらっしゃるので、「面接では好印象を与えられる方だろうな」と思っていました。

「語学を活かしながら、プロジェクト管理に携わりたい」
Sさんの希望の業界・職種・キャリアの志向はどういったものでしたか?
ゲーム或いは映像業界にて、プロジェクト管理やプロジェクトマネジメントとして開発に携わりたい、というご希望をお持ちでした。韓国語、日本語、英語が話せることから、語学を活かした仕事環境を望まれていました。京都に住んでいた経験から、今後の勤務地は関西を希望されていました。
スキルシートの情報だけを頼りにしない。雇用形態にこだわらない転職活動を。
Sさんが感じる課題などはあったのでしょうか?
これまで様々なご経験をされてきたSさんですが、自身の経験に職種名をつけるとしても明確なものがなく、どんな職種に応募すればよいのか、悩んでおられました。
川原さんから見た求職者様の課題は何でしたか?
Sさんは日系企業での就労経験がなく、また様々な雇用形態でプロダクトに関わっておられるので、単純にスキルシートだけではなにができる方なのか判断ができなかったことです。
川原さんからはどういったご提案をされたのでしょうか?
まずは雇用形態にこだわらずに探していくことを勧めました。また面接で応募するのではなく、カジュアル面談を実施してくれる企業を優先して動いていく、というアドバイスをさせていただきました。
求職者様とのエピソードがあれば教えてください。
エントリーから企業面接まで終始、オンラインでの実施ではあったものの、面接練習も行い、Sさんとの関係値を築くことができました。入社後の業務内容に関わることから、海外オフィスのスタッフとも面接があり、時差を気にしながら調整し、何度も確認の上進めました。
川原さんの介在価値だと思われるところを教えてください。
川原個人でSNSを見ていた際、お付き合いがある企業の社員さんが「英語が話せるプロデューサー募集」の投稿をされているのを発見し、すぐさま人事に掛け合って、Sさんを推薦しました。待ちの状態では取れなかったと思われる企業の求人募集に対して、アンテナを高く持ち続けていたので、マッチングできたと感じています。
また一言では表すことが難しい、求職者が持つ強みを、カジュアル面談の場を設けることで、採用企業側もスキルやお人柄を確認することができ、結果採用につながったと思います。
ご本人の希望されていた「英語を使う仕事」「関西への転職」「給与アップ」が叶ったので、大変喜んでいただきました。Sさんの支援はオンラインで行っていたため、直接お会いする機会はなかったのですが「コロナが落ち着けば直接会ってお礼がしたい」と言って頂きました。
